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マイナス0歳から始める
予防歯科

なないろ歯科クリニック

(松戸市/北小金駅)

最終更新日:2021/10/12

なないろ歯科クリニック マイナス0歳から始める 予防歯科 なないろ歯科クリニック マイナス0歳から始める 予防歯科
  • 保険診療

子どもを虫歯で苦労させたくない……。そう思う親は多いだろう。ところが実際には、学校歯科検診などで虫歯が発見されてから歯科医院を受診する親子が少なくないという。「なないろ歯科クリニック」の七條(しちじょう)優理子院長は、その原因を「正しいブラッシングの方法や、有用な予防法について知らないため、歯科医院は症状が出てから行くところだと思っている人が多いから」だと指摘する。将来、子どもが歯で困らないような人生を送るためには、妊娠中のプレママの段階から歯科医院へ通う習慣をつけ、親自身が適切なケアを知っておくことが大切だ。プレママや幼児に対する予防歯科の内容、親や家族もメンテナンスすることの重要性について、七條先生に話を聞いた。

(取材日2020年11月6日)

子どもの虫歯感染を防ぐには、親や家族が率先して良好な口腔環境の維持に努めることが大切

Q小さい頃から予防歯科に通う意味を教えてください。
A
なないろ歯科クリニック 小児歯科専用ユニットに直結するキッズスペース

▲小児歯科専用ユニットに直結するキッズスペース

虫歯菌は、赤ちゃんのお口の中には存在していません。さらに、1歳半から2歳半くらいまで虫歯菌が入り込まなければ、虫歯になりにくい人生を送ることができるとも考えられています。幼少期の口腔環境が、その子が長い人生をともに歩む口腔環境を決めると言っても過言ではありません。症状がなくても定期的に歯科医院に通院する習慣を早くからつけることで、「虫歯になってから行くところ」ではなく「虫歯にならないために行くところ」として歯科医院が生活の中に根づいてくれたらいいですね。

Qマイナス0歳から予防を始めるのはなぜですか。
A
なないろ歯科クリニック 予防の大切さを優しく語る七條院長

▲予防の大切さを優しく語る七條院長

子どもの虫歯のほとんどは、親や家族など、周りの大人からの感染によるものです。パパやママがきちんとケアしていない状態でお子さんにチュッとしたり、自分が使ったスプーンを子どもと共用したり……。そうしたちょっとした油断がリスクになるわけですね。プレママの段階で歯科医院に通うことで、パパやママは虫歯菌や歯周病菌を減らしてから赤ちゃんを迎えることができます。大皿から料理を取り分けるときに直箸をしない、子どもの手を大人の口にいれさせない、といった知識のほか、正しいブラッシングの仕方やフロスの使い方を学んで、わが子に正しいケアをすることができるようになるのもメリットです。

Q予防歯科ではどんなことをするのでしょう。
A
なないろ歯科クリニック 穏やかな口調でわかりやすく説明してくれるので安心

▲穏やかな口調でわかりやすく説明してくれるので安心

プレママの予防歯科は、自分の口腔内の状態を知り、「虫歯でなくても丁寧にケアしていくことが重要だ」という自覚を持っていただくところからスタートします。最初に写真を撮って見ていただきますが、「こんなに汚れているの?」と驚く方が多いですね。まだ歯が生えていないお子さんの場合は、歯科医院に慣れていただくことを目標に、主にパパとママへの指導を行います。生活上の注意のほか、頬杖や指しゃぶりなどお子さんが無意識にやりがちで、歯に悪影響を及ぼす可能性がある癖をお教えすることもありますね。乳歯が生えてきたお子さんには、歯の溝を埋めるシーラント、歯を強くするためのフッ素を塗っていきます。

Q親や家族のメンテナンスも重要なのですね。
A
なないろ歯科クリニック 予防には、定期的な検査やメンテナンスも大切

▲予防には、定期的な検査やメンテナンスも大切

先ほどお話ししたように、パパやママをはじめお子さんの近くで生活している家族に予防の意識がなく、汚れた口腔環境をそのまま放置している場合、お子さんの虫歯リスクが高まります。一生懸命仕上げ磨きをしていたのに、気づいたら虫歯になっていたということがないよう、家族できちんとケアしていきましょう。子どもは親の様子をよく見ているものです。パパやママが治療しているのを見て、自分から進んでユニットに寝てくれるお子さんもいるんですよ。ぜひ、家族皆で通っていただきたいですね。

Q親子で通いやすいよう、どんな工夫をされていますか。
A
なないろ歯科クリニック 親子で並んで受診することができる

▲親子で並んで受診することができる

キッズスペースに直結する小児歯科専用ユニットがあります。隣のユニットとの仕切りは透明のカーテンになっていて、パパやママの治療風景を見ながら並んで治療することができるので、歯科医院に慣れていないお子さんも安心できるのではないでしょうか。私も、「ほら見て、ママは上手にお口を開けているね」などと声がけをしながら、楽しい雰囲気で治療するよう心がけています。キッズスペースに幼稚園の先生が常駐しているので、先生と遊びたいからと言って来てくれる子も多いですね。お母さんたちも、子育てのちょっとした悩みを先生に相談したりしているようです。きっかけは何であれ、歯科医院に行くのが楽しみになってくれたらうれしいです。

ドクターからのメッセージ

七條 優理子院長

学校の歯科検診で発見された虫歯をきっかけに受診するお子さんはまだ多くいます。歯科医院は、虫歯になりにくくするために行くところでもあるということを、もっと多くの方に認識していただきたいですね。まずは、生活の中で気をつけるべきこと、大人の口腔環境が子どもの虫歯につながること、小さなお子さんのためにシーラントやフッ素があることを、プレママのうちから知識として持っておいてほしいと思います。学校の検診も、結果が「虫歯はありません」だったときこそ歯科医院に行くべきだと考えてください。虫歯になる前のケアを徹底して、虫歯でつらい思いをしたり、歯のことで悩んだりしない人生をお子さんにプレゼントしてあげましょう。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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