日帰り白内障手術
保険適用となる多焦点眼内レンズも
うえむら眼科クリニック
(西宮市/甲子園口駅)
最終更新日:2023/09/19
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年齢を重ねるにつれ、目の中のレンズ(水晶体)が濁る白内障。視力が落ちるだけでなく、かすむ、ぼやける、まぶしいなどの症状が現れる。日常生活に支障を来すようになれば、手術によって再び見やすくすることが望める。白内障手術では、目の状態や生活スタイルに合わせた眼内レンズを選択することにより、近視・遠視・乱視にアプローチすることもできる。最近では、老眼に対応する多焦点眼内レンズも使われている。そこで、日本眼科学会認定の眼科専門医であり、豊富な経験を持つ「うえむら眼科クリニック」の植村明嘉院長に、白内障手術について詳しく解説してもらった。
(取材日2021年10月26日/情報更新日2023年8月16日)
目次
生活スタイルに合わせた眼内レンズを選んで、快適な見え方を
- Q白内障手術とは?
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A
目の老化現象である白内障は、60〜70歳代で進むことが多いのですが、40〜50歳代で見えにくくなることもあります。年齢や原因に関わらず、根治を目的とした治療法は手術しかありません。白内障手術では、濁った水晶体を取り除いて眼内レンズを挿入することにより、再び見やすくすることをめざせます。通常、白内障手術は5分ほどで終了しますが、「目の手術は怖いし、できれば受けたくない」と考えるのは当然です。しかし、そうした不安を上回るほど、日常生活に不自由を感じるのであれば、手術のタイミングかもしれません。ほとんどの場合、手遅れになるということはありませんので、じっくり考えて決めていただくのが良いと思います。
- Q眼内レンズの種類は?
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A
通常は単焦点眼内レンズを使って近視・遠視・乱視にアプローチし、一番見たい距離にピントを合わせていきます。この場合、状況に応じて眼鏡を使っていただきます。例えば、裸眼で車の運転やゴルフができるようにすると、新聞を読むには老眼鏡をかけます。一方、裸眼でパソコンや読書ができるようにすると、外出や運転の際には眼鏡をかけます。眼鏡を使わずに生活したい方には、多焦点眼内レンズという選択肢もあります。多焦点眼内レンズには、すべて保険の範囲内で手術を受けられるものと、追加費用がかかるものがあります。患者さんのご要望をよくお聞きし、目の状態や生活スタイルに合わせて最適な眼内レンズを選択するようにしています。
- Q手術費用は?
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A
単焦点眼内レンズを使った白内障手術は、すべて保険適用となります。費用は自己負担割合によって異なりますが、負担額によっては高額療養費制度により一定額以上が還付されます。生命保険に加入されている方は、給付金が支給されることもあります。保険適用の多焦点眼内レンズは、単焦点眼内レンズと同じ費用で手術を受けられます。選定療養の多焦点眼内レンズでは、上記の費用に加えて、レンズ代の差額が自己負担となります。どの眼内レンズが最適なのかは、金額だけで決まるものではありませんので、まずはご相談いただきたいと思います。
- Q手術までの流れと、術後の注意点を教えてください。
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A
まずは目の検査をして、白内障以外に見えにくい原因がないかを調べます。次に、手術後の見え方を説明し、患者さんのご要望に沿って眼内レンズの度数と種類を決めます。当日は、手術の1時間前にご来院いただいて目薬をさします。手術室では目をしっかり消毒してから手術を開始します。手術後は透明な保護眼鏡をかけていただきます。その後は、テレビなどを見ていただいても構いません。目をぶつけたりしなければ、特に安静にする必要もありません。入浴は翌日から、洗髪・洗顔は3日目から可能です。翌日は必ず診察を受けていただき、翌週に反対の目の手術を行います。
- Q貴院における白内障手術の特徴を教えてください。
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A
当院では、火曜日に日帰り手術を行っております。目薬による麻酔を行い、わずか2ミリほどの傷口から白く濁った水晶体を取り除いて、眼内レンズを挿入します。手術自体は5分ほどで終わります。手術後は透明な保護眼鏡をかけていただきますので、両目で見ることができます。近視・遠視・乱視に対応できる単焦点眼内レンズに加えて、すべて保険適用となる多焦点眼内レンズを取り扱っているところも特徴の一つですね。選定療養の多焦点眼内レンズを含めて、患者さんの生活スタイルに合わせたレンズを選ぶことにより、快適な見え方を実現できるように努めています。
自由診療費用の目安
自由診療とは多焦点眼内レンズを用いた白内障手術(選定療養)/通常の白内障手術費用に加えて、片眼28万円〜(税込)