全国のドクター9,283人の想いを取材
クリニック・病院 161,119件の情報を掲載(2020年10月20日現在)

  1. TOP
  2. 愛知県
  3. 豊川市
  4. 国府駅
  5. さかまきクリニック
  6. 坂巻 慶一 院長

坂巻 慶一 院長の独自取材記事

さかまきクリニック

(豊川市/国府駅)

最終更新日:2020/05/28

195032 top

前面に広い駐車場を備えた「さかまきクリニック」。豊橋市民病院や刈谷豊田総合病院、名古屋大学医学部附属病院などの消化器内科に勤務していた坂巻慶一院長が、2020年4月に開業した。坂巻院長は胃・大腸の内視鏡検査を得意とする。院内には検査専用のゾーンを設け、特に大腸検査の前処置室はトイレつきの個室3室を用意した。高血圧や糖尿病などの生活習慣病の患者にも対応するため血液検査などの設備も備え、幅広い疾患に対する受け入れ体制を整えている。「専門性を生かして病気を早期発見することと、地域の皆さんの健康寿命を長くするため、予防や検診の普及に力を入れることが目標です」と坂巻院長。穏やかな口調で、内視鏡検査について、普段の心がけ、今後の展望などを語ってくれた。
(取材日2020年4月22日)

身近で人々の健康を守りたいという思いから開業を決意

2020年4月にオープンされたばかりですが、最初から開業を意識されていたのですか?

1

若い頃は、より専門的で高度な治療をしたいという気持ちが強かったです。しかし、病院で患者さんを診ていると、治療が困難な状態で紹介されてこられるケースが少なくありませんでした。がんは治る時代といわれますが、転移したり進行したりしていては治療はかなり難しくなります。完治をめざすために「できるだけ早くがんを見つけたい」という思い、「病気発見のきっかけとなる検診をもっと普及させたい」という思いが強くなり、開業を意識するようになりました。また、病棟で誤嚥性肺炎や寝たきりの高齢の患者さんを多く担当していたことから、高齢の方にも身近な立場からアドバイスできることにも魅力を感じました。病院よりも近い距離感で患者さんとお付き合いできることを生かして少しでも健康寿命を延ばせるように力を尽くしていきたいです。

このエリアを選ばれたのはなぜですか?

私はお隣の豊橋市出身なので、この周辺にはあまり縁がなかったのですが、ある時車で走っていて、この辺りの環境がとても良いなと思ったからです。近くに山が見えて緑が多く、住宅も多いので人の活気もあり、ほぼ直感のような感じで決めました(笑)。新しい場所で新しい信頼関係を築いていくことも楽しみでしたね。開業にあたり、地域のクリニックや病院にごあいさつに伺ったのですが、とても温かく迎えてくださり、ありがたかったです。まだ開業して2週間ちょっとですが、患者さんは、予防接種の赤ちゃんから働き盛りの方、慢性疾患のお年寄り、また内視鏡検査を希望される方などが来てくださっています。

きれいで広々としたクリニックですね。院内のこだわりを教えてください。

20200511 2

来やすく、親しみやすいクリニックにしたいと考えました。車移動の方が多い地域なので駐車場は広く、27台分用意しています。建物のデザインは、自分の好みでもあるのですが、温かみがある色合いを基調とし、リラックスしていただけるように考えました。私の専門が消化器内科で内視鏡検査を日に数件行いますので、待合室から扉を隔てて内視鏡検査ゾーンをつくり、そのスペースはダークブラウンでシックな雰囲気に、より落ち着いた空間にしています。男女別の更衣室や検査の方専用のトイレもあります。さらにこだわったのは、大腸の検査を初めて受ける方のために下剤を飲んで前処置を行う時に過ごす個室を3室用意し、それぞれにトイレをつけたことです。また、鎮静剤を使用した方は検査後ストレッチャーに寝たまま、処置室に移動し、そこでゆっくり休んでいただけます。

正確かつ、患者に負担の少ない内視鏡検査をめざす

先生が診療の中で心がけていることはどんなことですか?

20200511 3

患者さんは結構緊張されている方が多いと思います。医師にはなかなか聞きづらい、という方もいらっしゃると思うので、病院勤務時代からわかりやすい説明と、親しみやすく感じていただける姿勢を心がけていました。昔から私は年より幼く見られることが多く、若い時はそれを気にしていた時期もあったのですが、その分患者さんからは「話しやすい」とは言われていましたね(笑)。今は経験も積んで診断力も上がり自信を持ってお話しできるようになったのですが、振り返れば患者さんから言いたいことを言っていただけたのは良かったと思っています。問診は大事で、症状だけでなく、その方の生活環境やお悩みなどバックグラウンドから大きな情報を得られることもあります。信頼してお話をしていただけるように患者さん目線で向き合うことを大切にしていきたいです。

内視鏡検査のご経験も豊富な先生ですが、検査時に気をつけていることはありますか?

内視鏡検査は一般的に「つらい」というイメージが大きいのが現状です。病院では病気を正確かつ精密に診断することが大切なので、太い、特殊なカメラを使っており、苦痛があるかもしれません。しかしクリニックでそのような検査では患者さんに敬遠されてしまいます。クリニックでの検査は気軽に受けていただくことが重要ですので、「苦しい」「二度と受けたくない」とトラウマになるような検査ではなく、何度でも受けやすい、苦痛の少ない検査にしたいと思いました。そこで当院では上部も下部も細い管を使用しており、丁寧に操作して患者さんが苦しくないように配慮しています。胃は、経鼻がメインで、それでも怖いという方には鎮静剤を使用する場合もあります。

細い管でも病変は見つかるのですね。

20200511 4

昔の内視鏡に比べ、最近では細い管でも画像の解像度は格段に向上しました。「楽だけどよく見えない」では意味がないので、そこはこだわって機材を選んでいます。大腸の内視鏡に関しては、病変を拡大して精密に見ることのできる先進の機能を搭載している機器を導入しました。そもそも所属していた大学病院が、昔から正確な診断をポリシーとしていて、若手は、診断をおろそかにしないこと、小さな病変を見逃さないということを厳しく徹底的に叩き込まれました。例えば、初期の段階では胃潰瘍か胃がんかの判断は難しい場合があるのですが、画像の見方、写真の撮り方、病変の観察の仕方などテクニックも多く学ばせていただきました。消化器内科は最初の診断がとても重要。そこから治療法が決まっていくので、検査、診断は非常に慎重に行います。

地域の健康寿命を支え、病変の早期発見に尽力

開業にあたり、スタッフの方々も新規に集まりましたね。

5

現在は、看護師がパートを含め5人、事務スタッフが2人在籍しています。親しみやすく、気軽に何でも話しやすいクリニックにしたいと思っていましたので、たくさん面接に来ていただいた中から、話しやすそうだなと感じた人を採用しました。思ったとおり皆、明るくて人懐っこい人ばかり。開業前には外部の講師に来てもらい、私がコンセプトの説明をして、スタッフには自分だったらどんなクリニックにしたいかを書いてもらったり、そのためにどのように取り組んでいくかを話し合ったりしてチームとしての思いを一つにしていきました。私自身も、患者さんと同じくらいスタッフも大事にしたいと思っており、働きやすい、風通しの良い職場をめざしています。

先生はとても勉強熱心な方とお見受けしますが、休日はどのように過ごされていますか?

勉強熱心かどうかはわかりませんが、確かに勉強会や研究会に参加するのは好きですね。全国から素晴らしい先生方がたくさん来られて新しい知識や治療法など学べることが多く、楽しいです。休日はもっぱら家族と過ごしています。子どもは男の子3人で、自分自身がサッカーをしていたこともあってできるだけ外遊びをさせたいと思っています。たまには一人で本を読みたいと思うこともありますが、それはなかなか許されませんね(笑)。

これからの展望についてお考えをお聞かせください。

6

この地に根を張り、かかりつけ医として、「困ったらあそこに行こう」と思っていただけるクリニックでありたいです。専門は消化器内科ですが、血液検査やヘモグロビンA1c、神経の伝導速度を測定する機械、さらに呼気NO検査ができる機械も備えていますので、生活習慣病や喘息かどうか気になる方にも来ていただければと思っています。大きな目標として、一つは予防に力を注ぎ、長く元気に過ごしていただきたいということ、もう一つは検診や内視鏡検査の重要性を少しでも多くの方に知っていただき、がんを早く発見したいということです。また、先の話になりますが、いずれは他科の先生にも加わっていただいて、より幅広く地域の皆さんの健康を支えていけたら、と展望を描いています。

Access