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うつ病、不眠症、パニック障害
困ったときは躊躇せず受診を

鶴見メンタルクリニック

(横浜市鶴見区/鶴見駅)

最終更新日:2020/12/29

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  • 保険診療

新型コロナウイルス感染症の影響を受け、心療内科、精神科を受診する人が増加傾向にあるという。リモートワークによる弊害、新型コロナウイルス感染症に感染することへの不安などによって、どのような疾患が増えているのだろうか。早稲田大学理工学部研究科で工学を学び、一度は鉄道会社の技術系総合職に従事した「鶴見メンタルクリニック」の小川雄史院長は、精神科医としては異色の経験と知識を生かした診療で、多くの患者から信頼を得ているドクターだ。患者が何で悩み、何を求めているのかを把握し、多くの「引き出し」の中から一人ひとりに適した治療法を導き出す小川院長に、増えている疾患と治療法、日々の生活に対する注意点などを聞いた。(取材日2020年12月25日)

増加傾向にある気分障害、パニック障害、うつ病、不眠症。困ったことがあったら躊躇せずに受診を

Q最近、増えているのはどのような疾患ですか?
A
1

▲在宅勤務やマスクの着用などの影響で増えている疾患もあるという

気分障害、パニック障害、うつ病、不眠症などが増えています。その理由の一つとして、新型コロナウイルス感染症の影響で在宅勤務が増えたことが挙げられます。例えば、リモートワークのため上司とうまくコミュニケーションが取れず仕事の効率が悪くなる、一人暮らしの部屋が職場になり、気の休まる場所がなくなるなどの弊害によって過覚醒になり、眠れなくなる不眠症もその一つ。また、二酸化炭素はパニック障害を誘発するため、マスクの着用によってパニック障害を起こす人も多くなっています。「身震いまたは震えがある」「窒息感がある」「現実感の消失」などパニック障害の診断基準に当てはまる人は受診をお勧めします。

Q不眠症に対してはどのような治療方法があるのですか?
A
2

▲睡眠指導も行っている

薬の処方以外に、当院では睡眠指導を行っています。睡眠の質は、ベッドで過ごす総就床時間と眠っている総睡眠時間の割合を表す睡眠効率で表し、数値が高いほど熟睡感があります。そのためには、寝床でスマホやテレビを見るなど寝ること以外の作業はしないことが大切です。また、年齢に伴い人間に必要な睡眠時間は少なくなるため、例えば45歳なら6時間半ほどの睡眠で十分になってきます。それに合わせて、起きる時間と寝る時間をセットする、昼寝は30分以内にする、寝る前はコーヒーだけでなく緑茶のカフェインなども摂取しないよう注意する、体を温めると眠れなくなるので、寝る直前はぬるめのお風呂かシャワーにするなどの指導を行います。

Qうつ病への治療アプローチを教えてください。
A
3

▲適切な運動をすることで、良い方向へ向かいやすい

海外では適切な運動がうつ病のリスクを減らすというデータがあります。厚生労働省も1日8000歩を歩くことを推奨しており、血圧と心拍数が上がり脳の血流が良くなれば、うつ病に限らず精神の疾患も良い方向へ向かいやすくなるとされています。人間は忘れる生き物であるにもかかわらずなぜ悩むのか。それは反復して悩み事を考えるからです。歩くことで「喉が渇いたな」「あと30分は歩こう」など自然と別のことを考え、悩み事から解放される時間ができるでしょう。また、うつ病の薬に関してはプラシーボ効果も重要ですから「この先生の薬を飲めば何とかなる」と思ってもらえる患者さんとの信頼関係の構築は、精神科医としての勝負所です。

Q休職や休養が必要な場合の対応策はあるのですか?
A
4

▲一人ひとりに合わせて解決策を提案している

経済的な負担が軽くなる制度を紹介するなどしています。意外と知られていないのが傷病手当金です。公的医療保険の被保険者が休職する際、給料の3分の1ほどの金額を約1年半受けられる制度なので、一度保険会社に確認してくださいと患者さんに伝えています。解決策を患者さんに提示することは、安心して休職してもらうために大切なことです。また、子育てでメンタルに不調を来しているお母さんには「診断書を書くのでお子さんは保育園に預けてください」とアドバイスします。復職のタイミングでは、より良い人間関係構築のためコミュニケーションスキルの一つ「アサーション」の本を読むことを推奨するなど、その人に必要な解決策を提案します。

Q患者自身や家族が気をつけるべきことは何でしょう?
A
5

▲気になることがあれば、気軽に受診してほしいと話す院長

物事には良い捉え方と悪い捉え方があります。明日までに教科書の半分を覚えてくれと言われた時、1日しかないという考え方と、1日もあるという考え方がある。後者のほうが良いパフォーマンスが期待できますよね。だから、うつ病の患者さんには物事を違う角度から考えてみてほしいと言っています。また、ご家族には温泉や観光地などには連れ出さないよう、お願いしています。患者さんは、楽しいはずの場所が楽しめない自分や会社を休んでいる自分を「楽しめない、さぼっている」と責めてしまいます。当院では、そのような時「会社も医師も休めと言っているのだから、申し訳ないと言って自分を責めている自分を責めなさい」と言っています。

ドクターからのメッセージ

小川 雄史院長

精神的につらい時は自分の症状を言語化することが困難なことも多いので、当院ではいくつかのアンケートに答えていただくことで、診断の精度を上げています。また、初めて飲む薬に抵抗があったり、副作用に驚いて治療を中断してしまうケースもあるため、薬を処方する時は少量からスタートし、徐々に体になじませていきます。西洋薬以外にも、漢方薬や、ビタミン剤の処方、認知行動療法、運動指導、食事指導、睡眠指導など自分が持っている「引き出し」をすべて用いて治療に取り組んでいます。何か困っていることがあったら、とりあえず受診してみてください。何もなければそれで良いのですから、躊躇せずに来院していただきたいですね。

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