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大島 美穂子 院長の独自取材記事

おおしま小児科アレルギー科

(豊田市/豊田市駅)

最終更新日:2026/03/11

大島美穂子院長 おおしま小児科アレルギー科 main

豊田市駅東口から徒歩5分、市民の憩いの場となっている豊田参合館そばにある「おおしま小児科アレルギー科」。大島美穂子院長の愛犬がモチーフというロゴマークさながら、親しみやすくアットホームなクリニックだ。一般小児科診療の他、大島院長の専門であるアレルギー疾患にも対応しており、子どもから大人まで幅広い層の患者が連日相談に訪れている。食物アレルギーの診療では、食物経口負荷試験を外来で提供、これまでに数多くの検査を行ってきた。「地域のアレルギー診療の底上げのために力を尽くしたい」と語る大島院長に、クリニックや近年の食物アレルギーの傾向、地域や子どもたちへの思いを聞いた。

(取材日2025年12月05日)

専門家による0歳から成人まで診るアレルギー診療

豊田市のご出身だそうですね。

大島美穂子院長 おおしま小児科アレルギー科1

大学院や総合病院などで積み重ねた学びや経験を生まれ育った豊田市の子どもたちに還元したいと考えていたんです。そんな矢先、この地で小児科クリニックを開いておられた恩師の岩瀬勝彦先生が引退されることになり、引き継ぐ形で開業しました。一般小児科疾患と予防接種、乳児健診を診療していますが、アレルギー科に関しては大人の患者さんも受け入れていますので、患者さんの層も0歳児から成人の方までと一般的な小児科に比べて幅広いですね。アクセスが良いこともあり、みよし市や岡崎市、知立市などからもご相談に来られます。専門であるアレルギー診療の経験を生かし、総合病院レベルのアレルギー診療を提供できる地域のクリニックでありたいと願っています。

アレルギー疾患の中でも特に食物アレルギーについて精通していると伺いました。

長年食物アレルギーの診療に携わり、一時期は愛知学泉大学の管理栄養士専攻で教授として学生を教える機会もいただいたんです。もともと学校給食についての対応は長年していますが、その時に豊田市の給食に使用される食材の種類と量、提供頻度、栄養価を調査したことにより、豊田市の給食の実情に合わせたきめ細かいアドバイスができるようになりました。当院ではアレルゲンとなる食べ物を少しずつ摂取してもらい反応を観察する「食物経口負荷試験」を軸にした診療を提供しています。アトピー性皮膚炎もそうですが、早期介入により対策が打ちやすくなりますから、食事後のお子さんがかゆがったり発疹が出たりしたら、様子見することなく医療機関を受診することをお勧めします。食べこぼした食品や汗の刺激にたまたま反応しただけで、食物アレルギーではないこともよくありますので、ご自身で調べて不安になる前に相談してもらいたいですね。

どのような食物のアレルギーに対応されているのでしょうか?

大島美穂子院長 おおしま小児科アレルギー科2

0歳児ですと卵・牛乳・小麦に反応するケースが多く、当院では主にこれらの食物アレルギーの診療に取り組んできました。最近はナッツアレルギーに対しても積極的な介入を行っています。小児のナッツアレルギーは急増しており、3歳以上のお子さんの食物アレルギーとしてはかなりの割合を占めます。中でも圧倒的に多いのがクルミ、カシューナッツ。五平餅がよく食べられますが、たれにクルミの入った五平餅もあり、観光地で食べてじんましんや嘔吐で受診されるお子さんが多くいます。カシューナッツはカレーやパスタなどに入っていることも多く、粉末にしても使われるので知らずに摂取し発症するケースが少なくありません。ナッツアレルギーは治りにくいため、現状食生活から除去するという方針が主流です。治療が難しい分野として知られていますが、当院では無理のない範囲で介入し、できる限り完全に除去する以外の選択肢をお示しできればと考えています。

食物アレルギーを疑ったら月齢に関係なく早期に受診を

お話にあった食物経口負荷試験など、食物アレルギーの診療について簡単に教えていただけますか?

大島美穂子院長 おおしま小児科アレルギー科3

まずは親御さんからお話を伺い、必要な場合は血液検査、さらに食物経口負荷試験と進んでいきます。食物経口負荷試験は大きな病院でよく実施される検査ですが、当院では外来診療として提供が可能です。午前中に来院していただき、アレルゲンと想定される食品を少量食べてもらって1~2時間の間に何度も状態を確認、万が一帰宅後に症状が出た場合もオンラインや来院による診療で対応します。食物経口負荷試験後はそれをもとに食事指導を行います。許容と判断できた量の食品をご自宅で週に複数回食べてもらい、症状が出ないか確認をしていきます。その際、体調によっては同じ量を食べても症状が出る恐れもあるため、できるだけ当院が開いている時間帯に食べていただいています。

何歳頃までに受診するのが良いのでしょう?

保育園に入園すると平日昼間に時間を設けることが難しくなり、食物経口負荷試験もその後の食事指導も進まなくなることが多いです。そのため初診の問診では必ず「いつ頃入園されますか?」と入園時期をお伺いします。入園までの期間を逆算して、検査を少しずつ進められるよう計画を立てています。卵、乳、小麦アレルギーであれば、定期的に負荷試験を実施していく中で、段階的に“食べられる範囲”を広げていけるお子さんも多くいらっしゃいます。入園に間に合うように、発症したら1歳前であってもできるだけ早期に受診していただきたいですね。

食物アレルギーの診療においてどのようなことを心がけておられますか?

大島美穂子院長 おおしま小児科アレルギー科4

当院ではアレルゲンの食べ物を完全には排除せず、症状が出ない範囲内で摂取できることをめざしています。精密な診断のためには客観的な情報が重要なので、問診ではかなり細かいレベルまで時間をかけてお話を伺っているんです。例えばパン粥を食べて発症したならば「何グラムのパンを何等分したのか」「牛乳はどのくらい入れたのか」などを伺い、小麦の分量などを計算します。外食で症状が出たときは、メニューの原材料と分量を店舗に問い合わせてもらう場合もあります。食物経口負荷試験では判断に必要な、かつお子さんにつらい思いをさせない食事量の調整がポイントになります。当院は街のクリニックとしては相当な数の検査実績があり経験豊富ですので、信頼していただきたいですね。

アレルギー科に相談する際の注意点などはありますか?

気負わずに来ていただいて大丈夫ですよ。伝えたいことがたくさんある場合はメモなどにまとめてもらえるとスピーディーに診察できると思います。じんましんなどが出たときは、スマートフォンで撮影しておいてくださると参考になりますね。顔に発症した際も「顔が赤くても体は発症していない」といった状況を目で確認したいので、顔だけではなくできる限り全身の写真を撮ってください。咳の場合は診療前のピーク時の音や胸の動きがわかるよう、動画を撮影していただけると助かります。

先端の医療を提供し地域のアレルギー診療底上げに尽力

子どもの患者さんが多いこともあり、感染症対策も注力されているそうですね。

大島美穂子院長 おおしま小児科アレルギー科5

新型コロナウイルスの流行中に開院したこともあり、開院時から感染症対策はかなり徹底して行ってきました。入り口は1つですが風邪の症状など感染症の疑いがある患者さん向けの第一待合と、食物経口負荷試験などで待機されている患者さん用の第二待合の二手に分け、できるだけ互いが接触しない動線を取り入れました。また、熱のある方は指定時間枠に隔離した環境で診察する発熱の外来や、感染症の方が来院できない時間帯を設けています。スタッフも開院時からのメンバーが大半で、感染症対策への意識が高いので安心して来院してもらえればと思います。

同エリアの他院とも連携も取られているとか。

近隣の小児科からアレルギーの検査や治療を希望する患者さんをご紹介いただくこともあります。また、アナフィラキシーなどのリスクが高い場合はトヨタ記念病院や豊田厚生病院と連携し、適切にご紹介させていただく体制になっています。トヨタ記念病院では現在も私が定期的に診察をしているので、私が予約して患者さんに直接行っていただくことも可能です。

今後の展望をお聞かせください。

大島美穂子院長 おおしま小児科アレルギー科6

今後もこの地で、国内で可能な先進の医療を提供していきます。長くクリニックを続け、地元の皆さんに「アレルギー科ならばこのクリニック」と思っていただけたらうれしいですね。また当院は、不安な思いを抱えながら頑張って受診してくださった親御さんに寄り添うことを心がけ診療しています。インターネットなどの不確かな情報で不安に陥ることがないように、医師の適切な診療を受けてほしいです。話しやすい環境でお待ちしていますので、気軽に相談に来てたくさんお話を聞かせてくださいね。