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苦痛の少ない内視鏡検査
がん以外でも原因を突き止めQOL向上へ

べっぷ内科クリニック

(糸島市/筑前前原駅)

最終更新日:2023/03/22

べっぷ内科クリニック 苦痛の少ない内視鏡検査 がん以外でも原因を突き止めQOL向上へ べっぷ内科クリニック 苦痛の少ない内視鏡検査 がん以外でも原因を突き止めQOL向上へ
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日本人の悪性腫瘍の死因の中で、男女ともに上位に入るのが大腸がんだ。大腸内視鏡検査と同時に発見された腫瘍性ポリープを切除することで大腸がんを防ぐというメリットが、患者たちにも認識され始めている。「べっぷ内科クリニック」では、「大腸内視鏡を受けたことがないのでやってみます」と前向きな反応も多く見られるそう。同院では多くの内視鏡検査医療機関が取り入れている鎮静剤を使用している。「検査後に鎮静剤を使って楽で良かったとか、悩んでいた症状の原因がわかってほっとしたなどと言ってもらえたらこれ以上うれしいことはない」と話す別府孝浩院長に、大腸内視鏡検査の流れについて詳しく話を聞いた。

(取材日2023年2月15日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q大腸内視鏡検査の対象となる方を教えてください。
A

健康診断で便潜血検査が陽性になられた方や血便のある方が対象となります。その他、急な便秘、便が細くなった、おなかが張る、腹痛、下痢、体重減少などの症状のある方は一度検査をお勧めします。このような症状のある方の中には大腸がんが見つかることがあるので注意が必要です。さらにごきょうだいやご両親などで大腸がんの方がいらっしゃる方は、40歳頃から大腸内視鏡検査を受け始めることをお勧めします。大腸がんの発症には遺伝的な背景もあるからです。また、初期の大腸がん、大腸ポリープは症状がでないこと、便潜血検査が陰性である場合もあることから、早期発見のためには無症状でも継続して検査を受けることをお勧めします。

Q患者さんの負担を減らすよう工夫されているそうですね。
A

数年前は前処置で下剤を飲むのがつらい、検査中の痛みが怖いというイメージが多いようでしたが、適切に鎮静剤を使うことで眠っている間に検査を進めることができます。通常の内視鏡検査では空気を送気しますが、当院では炭酸ガスを送気するため検査後のおなかの張りが少ないのも特徴。高解像度の内視鏡とモニターによって発見しづらい病変も見えやすく、大学病院と同じように検査が行えていると思います。ポリープを見つけた場合、患者さんの同意があれば検査しながら切除しますので、検査と治療が同時に行えるのも大きな特徴です。鎮静剤からの覚醒後に検査結果や今後の治療、生活上の注意点などをお話しします。

Q検査ではどのようなことがわかるのでしょうか?
A

大腸内視鏡検査は「がん発見」の検査と思われがちですが、がん以外にも潰瘍性大腸炎、クローン病、内痔核、憩室、虚血性大腸炎などの精査でも用いられます。患者さんは何らかの不調や不安があって検査を受けられます。その不安を払拭し、治療が必要なら治療へ、病変がない場合は経過観察へなど、次の段階へ進めることに患者さんも意義を見いだされているようです。多くのクリニックや小児科からも患者さんをご紹介いただいています。不安なことがあれば遠慮なく相談してほしいと思います。

検診・治療START!ステップで紹介します

1予約して受診する
べっぷ内科クリニック 予約して受診する

大腸内視鏡検査を受けるには、事前に医師の診察が必要。まずは電話もしくはインターネットで受診予約をする。受診の際は不安なことや、既往歴や飲んでいる薬、体調で気になる点など、小さなことでもしっかりと伝えよう。その上で、医師と検査日程を決める。検査に関する注意事項を受け、最後に前処置の下剤と検査食を受け取る。便秘がひどい場合は、検査前日ではなく、数日前から下剤を飲み検査に備えることもあるそうだ。

2検査当日、前処置室で準備
べっぷ内科クリニック 検査当日、前処置室で準備

リラックスできるホテルのような内装の個室で腸管洗浄液(下剤)の服用開始。腸管洗浄液は2リットル用意されているが、一般的には1~1.5リットルくらい服用した時点で腸管内がきれいになり、検査を開始できるのだそう。トイレつきの個室のため、周りの人を気にせずテレビや本を見ながらゆっくり過ごせる。前処置に要する時間はおよそ2時間なので、朝9時来院の場合、昼前には検査に入ることが可能になるという。

3大腸内視鏡検査を受ける
べっぷ内科クリニック 大腸内視鏡検査を受ける

検査では鎮静剤を使用。体格や緊張の度合いを考慮し鎮静剤の量を調整していく。安全に検査が進められるように呼吸、血圧や脈拍などのバイタルサインもモニタリングする。同院では高解像度のカメラとモニターで大腸内部を鮮明な画像で観察できる上に、特殊な光で病変を拡大観察でき質的診断も可能。ポリープがあった場合は同時に切除も可能なため、検査と処置が一度で終えられる。検査のみであれば15分前後で終了する。

4リカバリールームで休憩
べっぷ内科クリニック リカバリールームで休憩

カーテンで仕切られたリカバリールームで休憩。目が覚めるまで十分に体を休める。早ければ検査終了から30分程度だが、鎮静剤を使用していることから体のためにも1時間くらいしっかり休憩するのが望ましい。少しでも体の不調を感じる場合は、遠慮せず看護師に伝えること。また、鎮静剤を用いた検査後は、当日中の車や自転車の運転は控え、家族による送迎やタクシー、公共交通機関を利用しよう。

5診察室で検査結果の説明を受ける
べっぷ内科クリニック 診察室で検査結果の説明を受ける

リアルな検査画像が映し出されたモニターを見ながら、病変の有無や、摘出したポリープなど検査結果、生活上の注意点について詳しい説明を受ける。ポリープの切除や病変採取を行った場合は、3~4週間後に病理検査結果がわかるそう。次回行うべき検査時期もその日に伝えられる。万が一、がんなど専門機関での追加検査等が必要となる病気の可能性が見つかった場合は、最寄りの高次連携病院を紹介してもらえる。

ドクターからのメッセージ

別府 孝浩院長

これはどの疾患も同じですが、考えられる疾患を一つ一つ除外していくことで適切な診断や治療へとつなげていきます。大腸内視鏡検査のメリットも、まさにそこにあります。また当院では胃内視鏡検査にも対応しており、いずれも40歳を過ぎたら定期的に検査を受けることをお勧めします。胃内視鏡検査では胃がんよりも逆流性食道炎が見つかる方が多いですね。がんだけではなく「おなかの不調」の原因を突き止めて、早期発見・早期治療を行っていくために非常に有用なのがこの内視鏡検査です。ご自身、そしてご家族の健康のためにも、ぜひ一度受けてみてください。

別府 孝浩院長 べっぷ内科クリニック
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