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下 智比古 院長の独自取材記事

もしもしキッズクリニック

(東大阪市/長田駅)

最終更新日:2020/10/14

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国道15号から入ったところにあり、黒のシャープな建物と広い駐車場が目印の「もしもしキッズクリニック」。2020年9月に開業した同院の大きな特徴は、下智比古(しも・ともひこ)院長が小児科とアレルギー科、両方の専門家であること。風邪やアトピー性皮膚炎、夜尿症、舌下免疫療法まで幅広く対応する下院長は、食物アレルギーの診療に10年以上取り組んだ実績も持つ。「2児の父としての目線で、お子さんとご家族に寄り添っていきたい」と、穏やかな笑顔で語る下院長に、診療方針などについて詳しく聞いた。
(取材日2020年9月29日)

さまざまな「困った」を気軽に相談できるクリニック

開業にあたり、工夫されたのはどんなところですか?

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まず、親御さんとお子さんが通いやすいよう、広くて使いやすい駐車場を確保したことですね。内装はカラフルでも子どもっぽくなり過ぎず、大人も落ち着けるような北欧の幼稚園をイメージしました。院内は特に、感染症対策とパーソナルスペースの確保に気を配っています。椅子は一人がけのものにして、パーティションで仕切ったスペースも。換気対策はもちろん、隔離待合室も設けているため、発熱などの症状がある患者さんが複数いらしても対応できます。車内でお待ちいただくことも可能なので、ご希望があればそのまま車内で診療することもあります。予防接種と健診は専用の時間帯を設け、感染症の患者さんとの時間を分けています。また薬局は当院の隣にあるので、薬の処方もスムーズです。

開業までの経緯について教えていただけますか?

関西医科大学附属病院での研修後、東大阪の河内総合病院に勤務しました。40歳くらいで開業したいという目標もありましたし、勤務医として10年以上働き、今度は第2の故郷ともいえる東大阪で、その経験を生かして貢献したいと思ったのです。場所を探すにあたっては、車で来院していただけるよう駐車場が広いことが絶対条件でした。学校が多いエリアなので、地域に根差したクリニックをめざしていきたいです。クリニック名は、聴診器で「もしもしするよ」と声かけすること、ウサギとカメが出てくる童謡、私の苗字「しも」、この3つに由来しています。漢字を使っていないので、お子さんにも親しんでもらえるかと思います。

クリニックのモットーや、診療の特徴について教えてください。

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めざしているのは、さまざまな「困った」を気軽に相談できて、来て良かったと思ってもらえるクリニックです。病気を治療するだけでなく、ご家族の悩みを解決するお手伝いもしていきたいと考えています。私は日本小児科学会認定の小児科専門医であるとともに、日本アレルギー学会が認定するアレルギー専門医でもあるので、両方の知識と経験を生かしてお役に立てたらと思っています。こんなことを相談していいのかと思わずに、どんな困りごとでも気軽にご相談いただけるとうれしいです。

診療時に大切にされていることはありますか?

「来て良かった」と思ってもらうためには、親御さんが理解しやすいように説明し、悩みを引き出すことが大切だと思っています。私も子どもが2人いるので、親御さんたちと同じ目線に立ったアドバイスを心がけています。お悩みをきちんと聞くために、「ほかに何かないですか?」と最後に伺うようにもしています。診察時の症状と関係ないことでも構いません。専門外のことでも曖昧にせず、どの診療科に行けばいいのかを責任を持ってお伝えします。お子さんと接する時は、無理やり何かをするようなことはありません。お子さんのことも一人の人間として接していきたいので、時間がかかっても、お子さんなりに納得してもらった上で検査や診療をしています。

小児科とアレルギー、両方の専門家として役に立ちたい

小児科の診療について教えてください。

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ちょっとした風邪をはじめ、発熱、咳、鼻水、嘔吐、腹痛・下痢、発疹などの急性症状はもちろん、便秘や夜尿などの慢性的な症状まで、小児科疾患全般の診断、治療を行っています。夜尿症については、夜尿症を専門に診る外来での診療経験もあります。お子さんのこととはいえ、相談しにくさを感じている親御さんもいるかもしれませんが、何でもご相談ください。また乳幼児健診、予防接種はそれぞれ週2日、時間帯を決めて予約制で行っています。時間帯が合わない場合は、患者さんのご都合に合わせて一般の診療時間内でも行うことができますから、お気軽にお問い合わせください。

アレルギー疾患に関してはいかがですか?

花粉症の発症年齢は低くなっていますし、気管支喘息やアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎など、お子さんのアレルギー疾患は多岐にわたり、増加傾向にあります。勤務医時代は多くの疾患を診ましたが、特に食物アレルギーに関しては、長年にわたり食物負荷試験や減感作療法に取り組んできました。当院でも、食物制限の必要性の有無や経口食物負荷試験の適応確認、誤食時に用いるアドレナリン自己注射薬の処方など、クリニックで行えることは実施しています。近年増加しているスギ花粉症とダニアレルギーの舌下免疫療法にも対応しています。お子さんにアレルギー疾患があると、ご家族もアレルギーを持っているというケースは多く、予約をしていただければ親御さんも一緒に診察することが可能です。

アレルギー疾患は治療が難しいという印象があります。

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アトピー性皮膚炎は塗り薬が処方されることが多いですが、適切な塗り薬が処方されていてもうまく塗れていないケースは多いです。例えば乳児湿疹を発症する年齢など、早い段階でスキンケアの方法をしっかり覚えておけば、良好な治療効果が期待でき、また悪化を防ぐことにもつなげられます。気管支喘息の薬も同じで、それぞれのお子さんの年齢や症状に応じた薬剤の選択を行うことはもちろん、正しい吸入治療方法や必要性をお伝えし、理解・納得していただくことが大切だと考えています。治療をなるべく無理せず継続できるように、ただ画一的な治療方法を押しつけるのではなく、生活習慣などにも配慮することを忘れないようにしています。正しい薬の使い方をきっちり伝える。これは基本的なことですが、大切なことだと思っています。

病診連携についてはいかがですか?

なるべく早く原因を突き止めて適切な処置をし、つらい期間が短くなるように努めることが当院の使命です。より詳しい検査や手術が必要な場合は、親御さんと相談の上、地域の病院に紹介するようにしています。勤務医時代からのネットワークもあるので、市立東大阪医療センター、大阪赤十字病院、中野こども病院、河内総合病院など数多くの紹介先があり、いずれも連携はスムーズです。

幼少時に重いアレルギー疾患を患ったことで医師の道へ

スタッフについてお聞きします。

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看護師は、かつて一緒に仕事をしていたこともあるベテランの方もいるので、その方たちを中心によりスムーズな連携もとれていますし、とても信頼しています。皆のチームワークは良く、日々協力することができています。そのため、私もとても仕事がしやすく助かっています。

医師を志したきっかけ、小児科とアレルギーの専門家をめざしたきっかけについて教えてください。

アレルギーをしっかり診られる小児科の医師になりたいと思ったのは、自分の子どもの頃の体験からです。小さな頃、重い気管支喘息を患い、またアレルギー性鼻炎もひどくて手術したこともあるんです。アレルギー疾患のつらさ、大変さを身をもって知っているので、小さな患者さんと親御さんに寄り添い、実感を持ってお話を聞くことができるのではと思いました。今はありがたいことにまったくの健康体ですが、子どもの頃は肺炎も患いましたし、子どものかかる病気は一通り経験したと言ってもいいくらいです。子どもさんと接するのが好きですし、それが伝わるのか、お子さんたちに結構好かれるほうだと思います(笑)。ご家族の相談に応えることにやりがいを感じますし、満足して帰っていただけると私もうれしいです。前の病院で診ていたお子さんが当院に来て、かわいいお手紙を持ってきてくれたのですが、それも小児科ならではの喜びですね。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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どんな小さなことでも気軽に来て相談してほしいですね。私自身も、育児にはいろいろ悩みがつきものだということを実感しています。小児科の医師の私ですらそうですからご家族の不安は大きいと思います。親として同じ目線に立ちながら、小児科の医師としてお役に立てるよう、これからもきめ細かな診療を続けていきたいです。

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