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平本 明徳 院長の独自取材記事

さかえ血管外科・循環器クリニック

(名古屋市中区/栄駅)

最終更新日:2021/10/12

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名古屋市営地下鉄の栄駅16番出口から徒歩4分、オフィスビルの6階にある「さかえ血管外科・循環器クリニック」。2020年の開院以来、下肢静脈瘤の診療を専門としているのが特徴だ。院長の平本明徳先生は日本外科学会認定外科専門医の資格を持つ外科のスペシャリスト。第一線で命と向き合ってきた経歴を持つ。同院では特に下肢静脈瘤の日帰り治療に注力するほか、高血圧などの生活習慣病の管理もサポート。コンプレックスを抱える女性から、仕事帰りの社会人まで幅広い層の患者に寄り添う。「すべての人を笑顔にしたい」という平本院長に医師人生のエピソードや医師としてのこだわりについて聞いた。

(取材日2021年6月24日)

命を救う医療から、生活の質を上げるための医療へ

心臓血管外科の医師としてキャリアをスタートされたそうですね。

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医師になろうと決心したのは高校1年の時です。その時から、「切った、貼ったが許されるのは外科」というイメージから外科の医師になると決めていました。心臓血管外科の道を選んだのは、自分の腕が結果に直結するところに魅力を感じたからです。例えばがんの場合、手術も大切ですが、その後の化学療法や抗がん剤治療も予後に影響を与えます。しかし心臓血管外科は手術の結果がほぼすべて。まだ日本の心臓手術の成績は思わしくなかった時代でしたし、心臓の分野は未知の領域が多かったことにも惹かれました。当時は日々強いプレッシャーを感じていましたが、その先に見える景色を知っていましたので、モチベーションは高かったです。1週間家に帰れないなんてことが日常でしたが平気でした。やりがいがあったし、楽しかったですね。

ところが一転、下肢静脈瘤を専門とされました。何かきっかけがあったのですか?

心臓血管外科で手術をするのは重症患者で、いわば命の瀬戸際の仕事です。心臓血管外科の専門性を高めてきましたが、ある時ふと思ったのです。担当した患者さんは術後、外科の手から離れます。これはこれで素晴らしいことなのですが、健康な人の人生をより良いものにする医療も良いかな、と。そんな想いが芽生えていた時に、心臓血管外科の診療対象疾患でもある、下肢静脈瘤の治療技術が飛躍的に上がったことを耳にしました。下肢静脈瘤は患者さんが気にしなければ病院には行かない、総合病院に行っても「放っておいても大丈夫」と後回しにされることもある症状でした。しかし、QOL(生活の質)を上げる医療を求める声がたくさんあるのは事実なので、下肢静脈瘤を専門とするのも、転機になるんじゃないかと思いました。そして、東京の専門クリニックで腕を磨きました。院長として経営に携わらせてもらったのも、今に生きています。

開院された経緯や地域性を教えてください。

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「自分に関わるすべての人を幸せにしたい」というのが私のモットー。安心と幸せのお手伝いができるような医師を理想としていますが、それを実現するには独立するしかないと思っていました。また、下肢静脈瘤の専門クリニックがごまんとある東京に比べ、名古屋には数えるほどしかなかったので、この地で開院しました。専門クリニックというのはその特性上、遠方からも患者さんが来られるので、交通の便が良好な栄を選びました。下肢静脈瘤の患者さんは市内全域から、40~70歳を中心に満遍なく来られますね。循環器内科は健診で引っかかったビジネスマンが多いです。「専門クリニックがあるなんて知らなかった」とおっしゃる方が多く、地域に貢献している実感があり、とてもやりがいを感じています。

対話が患者の不安や緊張を和らげる

貴院ならではの強みは?

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1番の強みは地域に数少ない下肢静脈瘤の専門クリニックであることです。特に力を入れているのが、日帰り治療です。前任地でも数多くの下肢静脈瘤の手術を経験してきました。どんな種類の下肢静脈瘤でも対応できるし、成果を出せるという自信もあり、皆さまにお力添えできると自負しています。また、心臓血管外科医としての豊富な経験もありますので、血管にも精通しています。生活習慣病をはじめとした多くの病気は、血管や血液と関係が深いので、循環器内科のほうでもお役に立てると思います。栄という地の利便性から、仕事帰りや買い物ついでにも、通っていただきやすいのではないでしょうか。

診療の際に最も心がけていることは?

患者さんと正面から向き合って話すことです。患者さんとの会話はとても重要で、話しているとどんな病気でもおおよその見当がつきます。医師からの一方通行の会話では、疾患などを見落とすリスクがあるんじゃないかと思っています。さらに、話すことで不安や緊張が減り、気持ちが楽になるという患者さんも多いでしょう。だから私は手術中もできるだけ患者さんに話しかけるようにしています。また、診察中はあえて紙のカルテを使用しています。顔を見ながら話せるし、患者さんの言葉をすぐに残せますからね。患者さんを正面から見られなくなる電子カルテは好きではないので、診療後にまとめて記入するようにしています。心臓外科時代は忙しくてあまりできなかった、患者さんとのコミュニケーションが取れるようになり、理想の医師像に一歩近づけた気がしています。

医師として喜びを感じる時や印象深いエピソードを教えてください。

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医師になった頃、親しくなった患者さんから「いい医者になってくれ!」と言われました。その方は亡くなられてしまいましたが……。東京で修行していた頃は、がむしゃらに働いていましたし、心臓血管外科の医師のプライドからか、少々天狗になっていたこともあり、その言葉をすっかり忘れていました。しかし、今になってよく思い出すようになりました。その言葉に応えるチャンスじゃないかな、と。「いい医者」の正解はまだわかりませんが、1日が終わると「今日は何人笑って帰ったかな?」「もっとこうしておけば」などといろいろ考えますね。喜びを感じるのは、下肢静脈瘤の患者さんから「もっと早くに受診しておけばよかった」と言われた時ですね。患者さんの満足度を追求できる治療ですので、もっと周知しなければならないと感じています。

下肢静脈瘤の治療を周知していきたい

スタッフ教育などで気をつけていることは?

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スタッフにお願いしているのは「君たち自身でルールをつくってくれ」ということです。最終的な責任は私が取るので、好きにやってくれ、と。経営についてよく知らないし、スタッフをコントロールできないのが医師というもの。1人では何もできないから、スタッフがつくったルールの中で医師が歩いている環境にしたいのです。当院ではスタッフが自発的にいろいろと行動してくれるおかげで、私の日常業務もスムーズにこなせています。良い環境をつくってくれたことに感謝しています。一方で、私は経営者としてすべてを守る責任を感じており、彼女たちやそのご家族の笑顔と幸せを、全力で守っていく覚悟を決めています。

患者さんにあらかじめ知っておいてほしいことは?

私が専門とする下肢静脈瘤は基本的には命に関わるような怖い病気ではないですし、手遅れということもほぼありませんので、慌てる必要はありません。気になる方は、足の症状が下肢静脈瘤を原因とするか否かを、まず把握することが大切。負担の少ない簡単な検査で診断できます。診断の結果、下肢静脈瘤だったとしても慌てる必要はありません。治療を受けるか受けないか、治療のタイミングなどは担当の先生とよく相談して決めていただければと思います。つらい検査はほとんどありませんので診断だけでもお早めに。

読者にメッセージをお願いします。

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下肢静脈瘤は治療できる疾患だということを知っていただきたいのです。治療は基本的に日帰り手術です。足が楽になればQOLも上がるはず。人生100年時代を考えると治療を受けるメリットは大きいと思います。気になる方はふらっと来ていただけたらと思います。また、心臓血管外科の医師としての知識と経験を駆使し、高血圧や高脂血症などの生活習慣病もしっかり診ます。「来てくれた患者さんに笑って帰ってもらうこと」をモットーに、スタッフともどもお待ちしております。気軽にお越しください。

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