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有田 正典 院長、岡部 恵大 さんの独自取材記事

三宿通り整形外科クリニック

(世田谷区/池尻大橋駅)

最終更新日:2021/07/29

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緑豊かな世田谷公園のすぐそば、三宿通り沿いに位置する「三宿通り整形外科クリニック」を訪ねた。バリアフリー設計の2フロアからなる院内では、有田正典院長がリハビリテーションスタッフとの連携のもと、肩関節へのサイレントマニピュレーションの治療をはじめ、関節や筋肉の痛みへの対応や、機能の回復などをめざすなど、幅広く整形外科とリハビリテーション科の診療を行っている。自らも大学ラグビー経験者である院長が、専門であるスポーツ整形の知識と経験を応用し、全身にアプローチしてより良いパフォーマンスを引き出す診療に力を注いでいる。インタビューでは、クリニックの特徴や院内設備のこだわりなどについて、理学療法士でリハビリテーション部長の岡部恵大さんを交えて、じっくり話を聞いた。
(取材日2021年7月9日)

復帰後を念頭に、より近い環境でリハビリテーションを

開業から間もなく半年、どういった患者さんが多く来られていますか?

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【院長】30代から50代の方が多いですが、学生からご高齢の方まで、近隣にお住まいの方を中心に幅広い世代の患者さんが来院されます。開業場所にここを選んだ理由の1つとして、私が青山学院大学ラグビー部の選手をフォローしているご縁で、キャンパスのある渋谷からアクセスしやすい場所で学生たちをサポートしていきたいという思いがありました。現在は学生たちのほか、老若男女を問わず地域のアマチュアスポーツに取り組む方たちを診療する機会も多いですね。

芝生が敷き詰められたリハビリルームは、とても斬新ですね。

【院長】芝生のリハビリルームはこだわりの1つです。スポーツ選手が普段プレーしているような環境でリハビリを行えるよう、実際に競技に使用されるグレードの人工芝を採用しました。スポーツ選手がケガから競技復帰をめざすにあたり、競技場にいるような感覚で足の感触などを確かめながらリハビリを行うほうがいいと思いますしね。副次的な効果として、ふかふかで膝や腰に負担がかかりにくいほか、高齢の方が転倒してもケガしにくいというメリットもあります。
【岡部さん】リハビリルームというと、ベッドとともに物理療法の機器が並んでいるイメージがあると思いますが、当院は理学療法士、作業療法士による運動器リハビリテーションに重点を置いているため、機器類はそれほど多くありません。運動器リハビリテーションの効果を高める補助としていくつか機器を導入していますが、機器任せではなく患者さんをしっかりと「診る」ことを大切にしています。

こちらではどういった診療を得意とされていますか?

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【院長】早い段階で適切な診断を行っていけるよう、MRIとエコーを導入しています。治療のベースとなる正確な診断のためにもMRIは重要な役割を担っています。また、エコーは診断にはもちろん、治療の際にも大いに活用しています。エコーガイド下で注射を行うことで、ミリ単位の精度で薬剤を必要な部位に届けていくことに役立ちますし、筋膜や神経に薬液を注入していくハイドロリリースにもエコーを活用します。また、勤務医時代から手がけてきたサイレントマニピュレーションを行っているのも当院の強みの1つです。これは、リハビリを続けてもなかなか改善が見られないような肩関節の症状に対して、首から肩を支配する神経をブロック麻酔した上で行っていく治療法です。治療が長期化することの多い四十肩、五十肩などにもこの治療法が適用となることが多いので、お気軽にご相談ください。

自身のケガをきっかけに、整形外科の道へ

先生が整形外科の道に進まれたきっかけは?

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【院長】ラグビーに打ち込んでいた大学時代、遠征先の試合で左膝のケガを負いました。プレーが継続できないほどの痛みがあり、試合後すぐに病院を受診しました。急性期だったこともあって、レントゲンで特に異常はないとのことで診断がつかず、東京に戻った後も痛みで練習に参加できない日が続きました。痛みが治まらない不安から、先輩に相談してMRI検査を受けたところ、半月板損傷だと判明したのです。診断がつくまでに要した2ヵ月間は、痛みと不安で心身ともにつらい時間を過ごしました。最終的にケガから2年後に手術を受けたのですが、最初から診断がしっかりつけば、治療方針も違ったであろうとの思いが残っています。その時の経験から、なるべく早い段階でしっかり診断をつけて、その時点で適した治療法を提案したいと考えるようになりました。

診療にあたって心がけていることは?

【院長】やはり診断の正確さを一番大切にしています。そのためにMRIを導入していますし、診察中のカルテ入力を診療補助のスタッフに任せていることもその一環です。診察室でドクターが行う業務量をできるだけ少なくすることで、診断につながる理学所見をしっかり丁寧に取ること、患者さんにその内容をわかりやすく説明するといったところにエネルギーを注ぎたいと考えているんです。医師が最優先すべきは、問診や所見をしっかり取ることに集中し、どんな異常があるのか、何が原因で痛みが出てしまっているのかを見極めることだと考えています。また、ライフスタイルや仕事などに合わせて、どんな治療法がふさわしいかを患者さんと一緒に探していくことも大事なことだと思います。

開業にあたり、設計段階から感染症対策を進めてこられたそうですね。

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【院長】感染症の不安が高まる中にあっても、患者さんにより安心してご来院いただけるよう、院内の感染予防対策を徹底しています。感染症が専門の佐藤昭裕先生に監修に入っていただき、待合室のソファーや椅子をすべて一人掛けのものにしています。また、複数の患者さんの動線が重なって密になることがないよう、1階の診療・検査スペースは回遊型の動線設計とし、2階のリハビリルームは3方向を窓にして換気を徹底しています。会計待ちで密にならないようにキャッシュレス決済や、予約から会計までをスマートフォンのアプリで完結するシステムも取り入れたことにより、リハビリ終了後はスムーズにお帰りいただけます。

地域に安心を届けられるクリニックをめざして

リハビリスタッフも経験豊富な人材がそろっているそうですね。

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【岡部さん】理学療法士が非常勤を含めて計9人、加えて作業療法士1人の総勢10人の体制です。スタッフの経歴としては、脊椎専門病院での勤務経験や、ピラティス指導やインソール作製が得意、スポーツトレーナーとしてチームに同行など、それぞれ個性豊かです。また、作業療法士は肩関節から手指までの上肢のリハビリを得意としており、症状変化や生活スタイルに合わせた装具作製も行っています。手術後リハビリにもしっかりと対応できる体制を取っていますので、どのような症状の患者さんにも安心して通院していただけるかと思います。

スタッフそれぞれの得意分野を生かし、チームで患者さんを支えているのですね。

【岡部さん】そうですね。スタッフそれぞれがキャリアの中で磨いてきた得意分野を生かし、現時点の症状だけを治すのでなく、患者さんお一人お一人のオーダーメイドのリハビリ計画を立て、可能な限り体全体の根本的な問題を解決していくことに重きを置いたリハビリを行っています。
【院長】プロスポーツ選手でも、自己流のトレーニングばかりしてきた人が大きなケガで手術やリハビリを経験することで、復帰時にはケガをする前よりもパフォーマンスが向上するのはよくあること。スポーツ選手に限らずすべての治療の中で、例えば体の硬さや動きの癖といったケガのもとになる要因にアプローチすることにより、今後ケガをしにくい体をつくる、さらにケガする前より良いパフォーマンスとなることを目標にリハビリを組み立てていきたいと思っています。

最後に読者に向けて、一言メッセージをお願いします。

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【院長】以前この地域にあった整形外科が閉院してしまい、一時期このエリアは整形外科の空白地域になっていたそうです。開院当初「ここに新しいクリニックができてよかった」という声も多くいただきました。私の中のドクターのイメージは、子どもの患者さんが大人になってもかかりつけとして通い続けていて、「大きくなったね」なんて言いながら、診療を通じて患者さんとともに時間を重ねていく姿です。何か派手なことをしたいわけではなく、正しいことを丁寧にコツコツやっていくというのが当院のモットー。地域で「このクリニックがあるから安心」と思っていただけるような整形外科医院として定着し、患者さんの人生に長く寄り添い続けていきたいですね。

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