七條 正清 理事長、七條 優理子 院長の独自取材記事
なないろ歯科クリニック
(松戸市/北小金駅)
最終更新日:2024/09/10
北小金駅から車で7分の場所にある「なないろ歯科クリニック」。七條優理子院長と七條正清理事長が、夫婦で2020年に開業したクリニックだ。あらゆる年代に向け、幅広い治療を提供している。正清理事長はインプラント治療の経験が豊富ではあるが、患者に治療方法を押しつけず、「治療のメリットもデメリットもお伝えします。決めるのは患者さんです」と話す。優理子院長は小児歯科・小児矯正を得意としている。「嫌な思いをして帰ってほしくない」との想いから、院内には子ども向けの工夫が盛りだくさんだ。また休憩時間を設けておらず、診療時間内ならばいつでも受付可能となっている。「身構えずに、もっと気軽にクリニックを利用してほしい」と話す優理子院長と正清理事長に、同院の特徴について聞いた。
(取材日2024年5月28日)
開業から4年。地域に根づいてきた「予防歯科」の意識
こちらではどのような診療が受けられるのでしょうか?
【優理子院長】一般歯科に幅広く対応しています。まずは虫歯・歯周病といった痛みや不調の原因を治療し、歯や歯茎の状態を整えることを重視しています。インプラントや矯正も、歯茎の状態が悪いままだと長持ちしないんですよ。ですので、お口の状態をきちんと把握し、お口全体を診ながら治療計画を立てていきます。その後は個々の状態に合わせて、歯列矯正や噛み合わせの調整、クリーニングなどで歯の健康維持を図ります。自分の歯を保つのが理想ですが、さまざまな理由で歯を失うこともあるでしょう。当院ではインプラント・入れ歯・ブリッジに対応しており、特に理事長はインプラント治療を得意としています。
開業から4年がたち、患者層に変化はありましたか?
【優理子院長】治療後のメンテナンスを希望される患者さんが増えました。当院が開業したのは2020年なのですが、その頃はまだこの辺りに「予防」という意識が根づいていなかったように思います。私は「治療が終わってからがスタート」だと思っていて、患者さんにもそのことを伝え続けてきました。熱心に聞いてくださる方が多く、それが今につながっているのでしょう。ご自身だけでなく、お子さんの予防に取り組まれる親御さんが増えたのもうれしいことですね。
こちらのクリニックならではの、インプラント治療の特徴を教えてください。
【正清理事長】歯科麻酔が専門の先生とタッグを組んで治療にあたっています。患者さんの状態や治療内容を伝えれば、適した強さで治療時間に合った麻酔を処置してくれるので心強いですね。また、骨造成まで可能なのも当院の特徴です。インプラント治療では歯を支える骨が必要。これが歯周疾患の影響でなかったり少なかったりする場合には「骨を足す」処置を行うのですが、これが経験と技術を要するのです。当院では私が培ってきた20年以上の経験を生かし、骨が足りない場合でも院内で対応しています。インプラントは「入れて終わり」ではありません。それをいかに長持ちさせるか、さらに歯周病などへの影響も考えながら、安全性の高いインプラント治療を心がけています。
歯で苦労しないために、歯が生えたらクリニックへ
院長は小児歯科が得意なのですね。
【優理子院長】患者さんには「歯で苦労しない人生を送ってほしい」と思っています。歯が生えたら虫歯になる前に来てください。泣いてしまっても大丈夫、急を要さない限り無理に治療することはありません。歯科医院に慣れるところから始めましょう。最初は泣いて嫌がっていても、次第に治療やおもちゃを楽しみに通ってくれるようになる子が多いですよ。そんな時は成長を感じるようで、思わずうるっときてしまいます。
小児矯正についても教えてください。
【優理子院長】小児矯正の目的は、顎の骨の成長をうまく利用しながら、顎の骨を広げて骨格のバランスを整えていくこと。永久歯が生え始める5~6歳頃に始めるのが理想です。歯並びだけではなく、姿勢や舌の動きといった癖の改善も期待できるんですよ。上顎骨の発達を促すことで鼻腔や気道が広がっていき、呼吸機能の向上にもつながります。脳や全身に酸素をたくさん取り込んで、元気に毎日を過ごしてほしいですね。
キッズルームやイベントなど、子どもが楽しめる工夫を取り入れているとか。
【優理子院長】きょうだいでも楽しく遊べるように、キッズルームは広めに造りました。幼稚園教諭の免許を持つスタッフが常駐しており、お子さん1人での待ち時間もご安心いただけるかと思います。キッズルームと小児歯科専用ユニットはつながっているんですよ。キッズルームで遊んで、楽しい気分のまま診療に入ってほしいという工夫です。もし治療途中で泣いてしまったら、また隣のキッズルームに遊びに行けますしね。小児歯科の診察台はフカフカで寝心地も良く、診療後のおもちゃも用意しています。少しでも「歯医者さんは楽しいところ」と思ってもらえるとうれしいですね。バレンタインデーにはハートの飾りを作ったり、こどもの日にはかぶとを作ったりと、子ども向けの院内イベントも充実させています。その日に受診の予定がなくても、ぜひご家族で遊びに来てください。
その他、院内設備やインテリアで工夫されていることを教えてください。
【正清理事長】「リラックス」をテーマに、色合いはアースカラーを基調にナチュラルな木目を生かし、外壁にも石を使っています。2階の予防歯科用診療室は、天窓から明るい光が差し込み、部屋ごとに壁とユニットの色を変えているんですよ。「当院でのメンテナンスが、患者さんにとって楽しみな時間になれたら」との思いで設計しました。入り口から院内すべてバリアフリーで、ベビーカーや車いすでもスムーズに移できます。各ユニット横に空気清浄機を置いて、窓を開けてこまめに換気をしています。空気清浄機は定期的にフィルター交換しているので常に清潔です。診療が終わるごとに消毒清掃を行い、滅菌機はクラスBのものを使っています。
今日の虫歯治療が、人生最後の虫歯治療になるように
お互いが感じる「先生の魅力」をお聞かせください。
【優理子院長】理事長は幅広く診療に対応できて、しかも丁寧なんです。テクニックを要する根管治療もスピーディーで仕上がりもいいです。そして勉強熱心。理事長は毎月九州で開かれている歯周病の勉強会に参加しているんですよ。それは院内全体のレベルアップをも考えてのこと。その姿勢を私も見習いたいと思います。
【正清理事長】何事も中途半端で終わらせない、意志の強さと探究心が院長の魅力です。歯科治療の現場でも、うまくいかないからといって放置するようなことはありません。必ず改善策を見つけ出して実行しています。そしてただ甘やかすだけではない深い「優しさ」も持っていて、患者さん皆さんに丁寧に接しています。院内の温かい雰囲気は、私だけではきっと出せなかったでしょう。
スタッフさんについてもご紹介いただけますか?
【正清理事長】歯科医師は私たちの他に、一般歯科、矯正、歯科麻酔をそれぞれ専門とする歯科医師が在籍しています。開業時に比べて歯科医師が増えたことで、より多くの患者さんに対応できるようになりました。そして歯科衛生士や歯科助手も含めて総勢20人近く。それぞれの立場から患者さんの満足度向上に努めており、力を合わせて診療を行っています。予防歯科は歯科衛生士の技術があってこそですし、受付はクリニックの顔ともいうべきポジション。スタッフたちは患者さんと良い関係性を築いていて、そこでのふとした会話が治療の糸口につながることもあるんです。素晴らしい歯科医師やスタッフがそろっているのだとあらためて感じますね。
最後に読者へのメッセージをお願いします。
【正清理事長】歯の治療は継続することがとても大切。私たちは1本の歯だけを診ているのではなく、口腔内全体の健康を考えて治療を進めています。1本治ったからと通院をやめてしまうのはもったいないこと。口腔内環境が整えば、その後はメンテナンスで良い状態の維持が期待できるんですよ。治療技術はもちろん、衛生管理やホスピタリティーにも細心の注意を払っています。安心してご来院ください。
【優理子院長】年齢に関わらず、中には歯がボロボロの状態になるまで放置してしまった患者さんもいらっしゃいます。私たちはできるだけ良い状態をめざして治療を行いますが、再発を防ぐためには患者さんのご協力も必要です。私たちだけではなく患者さんも含めて一つのチームとなり、歯の健康を守っていくんですね。今日の虫歯治療が人生最後の虫歯治療になるように、一緒に頑張っていきましょう。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/27万5000円~、骨造成/11万円~、歯列矯正/18万7500円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。