定期的な通院を楽しみの一つに
気負わず気軽に歯のトラブル予防を
広田歯科クリニック
(茨木市/茨木市駅)
最終更新日:2021/10/12
- 保険診療
インプラントや機能性の高い義歯など、失った歯の機能を取り戻すための歯科治療の発展が目覚ましい昨今。しかしながら、今も昔も自分の歯の素晴らしさ、大切さは変わることがない。そこで、改めて注目されているのが歯を守るための予防ケアだ。口腔内のトラブルを未然に防ぐために大きな力を発揮する予防歯科。しかし、定期的な通院をいつしかやめてしまう人が多いのもまた事実である。「通院しなくちゃと気負いすぎると行くのが嫌になる。だからもっと気軽に、おしゃべりに来るくらいの感覚で来てほしい」と語るのは、「広田歯科クリニック」の廣田陽平院長。今回は、「歯科医院を地域のお気に入りスポットの一つに」と奮闘する廣田院長に、予防歯科について解説してもらった。
(取材日2020年10月30日)
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q予防歯科はなぜ重要なのですか?
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A
自分の歯を守るために一番大切なことは、できるだけ歯を削らないことです。歯科治療も昔に比べ発展しさまざまな治療方法がありますが、一番いいのは「歯が悪くなることを繰り返さず、再治療を行わないようにすること」なのは間違いありません。そこで大切になるのが、メインテナンス。予防歯科というと「虫歯にならないためのもの」というイメージから、「一度虫歯になってしまうと手遅れ」というイメージを持つ方がいらっしゃいますが、そんなことはありません。一度悪くなっても、きちんと治療をしたら、その状態をキープするためにメインテナンスするのも予防歯科の一つ。つまり今日から始められる歯科処置です。
- Qどんな人が受けるべきですか?
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A
すべての人です。虫歯になったことがあってもなくても、それこそ歯が生え始めた赤ちゃんも、何本か歯がなくなったご年配の方でも、すべての人が受けられます。どんなことをするか、どのくらいの頻度で通院するかは年齢や現在の状態によってそれぞれ違いますが、大切なのは良い状態をキープするために通院していただくこと。それさえしていただければ、トラブルを未然に防ぐことにもつながりますので、余計な治療に時間を取られることはなくなっていくはずです。お子さんであれば、歯磨きの方法や歯の大切さについても学んでいくことができますので「自分は対象になるのだろうか?」と考える必要はなく、気軽に受診してください。
- Qこちらの予防歯科の特徴を教えてください。
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A
まずはしっかりした検査をし、正確な診断を図ること。当院では、そのために歯科医師である私と歯科衛生士でダブルチェックを行い、小さな症状の見逃しがないようにしています。その上で、患者さんとよく話をすることが当院の一番の特徴です。私自身もそうですし、歯科衛生士も患者さんとしっかり話をします。当院が考える予防歯科は、私たちと患者さんがお互いに信頼しあい、楽しみながらその人の歯を守っていくこと。定期的な通院を通じて、人と人の交流をし、その結果が良い口腔状態を保つことになることが理想です。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1カウンセリング
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まずはカウンセリング。今困っていることや口腔の悩み、予防ケアに関する希望などざっくばらんに話していこう。カウンセリングは、周囲が気にならないよう、広めで半個室の診療スペースやカウンセリングルームで行われる。わからないことがあれば積極的に質問しよう。
- 2口腔内チェック
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続いて現状を把握するための口腔内チェックを行う。目では見えない部分まで細かく把握するため、エックス線撮影や口腔内カメラを利用して、潜在的なリスクもしっかりチェックする。口腔内カメラはペン型で非常に小さく、口の中の撮影も不快感が少ない。また、単歯の接写から口腔全域まで幅広く撮影することができるため、詳細な情報が得られるそうだ。
- 3予防ケアの方針を説明
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検査画像などのデータを見せながら、現状について詳しく説明が行われる。治療が必要な部分については治療計画についての説明も行われる。年齢や歯並び、生活習慣や食生活なども含め、多角的にリスクを判定し、そのリスクに対してどのように対処していくか、一人ひとりに合ったプランを提案、説明してくれるので、しっかりと聞き、不安や不満があれば相談しよう。
- 4予防処置
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自分で歯磨きをしていても、除去しきれない歯石や着色など、歯科衛生士によるケアで丁寧に落としていく。特殊な機器を利用して行われるケアは、歯や歯茎を傷つけないよう、きれいにしていくので、処置後はスッキリと爽快感があるだろう。同時に歯磨きの指導や適切な用具の紹介もしてくれるので参考にしよう。
- 5定期メインテナンス
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処置が終わった後も、ケアプランに沿ってメインテナンスを継続しよう。定期的に通院すれば、大きなトラブルになる前に手を打つことが望めるため、治療による痛みや恐怖を感じるリスクや、治療にかかる費用や期間を少なくするために有用。ケアプランは個人の事情も考慮してくれるので、負担が少なく継続できるよう、しっかりと相談すると良いだろう。