全国のドクター8,903人の想いを取材
クリニック・病院 160,933件の情報を掲載(2021年10月23日現在)

  1. TOP
  2. 愛知県
  3. 名古屋市中区
  4. 栄駅
  5. さかえ血管外科・循環器クリニック
  6. QOL(生活の質)の改善が見込める下肢静脈瘤の日帰り治療

QOL(生活の質)の改善が見込める
下肢静脈瘤の日帰り治療

さかえ血管外科・循環器クリニック

(名古屋市中区/栄駅)

最終更新日:2021/10/12

20210630 main 20210630 main
  • 保険診療

血液の逆流によって生じる下肢静脈瘤。命に関わるような恐ろしい疾患ではなく、治療が手遅れになることもないため、専門外の医療機関では重要視されないことも多い。しかし適切な治療がなされなければ、足のむくみやだるさが強くなり、日常生活に支障をきたすことも。従来、治療法は手術となり、入院が必要であったが、医療の進歩により現在は手軽な日帰り治療が主流となっている。「さかえ血管外科・循環器クリニック」の平本明徳院長は、下肢静脈瘤血管内治療の豊富な治療経験を持つ専門家で、カテーテルなどを使用した日帰り治療に注力している。「下肢静脈瘤は手軽に治療ができることを周知していきたい」という平本院長に、検査や手術の流れ、注意点について聞いた。

(取材日2021年6月24日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q下肢静脈瘤とはどのような病気ですか?
A

足にたまった血液が心臓や肺に戻りにくくなる病気です。静脈には逆流防止弁という扉のようなものがあるのですが、それが壊れて血液が逆流してしまうのです。この状態が続くと、血液の交通渋滞が起こり、血液が足にたまって、常に足に重りがついたような状態になります。足のむくみやだるさ、こむら返りなどのほか、静脈がボコボコと膨らみ見た目にも影響します。長期的には、足に色がついて潰瘍ができるなど悪影響が出ることも考えられます。自然治癒することはほぼなく、日常生活での改善は期待できませんが、予防すれば現状維持は図れます。命に関わることはないけれども、QOL(生活の質)が落ちてしまう病気といえます。

Qどのような症状が出たら受診したほうがいいでしょうか?
A

下肢静脈瘤にはわかりやすい自覚症状が出るという特徴があります。むくみやすい、朝と夜で足の太さが変わる、だるさを感じる、就寝中に足がつる“こむら返り”などが挙げられます。これらを感じたら下肢静脈瘤の可能性がありますので、一度専門クリニックで診てもらったほうが良いでしょう。また、男性よりも女性のほうがかかりやすく、美容師さんや事務員さんなど長い時間の立ち仕事やデスクワークをしている方に多くみられます。ほかには妊娠・出産経験がある、ご高齢者、ご両親が下肢静脈瘤という方などもかかりやすいといえます。来院されるのは、QOLが低下している方だけでなく、外見的なコンプレックスを抱えている方も多いですね。

Q治療方法について教えてください。
A

下肢静脈瘤の原因となる静脈はもともとあってもなくても、どちらでもよい血管なので「1取ってしまう、2血流を止めてしまう」が治療の基本原理です。1はストリッピング手術と呼ばれ、血管の中に特殊な針金を入れて血管を引っこ抜きます。下半身麻酔で行うことが多いため2~3日の入院が必要です。2は血流を止めるために血管を塞ぎます。血管内治療と呼ばれるもので血管にカテーテルを挿入し、レーザーや高周波、接着剤を使って塞ぎます。片足10~15分程で終了し、手術が終わればそのまま帰宅できます。体への負担も少なく針孔ほどの傷しか残らないため美容的にも優れた術式です。当院では血管内治療の「日帰り手術」を基本としています。

検診・治療START!ステップで紹介します

1問診と超音波検査を行う

問診ではむくみやだるさ、こむら返りの有無、症状を自覚したのはいつ頃からか、服用中の薬などを確認。遺伝性も下肢静脈瘤の特徴なので両親の罹患歴についても聞く。診断は超音波機器による検査で、下肢に超音波をあてて、静脈内血液の流れる方向を確認する。通常血流は一方通行だが、下肢静脈瘤の場合は両側通行となるため一目でわかるという。検査時間は片足10~15分程度。

2診断と治療方針の説明

診断結果はどの血管が悪いのかを説明用紙の図を使って解説。その上で、治療するか、しないかを患者に選んでもらい治療方針を決定する。治療しない場合は悪化を防ぐため、足の体操や着圧靴下の履き方などの予防法を説明。治療する場合は、レーザー、高周波、接着剤の3種の血管内治療の中から、患者の状態を考慮して医師が提示。クリニックでは最短で初診日から2日後に治療可能なので、都合に合わせて治療日を決定する。

3手術の30~45分前に受付し、治療

クリニックでは、体に負担の少ない血管内治療を行っている。治療は足の表面の局所麻酔で行うため、スタッフと会話している間に治療は終了。治療時間は片足10~15分ほど。どうしても不安が強いという人は静脈麻酔も選択可能だ。治療後は10分ほど休憩し、異常のないことを確認して会計へ。そのまま歩いて帰宅できる。すべての工程を含め、クリニック滞在時間は1時間半~2時間ほど。

43日以内に再受診

治療当日の注意点としては、自動車・自転車の運転は念のため避ける、激しい運動や入浴は控える程度で、特に大きな制約はない。その後、治療した血管の様子を確認するために、治療後3日以内に受診。治療後に足の違和感がある場合は、個人差はあるが1ヵ月程度様子を見る。

51ヵ月後、6ヵ月後に再検査

接着剤による血管内治療を行った場合を除き、治療後2週間は術後合併症予防のため、起床時から就寝時まで弾性ストッキングを着用する。弾性ストッキングについて専門指導を受けたスタッフがサポートを担当する。大きな異常がなければ、以降は1ヵ月後と6ヵ月後に受診。まれではあるが、医師が必要と判断した場合は定期的な経過観察の受診になることもあるそう。

ドクターからのメッセージ

平本 明徳院長

「第二の心臓」といわれる足は非常に大切です。人生100年時代といわれる今、足の調子が良くなければ、良好な日常生活を送るのが困難になります。下肢静脈瘤治療を専門的に行った経験がある医師として、治療の有用性を周知していきたいと思っています。かつて下肢静脈瘤の手術の多くは下半身麻酔で行われ入院が必要でした。現在は血管内治療が発達し、傷跡は小さな針穴だけで、内出血や術後の腫れもほとんどありませんので、日帰り治療が可能になりました。私は下肢静脈瘤の血管内治療を得意としており、治療後の見た目にもこだわっています。安全性にも配慮して行っていますので、あまり深刻にとらえず、まずはお気軽にご相談ください。

Dr
Access