痛みに配慮し低侵襲に努めて負担を軽減
インプラント治療
なないろ歯科クリニック
(松戸市/北小金駅)
最終更新日:2024/06/03
- 自由診療
顎の骨に埋め込んだインプラント(人工歯根)の上に義歯を装着することで、天然の歯と同じような噛み心地をめざす「インプラント治療」。しかし患者の中には、漠然とした怖さや費用面や術後の痛みに対する不安感から治療を躊躇し、中には欠損した歯をそのままにしている人も少なくないという。インプラント治療の黎明期から研鑽を積み、自身のクリニック以外でも多くの手術を手がける「なないろ歯科クリニック」の七條正清理事長は、「失った歯をそのままにしておくのは、口腔環境全体にとって非常にマイナス。インプラントをはじめ複数の選択肢から自分に合った治療を選んで、できるだけ早く欠損した歯を補って」と話す。欠損歯の治療法、同院におけるインプラント治療の特色やクリニックの選び方について聞いた。
(取材日2020年11月6日)
目次
豊富な知見を持ち、骨造成を組み合わせた治療にも対応。侵襲を抑え患者の負担軽減に努める
- Q歯の欠損を放置すると、どのようなデメリットがありますか?
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A
1本くらい歯がなくても……と思うかもしれませんが、口腔内の環境維持には全体のバランスがとても重要です。歯が1本でもなくなると、残された歯が傾いてきたり、噛み合わせの相手を失った歯が伸びてきたりして、次第にすべての噛み合わせが狂い始めます。上の奥歯がなくなると、噛みづらさから前歯を使って噛むようになるので、前歯が出っ歯やすきっ歯になることも多くなります。欠損歯の治療には、インプラントのほか、残った歯を支えにしてかぶせ物を装着する「ブリッジ」、人工の義歯を入れる「入れ歯」があります。どの治療にもメリットとデメリットがあるので、費用面や治療時間など、ご自身の事情に合わせて最善の治療を選びましょう。
- Qこちらのインプラント治療の特徴を教えてください。
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A
インプラントはその特性上、土台となる顎の骨の質が良く、かつ十分な量がなくては行うことができません。歯周病などで骨が不足していたり弱かったりして、治療を断られた経験がある方もいるのではないでしょうか。近年は、インプラント治療の前に顎の骨を増やす「骨造成」という方法がありますが、骨造成術まで行っているクリニックはまだ多くありません。当院では、サイナスリフトと呼ばれる骨造成術で、骨の質と量を補うところから一貫して行います。サイナスリフトは、欠損歯の横の歯茎を切開し、露出させた空洞に人工骨を充填する手法。骨を充填し終わるまでの時間が30分~1時間と短時間で済むことがこの骨造成術の大きな特色です。
- Q治療のスピードが早いことのメリットは何ですか?
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A
歯茎を切開して行う外科的治療は、さまざまなリスクを伴います。切開した部分の組織が空気に触れる時間が短ければ短いほど、細菌感染のリスクを低減し、出血や術後の腫れといった患者さんの負担を軽減することができるのです。当院のインプラント治療では、安全性とスピードを重視し、できるだけ小さな傷で済むよう、侵襲の少ない手術を心がけています。心配される方が多い術後の痛みも、侵襲を少なくすることでかなり抑えることができると考えています。
- Qどのようにインプラント治療のスキルを磨いてこられたのですか?
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A
インプラント治療を学びたいと思ったのは、「歯がなくなってしまった後を補う良い治療法はないか」と考えたのがきっかけです。当時、私の大学ではインプラント治療を手がけていなかったので、卒業してすぐにインプラントの症例を数多く扱うクリニックに勤務しました。早くからたくさんの症例にふれ、20年たった今でも日々多くの患者さんに提供しています。骨造成が必要なケースなどでは、他院からの要請を受けて出張することもあります。豊富で多様な症例の治療経験があることは、私の最大の強みです。
- Qクリニック選びについてアドバイスをお願いします。
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A
インプラント治療は、入れ歯やブリッジに比べて長い治療期間を要します。骨造成から行う場合は、充填した骨が固まるまで4ヵ月ほど待って手術をし、さらにインプラントがしっかり骨と結合するのを待たなければなりません。個人差はありますが、しっかり噛めるようになるまでは術後6ヵ月ほどかかるでしょう。長く使うためには、定期的なメンテナンスと正しいブラッシングも欠かせませんから、「入れて終わり」ではなく口腔内全体を長期的に診てくれるクリニックを選びましょう。いくつかのクリニックでカウンセリングを受けてみて、歯科医師との相性を確かめるのも良いと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/25万円~、骨造成/10万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。