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桑野 隆史 院長の独自取材記事

くわの耳鼻いんこう科クリニック

(糟屋郡新宮町/新宮中央駅)

最終更新日:2021/01/08

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JR新宮中央駅より徒歩5分、アーバンモール新宮中央内にある「くわの耳鼻いんこう科クリニック」は2020年10月に開院。木目調の落ち着いたデザインが印象的なクリニックだ。院長の桑野隆史先生は、これまでさまざまな医療機関で多種多様な症例を診てきた、日本耳鼻咽喉科学会耳鼻咽喉科専門医であるが、まだまだ修行中と語る。診療は、耳、鼻、喉、頸部などの疾患に加え、めまいやいびきにも対応している。開院して間もないが、既ににさまざまな症状で悩んでいる人々が訪れているそう。丁寧な診察と重篤な疾患を見逃さないことを重視した診療で、「地域の方々に貢献したいです」と、優しい笑みを見せる桑野院長に、開院までの経緯や診療方針などに加え、耳、鼻、喉にまつわる話もじっくりと語ってもらった。
(取材日2020年12月22日)

占める領域は狭いながらも多岐にわたる疾患が特徴

院長は福岡が地元だそうですね。

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生まれも育ちも福岡市です。小さな頃は、体は大きいくせに気が小さいといういじめられっ子でした(笑)。といっても、いじめは今ほど深刻なものではなかったし、友達も多かったので学校には元気に通っていましたね。勉強は算数と体育が好きでした。中でも算数は大好きで、理路整然としているところに子どもながらに魅力を感じていましたね。高校くらいになると、九州大医学部の先輩でもある父が、大学でがんの研究をやっていましたので、その姿を見て面白そうだなと思っていたのは覚えています。

高校ご卒業後は、早稲田大学の理工学部数学科へ進まれたとお聞きしました。

医学部にも興味はありました。しかし、残念ながら勉強にむらっ気があったのと、親の後を継がねばならない状況でもなく、また数学が大好きだったことから早大へ進学しました。4年生になり就職も決まったのですが、医学部への思いが再燃しまして、九州大学の医学部を受験したんです。そうしたら合格したものですから、早大の就職担当の教授に土下座をして謝罪しました。そういった事情ならと快く許してくださり、胸をなでおろしました。その後は、早大の卒業式の翌月が九大の入学式という慌ただしい2ヵ月でした。当時九大には父もいまして、しっかり父の講義も受けました。初回の講義で手を挙げて質問をした時の父のとまどった顔は今でも覚えています(笑)。

大学院にも進まれていますが、耳鼻咽喉科を専門に選ばれた理由を教えていただけますか?

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医学部で6年間、勉強して実感したのは、人の体というのは非常に興味深いということ。ですので、どの科を選択してもやりがいは感じられると思っていました。その中でも耳鼻科というのは、嗅覚や味覚、聴覚などの感覚器が集中しているところなので、これは特に面白いんじゃないかと。実際に研修に入りましたら、舌がんや喉頭がんも耳鼻科の大きな領域であるということを知りました。朝8時に手術室に入り、その翌朝10時に手術が終わるということもありました。研修医終了後も様々な病院を回り、多種多様の疾患を経験させていただき、気づけば20年たっていましたね。耳鼻咽喉科は、難聴などの感覚器疾患、感染症、アレルギー疾患、がんなど、占める領域は狭いながらも疾患は多岐にわたっており、とても興味深い分野と感じたことがずっと続けてこられた理由だと思います。

地域に貢献できる診療をめざし、複合施設内に開院

そして今年10月に開院されましたが、その経緯もお聞かせください。

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これまでは、さまざまな科の医師や看護師、検査技師さんたちとディスカッションしながら診療ができるという点で総合病院に魅力を感じ勤務してきたのですが、この新宮町に耳鼻科のニーズがあるので、やってみないかという話をいただきましてね。地域に貢献できるクリニックというのにも魅力を感じまして、このような運びとなりました。開院から約2ヵ月たちましたが、予想よりも多くの患者さんに来院いただいております。複合施設内という立地も来院しやすさにつながっているのではと思います。患者さんの年齢層は生後間もない方から90代の方まで幅広く、この2ヵ月だけでもさまざまな疾患を診させていただきました。

耳、鼻、喉以外に、めまいやいびきも耳鼻科の領域になるのですね。

ええ、耳鼻科領域は脳に近いので、脳梗塞や脳腫瘍が原因でめまい症状が出ているケースもありますから、特に注意深く診るようにしています。とにかく重篤な疾患を見逃さないことを自分に言い聞かせています。少しでも気になる点があれば、紹介状を書いて専門の医療機関で詳しい検査をしていただくことを重要視しています。また、いびきは睡眠時無呼吸を伴う場合もありますし、なかなか自分では気づかないため、ご家族に指摘されたり、日中のひどい眠気を気にされて来られる場合が多いです。以前の勤務先では電車やバスの運転士の方の睡眠時無呼吸の検査、治療を担当していましたので、かなり多くの患者さんを診てきましたし、この疾患に関しても地域の方々のお役に少しでも立てればと思っています。

総合病院などでの経験は、見極める、見逃さないという点で非常に強みになっているのでは?

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今まで多くの症例を経験させていただきましたので、過去の経験と照らし合わせながら、注意深く、丁寧に診察することを大事にしています。早期発見が患者さんの命を救う鍵になりますので、経過観察でよいのか否か、それを見極めるスピードも重視しなければなりません。新型コロナウイルス感染症の問題もあり、受診を控えておられる方もいらっしゃると思います。当院では空気清浄機の設置をはじめ、消毒、殺菌などできる限りの感染症対策を行っておりますので、気になる症状があれば放置せずに受診いただければと思います。車いすやベビーカーが入りやすいようバリアフリー設計ですので、小さなお子さんを持つ方やご高齢の方も安心して受診ください。

症状の原因を見つけることが改善への近道

今後特に力を入れていきたいことは何でしょう。

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クリニックですので手術や入院ができないぶん、がんや放っておくと命にかかわるような感染症など重篤な疾患を早い段階で見つけることですね。そして必要があれば、患者さんに納得いただいた上で大きな病院へつなげること。何もなければそれに越したことはありませんし、万一命にかかわるような病気でも、早い段階であれば助かることが多々ありますから。治るだろうと思っていた症状が改善しないまま2週間以上続いた場合は、些細なことでも構いませんので受診いただきたいと思います。以前勤めていた病院に、口内炎が治らないということで来られた方がいました。3ヵ月間いろんな病院を回って塗り薬などをもらっていたそうなのですが、一見してただの口内炎ではなさそうだったので、すぐに検査をしましたら、舌がんの結果でした。この方は、その後完治されました。当然のことですが、早い段階で見極めることが非常に重要になってくるわけです。

紹介されて来た方の診療から、今は紹介状を書いて大きな機関につなげる立場になられたわけですね。

ええ、そのためちょっとしたことにも疑問を持ち、必要に応じて紹介状を書いて大きな病院へつなげることの大切さは身にしみてわかっていますので、見極めるスピードも重視しながら患者さんの人生に貢献できるよう努めたいと思います。自覚症状がなく、ご本人が気づいておられない場合もありますからね。全体に目を向けた丁寧な診療を心がけています。ご自身で感じる症状が軽くても長引くようならそのままにせず、まずは受診されることをお勧めします。

では、最後に地域の方へメッセージをお願いします。

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耳、鼻、喉、頸部、そしてめまいやいびきなど少しでも気になることがあれば受診くださればと思います。例えば、アレルギー性鼻炎、花粉症の患者さんは年々増えております。アレルギー検査は可能ですし、採血が苦手な小さなお子さんには指先をほんの少し刺して少量の血液を頂くだけで検査できるキットもあります。症状の原因を見つけることが症状の改善につながることもあります。耳鼻科に限らず、患者さんは病気の完治を期待して受診されるわけですが、中には難聴など完治が難しい疾患もあります。そのような場合でもできる限りお役に立てるよう努めるのもわれわれの役目だと思っています。また、こういった世の中ですから、どうしてもストレス、不安がたまりがちですよね。患者さんの声にしっかり耳を傾け、寄り添った診療を心がけながら、信頼関係を育めたらと思っていますので、些細なことでも構いません。気にせずいらしてください。

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