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血便や便通異常は大腸がんのサイン?
苦痛に配慮された内視鏡検査

亀戸内視鏡・胃腸内科クリニック

(江東区/亀戸駅)

最終更新日:2024/04/15

亀戸内視鏡・胃腸内科クリニック 血便や便通異常は大腸がんのサイン? 苦痛に配慮された内視鏡検査 亀戸内視鏡・胃腸内科クリニック 血便や便通異常は大腸がんのサイン? 苦痛に配慮された内視鏡検査
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便に異常が見られても、受診・検査を先送りにして、大腸がんを進行させてしまうケースは後を絶たないといわれる。「亀戸内視鏡・胃腸内科クリニック」の丸岡大介院長は、「自己判断せずに早めに検査を受けて、疾患を早期発見につなげることが何より重要です」と語り、苦痛を極力減らした内視鏡検査と治療にこだわり続けている。「がんと闘うのではなく、がんが生まれてくる前に取り除くことをめざし、命に関わるようなリスクを避けられれば」と力を込める。日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医の資格を持つ丸岡院長に、大腸内視鏡検査について詳しく話を聞いた。

(取材日2024年3月27日)

疾患は早期発見が重要。排便時の出血、便が細くなるなどの異変があれば、自己判断せずに相談を

Q便潜血検査が陽性になったり、排便時に出血したりする原因は?
A
亀戸内視鏡・胃腸内科クリニック 自己判断をせず、早期に検査を受けることが大切

▲自己判断をせず、早期に検査を受けることが大切

第一に考えなくてはならないのは大腸がんです。陽性になるのは検査を受けた方の1割未満とされ、このうち約3%で実際に大腸がんが見つかるとされています。ただ陽性と診断されたものの、多忙などの理由で2~3年放置される方も少なくないんです。もし大腸がんがあった場合はこの間にどんどん進行しかねないので、1回でも陽性になったら早めに大腸内視鏡検査を受けてください。また、潰瘍性大腸炎や痔疾患、一部の良性のポリープなどでも陽性になり得ます。いつもより便が細いなど、便の異常を感じたら、自己判断せず検査を受けましょう。もちろん大事なく、良性のポリープなどが見つかるだけなら、切除でがん化の予防につなげられますからね。

Q大腸がんと大腸ポリープはどう違うのでしょうか?
A
亀戸内視鏡・胃腸内科クリニック 日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医の資格を持つ丸岡院長

▲日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医の資格を持つ丸岡院長

大腸のポリープには腫瘍性と非腫瘍性の2種類があります。さらに腫瘍性ポリープは、良性と悪性に分かれます。良性の腫瘍である腺腫がだんだん大きくなると、悪性に転じるリスクが高まります。大腸がんの中にはがんとして発生するものもありますが、がんの多くは、最初良性腫瘍だったものが進行した姿だと理解してください。また、腺腫とは性質の異なるポリープでSSLやSSA/Pという病変があるのですが、これががん化することもありますので、SSLを内視鏡的に切除することも、大腸がんを予防する上で近年重要視されています。

Q大腸がんを未然に防ぐためには、どうすればいいでしょうか?
A
亀戸内視鏡・胃腸内科クリニック 患者への説明に力を入れていて多角的なサポートを行う

▲患者への説明に力を入れていて多角的なサポートを行う

大腸がんの予防を論じるにあたっては、まず個人の体質による違いを考慮する必要があります。家系に大腸がんを患った方や大腸ポリープを切除された方が多い場合は、リスクがあると考えて良いでしょう。また日常的にお酒を多く飲まれる方、喫煙をされている方は、明らかにリスクがあるので気をつけてください。食事面でいうと、牛肉・豚肉やソーセージなどの加工肉を多く摂取する方は、大腸がん発がんのリスクが高くなることがわかっていますが、日本人の一般的な摂食量ではあまり問題にはならないとされています。過剰摂取に気をつけながら、彩りは損なうことなくバランスの良い食生活を楽しんでいただき、定期的に検査を受けるのが良いでしょう。

Q大腸がんを治療する上で、大事なことは何でしょうか?
A
亀戸内視鏡・胃腸内科クリニック 早期発見のためにも定期的な健康診断、検診を勧めている

▲早期発見のためにも定期的な健康診断、検診を勧めている

一番大切なのは早期発見でしょう。がんにおけるところの未病、つまりがんになる前の良性のポリープの時点で切除してしまうことが、最も有用な手立てと考えています。ただ、がん化した後であっても、早期で見つけることができれば、やや治療の侵襲は増えると思いますが内視鏡での切除で根治をめざすことができます。これがもう少し進んでしまうと外科的な手術が必要となり、さらに進むと抗がん剤の範疇となるのです。多忙などの理由から受診が遅れ、そのために進行してしまったというケースに遭遇することは多く、健診異常や体の不調を感じた際には、本当に早く受診していただきたいと思っています。

Qこちらの内視鏡検査の流れと特徴を教えてください。
A
亀戸内視鏡・胃腸内科クリニック 広々とした下剤服用室

▲広々とした下剤服用室

当院は、他院での内視鏡検査がつらかったなどの理由で、鎮静剤を用いた検査を求める方がとても多いです。内視鏡検査当日は看護師の問診後、鎮静剤を投与してから検査に入ります。また、当院では無送気軸保持短縮法という、少量の送水で視野を確保することで腸管が伸びにくい、苦痛を軽減した挿入が可能です。検査後は壁でプライバシーに配慮された半個室のベッドでゆっくりお休みいただいた後、画像をお見せしながら結果をお伝えします。ポリープ切除の際などは切除前後の画像をお見せし、紙ベースでのお渡しもして安心していただけるように努めています。個人差はありますが、来院からご帰宅までは約2時間程度とお考えください。

ドクターからのメッセージ

丸岡 大介院長

一番お伝えしたいのは、病変の発見の遅れから後悔するようなことにはなってほしくないということです。健診異常などの発見の兆候を放置して、「内視鏡での切除で済むと思われたものが開腹手術になってしまった」というならばまだしも、「治すこともめざせる状況だったのに、命を縮めてしまった」となることだけは避けてほしいと思っています。そのためにはしっかりと病変の発見と治療が行える専門性を持つ医師のもとで、早めに検査を受けることが重要です。ホームページから医師の経歴・実績・著作・業績などを知ることは、専門性の判断の一助となります。当院も早期発見を第一に検査を行っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

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