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大島 美穂子 院長の独自取材記事

おおしま小児科アレルギー科

(豊田市/豊田市駅)

最終更新日:2022/01/13

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豊田市駅東口から徒歩約5分。豊田参合館の隣のビル3階に「おおしま小児科アレルギー科」はある。大島美穂子院長は名古屋大学医学部を卒業後、加茂病院(現・豊田厚生病院)に研修医として在籍。その後トヨタ記念病院での勤務を経て、名古屋大学大学院にて医学博士号を取得、再びトヨタ記念病院に戻ると同院で10年間以上アレルギー専門の外来に従事している。日本小児科学会小児科専門医および日本アレルギー学会アレルギー専門医としてキャリアを重ねる一方で、愛知学泉大学の管理栄養士専攻教授を務めた経験も持つ。2020年4月に開業しアレルギー治療から一般小児科診療、予防接種、乳児健診、さらに食物アレルギーの検査や食事指導にも注力している。現在も週に一度トヨタ記念病院での診療も行う大島院長に診療にかける思いを語ってもらった。

(取材日2021年12月22日)

食物アレルギーの検査、食事指導に注力

患者さんはどのような方が多いですか?

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小児の患者さんが中心となりますが、アレルギー科に関しては、年齢制限は設けていませんので、0歳児から成人の方まで幅広い年齢層の方が日進市やみよし市など豊田市外からもいらっしゃっています。小児科では、風邪や胃腸炎などの一般診療のほかにも乳児健診や予防接種も受けつけています。地域のかかりつけ医として、そしてアレルギーの専門的な医療を受けられるクリニックとして身近な存在でありたいと思っています。大きな病院とは違い、心配なことがあればすぐに来ていただけるアクセスの良さも当院の強みだと思っています。

食物アレルギーがご専門と伺いました。

離乳食を食べた後に肌が赤くなったからと受診してみたら、実は湿疹だったというケースも少なくありません。まずはしっかりと親御さんからお話を伺い、食物アレルギーであったとしても少量なら食べられる場合は、症状のない範囲内で食べる指導を行っています。その「安全な範囲」を確認するために、当院では「食物経口負荷試験」を導入しています。この試験は、他にも食物アレルギーかどうかの診断、食物アレルギーが治っているかの判定にも用いられますが、当院はそのいずれにも対応しています。また、試験の予約は数ヵ月先となる医療機関が多いのですが、私は食物アレルギーは、なるべく早期の段階で介入し長期化を防いでいくことが重要と考えています。当院では、初診から1ヵ月以内に初回の食物経口負荷試験を実施するよう心がけていますので、ぜひ気軽に受診していただけたら。

開業に至るまでの経緯をお聞かせください。

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小児科を専門にすることとなったのは、研修でお世話になった加茂病院の小児科の雰囲気がとても良かったからです。その後、名古屋大学大学院とあいち小児保健医療総合センターで食物アレルギーの研鑽を積めたことが食物アレルギーの診療に関わる大きなきっかけとなりました。その後、大学で教える機会もいただき、豊田市の学校給食の調査を行いました。そのおかげで豊田市の給食に詳しくなり、食物アレルギーを持つお子さんの給食に関する相談にも専門的に対応できるようになりました。また、この場所には、私の恩師である岩瀬勝彦先生が開業していた小児科のクリニックがあったんです。その先生が引退されることになり、自分が引き継がせていただきたいと思いました。私が生まれ育った豊田市の子どもたちに、大学や病院で学んだ知識を提供できると考え、開業に至りました。

良き相談相手として患者と家族に寄り添う

食物以外のアレルギーでは、どのような治療をしていますか?

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アトピー性皮膚炎に関しては、私が診られる範囲で診させてもらっています。症状に合わせてステロイドの塗り薬も処方していますが、皮膚のトラブルが多い患者さんの場合は、専門的な治療ができる皮膚科の先生を紹介するようにしています。最近の傾向としては、一時期に比べてステロイドの塗り薬に対して抵抗感を持つお母さんが減ってきたように感じますので、引き続き皆さんに正しい知識を提供していきたいですね。また、花粉症やダニアレルギーについては、舌下免疫療法をお勧めしています。舌下免疫療法では副反応が起こることもありますが、アレルギー症状の治療経験が豊富な当院では、安心して導入していただけると思います。

他院とはどのように連携されていますか?

アレルギーの検査や治療を希望する患者さんを近隣の小児科から当院へご紹介いただくこともあります。また、アナフィラキシーなどのリスクが高い場合には、トヨタ記念病院や豊田厚生病院と連携し、適切にご紹介させていただく体制になっています。トヨタ記念病院には現在も私が週1回診察に行っているので、私が予約しておいて、患者さんは検査当日に行くということも可能です。

患者さんと接する上で心がけていることは?

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私自身、お子さんに「病院は怖くない」と思ってもらえるようにしたいので、スタッフも含めできるだけ笑顔で患者さんと接するように心がけています。そして、お母さん方にとっても相談しやすく、話しやすい医師でありたいですね。お子さんのことに関して、お母さんたちはいろいろな情報に惑わされることもあると思います。不安なことは気負わずに相談いただけるといいですね。当院には小児科の経験のある看護師が多く、事務スタッフも皆、患者さんに優しく対応してくれています。多くが子育て経験者でもあるので、患者さんへの接し方も、それぞれの仕事も安心して任せることができるのでありがたいですね。

感染症対策にも注力されているのですよね。

新型コロナウイルスが流行している中での開業だったこともあり、感染症対策には力を入れています。発熱、咳、下痢症状など感染症の疑いがある患者さんとそうでない患者さんの接触をできるだけ避けられるよう、待合スペースを2つ設けました。診療時間に関しても13時から15時の時間帯は、感染症の方が来院できない時間帯として区切っています。空間と時間の両方を分離することで、安心して通院していただけるようにしています。また、オンライン診療にも対応していますので来院が不安な方はぜひご利用ください。

より早い段階での受診を呼びかけていきたい

アレルギー治療を行う際の注意点があれば教えてください。

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体調不良で受診した他の医療機関でアレルギー検査をしたら、いろいろな食品の数値がプラスになってしまい、何を食べていいのかわからなくなったという患者さんを診たことがあります。ところが実際にお話を聞き診察をすると、食べられることが判明。30種類以上を網羅的に調べるアレルギーテストは疾患によっては手軽で有用ですが、食べられるものが陽性と出ることも多く、検査値の正しい解釈が必要です。結果をすべてうのみにするのではなく、専門の医師が総合的に判断した説明をしっかりと聞き、正しく理解することが重要です。当院をアレルギーについて正しい知識を得るための場として活用いただけるといいですね。

医師になって良かったと感じる瞬間はありますか?

食物経口負荷試験で原因食物が判明したら、次は食事指導などを通して摂取できる量を見極めていきます。お子さんも大変ですが、重症の患者さんの場合、0.1グラム単位で量を調整していくのでお母さんにもかなり頑張ってもらうことになります。検査や診断、食事指導には時間も手間もかかり大変ですが、何が食べられて何が食べられないのかがわかり、原因食物でも「ここまでは食べても大丈夫」という線引きができる意義はとても大きいと思っています。不安な思いを抱えながら頑張って受診してくださった親御さんに寄り添うことができたとしたら、こんなにうれしいことはないですね。

休日はどのように過ごされていますか?

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平日と土曜は診療がありますので、休日は日曜と祝日だけなのですが、家事をしたり犬の散歩をしたりして過ごしています。ゴールデンレトリバーを飼っていて、クリニックのロゴにもなっています。小さなお子さんにクリニック名を覚えてもらえなくても、ワンちゃんのクリニックだと覚えてもらえたらうれしいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

アレルギーに関しては、食物アレルギーもアトピー性皮膚炎も、乳幼児の頃や症状が出てすぐのなるべく早い段階から治療を始めれば、予後が良くなる可能性が高いと考えられています。ですから、お母さん方には何か食べた後にかゆがっているとか、ちょっとした皮膚のトラブルなど、軽い症状のうちに相談に来てくれると良いですね。不安に思いすぎず、インターネットや不確かな情報をうのみにせず、医師の適切な治療を受けてほしいです。

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