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緑内障は早期発見が大切
自覚症状なく正常眼圧でも発症

藤沢アイクリニック

(藤沢市/藤沢駅)

最終更新日:2021/01/14

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  • 保険診療

視神経の萎縮から次第に見えにくくなり、放っておくと失明につながりかねない緑内障。眼圧の高さが原因だと思われがちだが、日本人に多い「正常眼圧緑内障」は、眼圧が正常範囲内であっても発症する緑内障だ。原因には未知の部分もあるが、なりやすい傾向はわかっているという。「藤沢アイクリニック」の笠原純恵院長は、緑内障の検査と早期発見に力を入れている。治療には目薬や手術があるが、手術でもすべてをカバーすることは難しく、術式によってはデメリットもあるという。「手術まで行わなくて済むように、緑内障は早期発見が大切」と話す笠原院長に、緑内障とはどのような病気なのか、また発症しやすい傾向についても話を聞いた。(取材日2020年12月19日)

正常眼圧でも自覚症状なく進行する緑内障。早期発見・早期治療で失明を防ぐことをめざす

Qそもそも緑内障とはどのような疾患ですか?
A
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▲症状が軽いうちに進行を抑え込むことが大切

緑内障とは、光を感じるために重要な視神経が少しずつ萎縮してしまう病気です。40歳以上で20人に1人、70歳以上で10人に1人くらいの頻度で生じるといわれていますが、視野の欠損が起こっても気づきにくい病気です。これは片方の目が見えにくくても、反対の目が普段の見え方を補ったり、脳が情報を補正して周囲の景色と同化させてしまうためです。自覚症状としては「視界がまだらで雲がかかったようだ」とおっしゃる患者さんが多いですね。緑内障は日本において失明率が一番高い病気でもあるため、症状がない軽いうちに進行を抑え込んでおくことが大切です。

Q発症してしまう原因は何でしょうか?
A
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▲日本人は「正常眼圧緑内障」の割合がとても多いという

目の圧力が高くなることで、視神経にかかる負担が大きくなることが原因の一つとして挙げられます。目の中で作られている房水という水の通り道が狭くなり、水の行き場がなくなって眼圧が高くなるケースです。ほかの目の病気や免疫異常の疾患から引き起こされることもあります。ですが生まれつき視神経が弱い方の場合、眼圧が正常範囲内であっても発症して進行してしまいます。特に日本人はこの「正常眼圧緑内障」の割合がとても多いといわれています。検診や人間ドックで緑内障の疑いを指摘された方、近視が強い方、血縁に緑内障の方がいる場合には、一度緑内障の精密検査を受けることをお勧めします。

Q緑内障の治療はどのように行われるのでしょうか?
A
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▲目薬で効果が見られないときは、レーザー治療や手術を行うことも

緑内障になると、現代の医学では治すことができません。早期に発見して、日常生活でなるべく支障を来さないレベルまで進行を抑えることが目標となります。まずは視神経の状態を確認し視野検査を行います。緑内障と診断されても、患者さんの年齢や進行状態によっては、治療を行わず様子見となることもありますね。治療は目薬を基本に行います。ただし緑内障治療に必要な目薬はどれも副作用が多く、効果と副作用のバランスを見ながら慎重に進めなければなりません。目薬の副作用が強い場合、また目薬では効果が見られない場合には、レーザー治療や手術を行うこともあります。

Q緑内障の手術について教えてください。
A
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▲手術まで行わなくても済むようにしたい

レーザー治療は日帰りでできますが、すべての緑内障の方に有用な治療というわけではありません。あまり眼圧が高くないタイプの緑内障では効果が見られにくく、術後の戻りが生じることもあります。切開を伴う手術には2種類あり「正常眼圧緑内障」の患者さんの多い日本では、白目に穴を開けて目の中と外をつなぐバイパスを作る「線維柱帯切除術」が主流です。ですが感染症や大量の出血というリスクもあり、やはり緑内障は手術まで行わなくて済むようにすることがとても大切な病気といえます。

Q緑内障の診療にあたり心がけていることはありますか?
A
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▲サインに注意し、診療にあたる

緑内障は治すことができません。患者さんも「緑内障」と診断されると、失明への不安を感じながら治療に入ります。患者さんが悲観的にならないよう、進行を遅らせ、状態を維持できていることに安心感を持ってもらえるよう、言葉を選びながらの説明を心がけています。また進行が急に進む場合には目の奥に炎症や出血が見られることもあります。失明につながる怖い病気ですから、そのようなサインにも注意してシビアな目で診察を行っています。

ドクターからのメッセージ

笠原 純恵院長

正常眼圧緑内障の原因には未知の部分も多いのですが、発症しやすい傾向はわかってきています。まずは近視の強い方。眼球の形が丸からラグビーボールのように変わり、視神経に負担がかかりがちです。また目や神経の強さには遺伝も関係するといわれています。手術にはデメリットもありますが、場合によっては「症状の緩和を図れ、目薬の種類を減らせる」という側面もあります。当院には、北里大学で緑内障の専任講師を務める医師が在籍し、入院を伴う手術は、北里大学と連携して行っています。緑内障に関して気になる点があればぜひ検査にいらしてください。

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