骨造成にも対応
安全性に配慮したインプラント治療
かなまち志田歯科
(葛飾区/京成金町駅)
最終更新日:2021/12/06


- 自由診療
顎の骨に人工歯根を埋め込み、人工歯根に上物となる歯の部分をかぶせる「インプラント治療」。最近では多くのクリニックで受けられるようになり、身近な治療として定着しつつあるが、メンテナンス不良による術後のトラブルも多く、インプラント治療に対して漠然とした不安を感じる人も多いのではないだろうか。葛飾区金町の「かなまち志田歯科」では、口腔外科を専門とする志田祐次郎院長が、綿密な検査とカウンセリングのもと、大学病院にあるような多彩な設備を駆使して幅広い症例のインプラント手術を行っている。インプラント治療を選択する際の留意点や治療の流れ、インプラントを長持ちさせるポイント、そして同院で受けられるインプラント治療の特徴などについて志田院長に聞いた。
(取材日2020年11月17日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qインプラント治療のメリットはどんなことが挙げられますか?
-
A
インプラント治療は、健康な他の歯に負担をかけることなく行っていくことが可能で、天然歯と同じような感覚で噛めるようになることが期待できるという点がメリットだと思います。ただし、手術を伴う大がかりな治療であり、保険が適用とならずに高額で、インプラント1本の治療完了まで半年程度を要します。加えて、手術に耐えられるだけの体力も必要となります。また、インプラントの上にかぶせた人工歯は虫歯にはなりませんが、歯周炎のリスクはありますから、セルフケアや通院によるクリーニングなどのメンテナンスも重要です。メリットばかりに目が向きがちですが、必ずデメリットも考慮に入れ、ご自身に合う方法かどうかを見極めてください。
- Qセカンドオピニオンの受け入れも行っているそうですね。
-
A
近年はインプラントを適切な位置に埋入するための補助装置(サージカルガイド)の普及で、インプラントに対応するクリニックがかなり増えましたが、当然ながら歯科医師によって考え方や経験値もさまざま。高額で体の負担も大きい治療ですし、セカンドオピニオンでより多くの情報を集め、不安のない状態で治療に臨んでいただくのがベストだと思います。当院では、過去に他院で埋入したインプラントの不具合に対するリカバリー治療も数多く行ってきました。その原因の多くはメンテナンス不良。治療法を決める際にはまず、インプラントは「入れっぱなし」でなく、メンテナンスしながら維持していくものだという認識を強く持っていただきたいですね。
- Qこちらで受けられるインプラント治療の特徴を教えてください。
-
A
当院では国内外3社のインプラントを取り扱っており、その中から患者さんの骨の状態に応じて最適なものを選択しています。手術には、衛生管理を徹底した専用手術室があり、そこでは患者さんの顎の骨などが足りない場合に行う骨造成を行うなど、インプラント手術にあわせて幅広く対応しています。また、埋入したインプラントの安定性や骨との結合状態を超音波で測定する機器などもオペ中に用いることで、より手術の精度を高めるなど、クリニックレベルとしてはかなり充実していると思える設備を備えて、最大限活用しています。手術に対する不安や疑問点など、遠慮なくご相談ください。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1綿密なカウンセリングで治療法を決定
-
歯を失った場合の治療法として、ブリッジ、入れ歯、親知らずの移植、インプラントと、大きく分けて4つの選択肢があることを提示した上で、それぞれのメリットとデメリットについて説明する。患者の現在のライフスタイル、20年後の健康状態まで見据え、長期的に自己管理が可能な方法を選択することが大切。この段階で歯科医師とじっくり話し合い、不安や疑問点を解消しておきたいところだ。
- 2精密検査を行って治療計画を立てる
-
インプラント治療を選択することが決まったら、エックス線、歯科用CTを用いて検査を行い、残っている歯の状態や噛み合わせ、顎の骨の状態、血管や神経の位置などを確認する。骨に十分な幅がない場合は骨造成や骨移植が必要になるため、そうした追加処置の有無を伝えた上で、治療にかかる期間や費用、手術の具体的な流れを説明し、治療計画を立てる。糖尿病、高血圧など施術時の全身管理が必要な既往についても確認する。
- 3専用の手術室で手術を受ける
-
歯茎を切開して顎の骨を削ったところにインプラント体を埋め込む。必要があれば骨造成の処置もこの時同時に行い、インプラントが顎の骨としっかりとくっつくよう、3ヵ月ほど期間を置く。その後、二次手術として埋入したインプラントの頭部に人工歯を連結するためのアバットメントを装着する。手術に対する恐怖心が強い場合は、麻酔科の医師による静脈内鎮静法を用い、患者の無意識下で手術を進めることもできる。
- 4人工歯・上部構造の装着
-
歯茎の状態が落ち着いたら型採りをして、インプラントに取りつける人工歯を作製する。周囲の歯の色や噛み合わせの強さなど、それぞれの患者に合う色や素材を選ぶ。例えば、噛み合わせの強い人にジルコニアなどの硬い素材の人工歯を取りつけると、割れたり折れてしまうリスクが高くなるので、歯科医師のアドバイスのもと口腔内の現状に合った素材を吟味して選ぶことが、治療箇所を長持ちさせるポイントの1つなのだそう。
- 5メンテナンスや手術後のケア
-
治療の過程で患部に触れることは厳禁。触れると感染リスクが高まり、骨とインプラントの結合に影響したり、傷の治りが遅くなってしまうので注意が必要だ。人工歯を装着した後は、天然歯と同様に歯ブラシや歯間ケアなどをこまめに行い、口の中を清潔に保つことが大切。定期的に歯科医院でクリーニングや噛み合わせのチェックを受けるなど、メンテナンスを継続することで、よく噛めてトラブルのない口腔環境を保っていこう。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/基本検査3万円、骨造成/5万円~(症例による)、骨移植/5万円~(症例による)
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。