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適切な診断と正しい知識で向き合うことが大切
子どもの心疾患

はす花こどもファミリークリニック

(板橋区/本蓮沼駅)

最終更新日:2021/10/12

はす花こどもファミリークリニック 適切な診断と正しい知識で向き合うことが大切 子どもの心疾患 はす花こどもファミリークリニック 適切な診断と正しい知識で向き合うことが大切 子どもの心疾患
  • 保険診療

東京都では1967年に始まった学校の心臓病検診。今では小児循環器専門の医師と連携し、年間数多くの子どもが検診を受けているという。子どもの突然死予防を目的に始まったとされる心臓病検診だが、先天的な心臓の異常や心疾患の早期発見にも役立っている。「検査で異常が見つかり、精密検査を進められても、そんなに驚かないで」とほほ笑むのは、自身も板橋区で生まれ育ったという「はす花ファミリークリニック」の院長、神保詩乃先生。気さくな人柄と、数少ない循環器疾患を専門とする女性医師ということもあり、病院勤務時代からさまざまな保護者の相談に乗ってきたという神保先生に、子どもの心疾患や受診のポイントについて詳しく聞いた。

(取材日2021年5月7日)

乳幼児健診や学校健診で心臓の異常を指摘されたときは、慌てずに専門の外来へ

Q子どもの心疾患にはどのようなものがありますか?
A
はす花こどもファミリークリニック 日常の困りごとから専門的な悩みまで幅広く対応してもらえる

▲日常の困りごとから専門的な悩みまで幅広く対応してもらえる

小児循環器科で主に診療する病気は、先天性心疾患と後天性心疾患に大きく分けられます。先天性心疾患は、生まれつき心臓や血管の形の一部が正常とは違う構造の病気のことで、赤ちゃん100人に1人の割合で発症するとも。原因は一つではなく、いくつかの環境要因などが重なって発症すると考えられています。後天性心疾患には川崎病や心筋症、思春期を迎える頃に起こりうる自律神経の病気である起立性調節障害などがそうです。4歳以下の乳幼児に多く発症する川崎病は、毎年1万人以上のお子さんが罹患しているといわれ、詳しい原因はわかっていません。重症化すると命に関わることもあるため、どの疾患も最初の診断と治療方針の決定が重要です。

Q受診のきっかけや目安について教えてください。
A
はす花こどもファミリークリニック 医師としてだけでなく同じ母としても相談に乗るという神保先生

▲医師としてだけでなく同じ母としても相談に乗るという神保先生

乳幼児健診や学校健診などで心雑音や心電図異常、不整脈などを指摘されたときや、原因はよくわからないもののお子さんが胸痛を訴えるとき、動悸や息切れなどの症状がある、失神したというときは受診してください。赤ちゃんのミルクの飲みが悪い、体重が増えない、呼吸や脈が速い、顔色が悪い、汗をかきすぎるなど気になる症状がある場合も、一度小児循環器科を受診してみることをお勧めします。心疾患の診断には高度な知識と経験が求められるため、専門の外来を受診するのがいいでしょう。また、思春期前後のお子さんで朝起きられない、頭痛や立ちくらみがするなど起立性調節障害が疑われる場合も、小児循環器科に一度ご相談ください。

Qどのような検査をするのでしょうか?
A
はす花こどもファミリークリニック 診療の質の向上をめざし、さまざまな検査機器を導入

▲診療の質の向上をめざし、さまざまな検査機器を導入

小さいお子さんは症状をしっかり訴えられないため、大人以上に診察や検査を慎重に行う必要があります。当院では聴診を含めた診察のほか、エックス線、心電図、心臓超音波検査といった検査を行い、より専門的な治療や手術などが必要と思われる場合には、適切な医療機関を紹介します。また当院では、小児循環器を専門とする医師によるホルター心電図、胸部エックス線検査、心臓超音波検査、運動負荷心電図など、専門性の高い検査に対応していることが特徴です。心臓超音波検査については大学病院レベルの機器を導入し、病気の早期発見と適切な診断をめざしています。

Q病院との連携体制について教えてください。
A
はす花こどもファミリークリニック 近隣の病院とも連携しながら治療にあたっている

▲近隣の病院とも連携しながら治療にあたっている

当院では、入院を伴う検査や手術が必要と判断された場合は、これまで培ってきたネットワークを駆使して、患者さんが適切な治療を受けられる病院をご紹介します。先天性心疾患はカテーテル治療や外科手術が治療の中心となりますが、軽症の場合には治療を行わず、経過観察で済む場合もあります。先天性心疾患を含め、心臓疾患であっても生涯大きな問題はなく、天寿を全うされる方が大半ですが、定期的な経過観察が必要です。当院では、忙しくて平日の受診が難しい方のために、第4土曜日の午後にも専門の外来を設けています。専門医療機関と連携しながら退院後の経過観察にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

Qこちらのクリニックならではのメリットについて教えてください。
A
はす花こどもファミリークリニック 数多くの症例に携わった経験を生かして治療法を提案する

▲数多くの症例に携わった経験を生かして治療法を提案する

病院勤務時代、検査のためにあちこち行き来させてしまうことや、長時間お待たせしてしまうことを心苦しく感じていました。当院ではクリニックながら大学病院並みの検査設備を整え、できるだけ院内で適切な診断に結びつけられるよう心がけています。専門の医師によるエックス線、心電図、超音波検査すべてを20~30分と迅速に行えるのは、まさにクリニックならではのメリットだと思います。毎週月曜と第4土曜の午後に専用の診療時間を設けておりますので、感染症の疑いのある患者さんと接触せずに診療が受けられます。完全予約制で混雑を避け、待ち時間も少なくて済むよう配慮しているため、定期的な通院が必要な方も通いやすいかと思います。

ドクターからのメッセージ

神保 詩乃院長

乳幼児健診や学校の心電図検査でお子さんが心臓の異常を指摘されると、お母さんは驚かれますよね。「運動ができなくなるのでは」「結婚や出産に影響するのでは」と、とても不安な面持ちで来られる方も少なくありません。でも、実際に再検査をしてみると、経過観察のみで日常生活にはなんら影響のないことがほとんどです。学校では体育や部活動など運動が必須なので、きちんと調べて問題がなければ安心できますし、問題があった場合は早く治療を開始することができます。また、思春期の女子に多い起立性調節障害は、専門とする医師も少なく、遠方からの相談も増えています。些細なことでも親身に対応いたしますので、気軽にお問い合わせください。

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