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四十肩や五十肩などの肩の痛み
受診の目安と治療方法

三宿通り整形外科クリニック

(世田谷区/池尻大橋駅)

最終更新日:2021/08/02

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  • 保険診療

腕が上がらない、腕を上げると痛い、 寝返りをうつと肩が痛むなどの症状を起こす「四十肩」「五十肩」。加齢に伴い40代、50代で発症するケースが多いため、一般的に「四十肩」「五十肩」と呼ぶが、そこには痛みの原因となっている本来の病気が隠れていることも。「痛みの原因を見極め、治療を組み立てていくことが大切です」と話すのは、「三宿通り整形外科クリニック」の有田正典院長だ。肩関節を専門とする有田院長は、自身のアスリート時代の経験から診断の重要性を実感。その経験はMRIを用いた精密な検査など、同院の診療コンセプトにもつながっている。肩に痛みがあるが受診に至っていない、長年治療しているが改善しないなどの悩みに対する受診のタイミングや治療方法について有田院長に話を聞いた。(取材日2021年7月16日)

四十肩、五十肩などの肩の痛み、その原因をしっかりと見極めて適切な治療を組み立てることが大切

Q肩に痛みを感じる病気として、どのようなものが挙げられますか?
A
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▲さまざまな患者の背景に寄り添いながら診断を行う

肩の痛みという症状で受診した場合、「四十肩です、あるいは五十肩です。湿布を貼って安静にしてください」と言われることがありますが、四十肩、五十肩という医学的な病名はありません。実際には、単純に関節炎を起こしているケースや軟骨がすり減ってしまった状態の変形性肩関節症、肩のインナーマッスルが切れてしまっている腱板断裂などのほか、腱の部分に骨の成分であるカルシウムが沈着して炎症を起こす石灰化腱炎など、いろいろなケースが含まれています。他には、上腕二頭筋の腱が炎症を起こしていたり関節の靭帯が固くなっている場合もあります。そこをしっかり区別して、どのような治療を行うかを組み立てていくことが大切です。

Qどの程度の症状で受診を考えればいいのでしょう?
A
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▲早めの受診・相談を呼びかけている

バンザイをした時に左右の腕の上がり方に差がある、きれいにバンザイができないなどがあれば受診してください。どんなに頑張っても上腕が耳につかない場合は何かしらの異常がある可能性があります。肩関節の動作は肩甲骨の動きの割合が高いため、肩こりがベースにあって、肩甲骨の動きが悪くなっているというケースも非常に多くあります。その場合、少し肩甲骨をマッサージするなど肩こりにアプローチすることで可動域の改善や、痛みの減少につながります。また、バンザイができても痛い、寝返りで痛みがあり起きてしまう場合も受診することをお勧めします。早い段階で適切に治療をすることで、長期化させずに治療を終えることが期待できます。

Qこちらでは、肩の痛みに対してどのような治療を行うのですか?
A
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▲妥協のない治療を行っている

肩関節や肩甲骨の動き、胸郭や腰椎など体幹の動きは肩関節動作と密接に関わってくるので、どこが肩の動きに影響を与えているのかを時間をかけて評価し、それをもとに治療方針を決めていきます。一般的には飲み薬を飲んだり、湿布を貼って様子を見たりという治療の流れになると思いますが、肩関節の痛みにはほとんど効果がないことも非常に多いため、肩関節の痛みを起こしている部位に注射をすることも多くあります。必ず注射をするわけではありませんが、痛みが強いとリハビリ治療も思うように進まないので、注射をした後にリハビリテーションで関節の動きを取り戻すようにしています。

Qこちらのリハビリテーションの特徴を教えてください。
A
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▲人工芝を敷きつめられたリハビリテーション室

リハビリは1回20分で行っているところも多いですが、当院では原則として1回40分のリハビリテーションを行っています。当院はいわゆる電気を当てるというような物理療法はほとんどしていません。基本的には理学療法士、作業療法士によるマンツーマンのリハビリテーションを行っており、疾患の原因を取り除いていくことを重点的に行っていきます。当たり前のことですが、身体の状態だけでなく、お仕事や生活習慣などの生活背景まで把握した上で、どのような治療を行っていくかを計画していくオーダーメイドの治療が当院の特徴です。

Q痛みが長引く場合に行う治療法があると伺いました。
A
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▲納得できる方法を選べるよう、多くの選択肢を用意しているという

腕が上がらないという状態が、注射やリハビリテーションをしても一向に改善されないという場合に行うサイレントマニピュレーションという保険適用の治療法があります。手術が必要な腱板断裂などには適応しませんが、肩関節が固くなっている状態が長期に及ぶと腰や首にも影響を及ぼすため、推奨される治療法です。治療の流れとしては、首の部分にブロック麻酔をし、肩関節周囲を支配する神経を遮断した状態で、固くなった肩関節の関節包をはがしていきます。関節包をはがす音に驚かれるかもしれませんが、施術中の痛みはほぼありません。その場でしっかり肩が動くようになりますが、翌日以降からしっかりとリハビリをすることが非常に重要です。

ドクターからのメッセージ

有田 正典院長

四十肩、五十肩という言葉自体は、発症する年代と肩の症状と言う意味合いでしかありません。しかし、レントゲンだけ撮って異常が見つからず、「四十肩、五十肩でしょう」と経過観察されているケースが非常に多くあることも事実です。当院ではレントゲンやエコーだけでなく、必要に応じてMRIを活用し、肩の全体像をしっかり把握した上で治療方針を検討しています。腱板断裂があると、なかなか痛みが改善せず、長期的には変形性関節症につながることも多くあります。よくならないからとそのまま放置せずに、まずは相談していただき、適切な治療を行っていきましょう。

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