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花谷 あき 院長の独自取材記事

おひさまクリニック

(浦安市/新浦安駅)

最終更新日:2022/10/12

花谷あき院長 おひさまクリニック main

新浦安の大型ショッピングモール内にある「おひさまクリニック」は、内科、小児科、泌尿器科、心療内科を診療するクリニック。常勤で小児科を担当していた花谷あき先生が2022年2月に院長に就任し、地域のニーズに応えるべく診療内容の拡充に努めている。小児のアレルギー診療に注力する花谷院長と、膠原病・リウマチを専門とする内科の菱沼留加先生、認知症サポート医である山田智子先生が高齢者まで診療を行うことで、幅広い世代をカバー。「気軽に何でも相談できる場所でありたい」と花谷院長が語るとおり、地域の頼れるクリニックになっている。明るく緊張感を与えない人柄も魅力の花谷院長に、診療内容の変化や専門とするアレルギー診療のことなどを語ってもらった。

(取材日2022年5月30日)

子どもから高齢者まで対応する地域のホームドクター

2022年2月院長になられたそうですね。就任されてみていかがでしょうか?

花谷あき院長 おひさまクリニック1

もともと2021年4月から小児科の常勤として当院に勤務していたのですが、前任の院長が退職されたため、2022年2月に院長に就任しました。こちらでの勤務を始める前は大学病院の小児科に所属し、免疫・アレルギー疾患の治療を専門に、大学病院での外来や入院診療、関連病院での診療に携わっていました。大学病院でも当院でも私は小児科の診療をメインに行っていましたので、前任の院長が診ていた泌尿器科、内科の患者さんを診療する体制を整えることがまず課題にありました。また、新型コロナウイルス感染症の家庭内感染が流行した時期と院長就任がちょうどかぶり、院内の体制の変化と、目まぐるしく変わる感染症の治療内容にも対応しなければなりませんでした。振り返ってみるととても大変でしたね。

院内の体制はどう変わりましたか?

2022年6月から膠原病、リウマチを専門としている内科の菱沼留加先生が常勤で診療を行っています。泌尿器科は順天堂大学医学部附属浦安病院に所属する医師が外来を担当しています。大学病院で診療を行っている先生ですので、病院への紹介もスムーズだと思います。心療内科は、幅広い診療を専門的に学んだ家庭医療専門の先生が行っています。小児科は引き続き、私が全般的な診療と併せて、専門としているアレルギー疾患の治療を行っていますが、順天堂大学医学部付属浦安病院小児科所属の先生の外来担当日もありますので、担当医の先生が専門の低身長、思春期早発症などの小児内分泌疾患の患者さんも来院されます。また、同じ法人の「ひまわりクリニック」の院長でもある山田智子先生が、認知症サポート医として当院の内科にて高齢者の診療も行っています。小児から高齢の方まで、幅広い世代の診療に担っているところは、以前から変わりません。

幅広い世代がかかれるクリニックなのですね。

花谷あき院長 おひさまクリニック2

各分野の専門的な診療で幅広い世代をフォローできているのではないかと思いますが、特に新型コロナウイルス感染症に関してはご家族単位で責任を持って診させていただくことが多かったです。この辺りでも家庭内感染がとても増えて、ご両親や、おじいちゃんおばあちゃん世代まで診療を行いました。通常小児科にかかると大人の方まで診てもらえないケースが多いのですが、当院では同日にご家族一緒に診療が可能です。どんな世代の方もホームドクターとして一貫してカバーできることは、新型コロナウイルス感染症以外の受診時にも心強く思っていただけるのではないでしょうか。また「ひまわりクリニック」とも密に連携していますので、訪問診療から外来に移行した患者さんを当院が引き継いだり、逆に訪問診療が必要な患者さんを紹介したりと、高齢の方の診療も柔軟に対応しています。

大学病院で研鑽を積んだアレルギー疾患の治療に注力

院長が専門とするアレルギー診療について教えてください。

花谷あき院長 おひさまクリニック3

大学病院で免疫・アレルギーグループで診療を担当していたので、需要の多い食物アレルギー、気管支喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患は、当院でも力を入れています。スギ花粉症とダニアレルギー性鼻炎に対する治療として、舌下免疫療法も取り入れています。原則として5歳以上から行えるため、鼻が詰まって集中力が欠けてしまったり、寝不足で授業に身が入らなかったり、学校生活での不便を抱えているお子さんにも有用な治療だと思いますので、気軽にご相談ください。3年以上続く治療ですし、家族歴も多いアレルギー疾患ですから、きょうだい、お母さん、お父さんと、ご家族で一緒に始めていただくことも可能です。また、緊急時に対応をお願いする近隣の大学病院との連携も強化しています。今後はリスクを判断しながら、クリニックでできる範囲内の食物負荷試験の導入も視野に入れています。

診療の際に大切にしていることは?

小児科の医師として適切な診療を行うためには、十分な情報を得て、よく観察することが大事です。できるだけご家族にも、お子さんにも不快な思いをさせないように、やわらかい雰囲気でいること、こまやかなお声がけに努めています。小児科を受診される患者さんは、具合が悪くなったときはもちろん、予防接種や健診のためという方も多いのですが、例えばアレルギーなどは慢性疾患なので、症状がめだたないときの管理も必要です。また、小児科では今日明日で困っているわけではないけれど、気になることがあるという患者さんやご家族も少なくありません。この「少し気になっていたこと」を気軽に聞ける雰囲気は今後も保っていきたいと考えています。医療機関を受診すること自体がストレスだと思いますが、少しでも安心して帰ってもらいたいですね。

スタッフさんたちも明るく、居心地の良い雰囲気を感じました。

花谷あき院長 おひさまクリニック4

当院のスタッフは、非常に気配りができる人ばかりで、丁寧で優しい対応をしてくれるので、患者さんが嫌な思いをすることは、まずないと思います。転居されて来る方が多い地域ですので、転居のタイミングで抜けてしまった予防接種のスケジュール管理をしてくれたりすることもあります。朝と夕方のミーティングでは、予定の確認や問題点、気づいたことを意見交換するなどして、スタッフ全員がチームとして成り立っていると感じています。

変化する社会の中で、変わらぬ安心を届けられる場所に

院長が医師をめざしたきっかけは何だったのでしょうか?

花谷あき院長 おひさまクリニック5

中学生の頃に一緒に暮らしていた家族がうつ病を患い、30代で亡くなってしまう体験をしました。その時の喪失感と無力感はとても大きく、多感な思春期でもあったので、そういう人を一人でも減らしたいという使命感に突き動かされて医学部に進みました。学問としての医学や医師の仕事に興味があったわけではなかったので、理想と現実、自分の意志と折り合いがつくまでの葛藤は大きかったですね。医学部に進んだ当初に進路として考えていた精神科や心療内科ではなく小児科医を選んだのも、医師として働くようになってから、患者さんやご家族、たくさんの先生方との出会いがあってのことですし、小児科医になってからも本当に周囲の方々に助けられ、支えられて今があると感じています。

お忙しいと思いますが、どのようにリフレッシュされていますか?

一人の時間も大切に過ごすようにしていて、大きな本屋に行って目についた雑誌や漫画を眺めたりするのが好きですね。少し時間ができた時は、いろいろなコーヒーやお茶を購入して入れたり、新しいパン屋さんのパンを買って試してみたり、近所を散歩したりと心穏やかな日常を過ごすことでリフレッシュしています。自分を大事に扱うと周囲の人も大事にできるということを実感してからは、自分に甘くしています(笑)。

今後の展望、読者へのメッセージをお聞かせください。

花谷あき院長 おひさまクリニック6

情勢が日々変化し、予防接種や感染症の対応も変わり、いらっしゃる患者さんのニーズも変わります。医療も日進月歩で進化していきます。さまざまなことが変化する中で、その都度その都度、柔軟に対応していかなければなりません。そのためにはクリニックも変わっていく必要がありますが、変化していくなかでも変わらない、一貫してもめざすところは、地域の皆さんに健康と安心を届けることです。近隣の医療機関とも連携して、ショッピングモール内にある通いやすいクリニックとして、医療の窓口の役割も担っていきたいです。子どもから大人まで「ちょっと聞いてみよう」というスタンスで受診できる、親しみやすいクリニックであり続けたいと思っています。お困り事などがあれば、気軽にご相談ください。

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