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河本 陽介 院長の独自取材記事

こうもと内科・小児科クリニック

(茨木市/茨木市駅)

最終更新日:2021/10/12

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阪急・茨木市駅から車で約10分、JR茨木駅から車で約15分の場所に位置するクリニックモール「メデミックス茨木水尾」。その2階にある「こうもと内科・小児科クリニック」は、明るく広々とした院内にキッズスペースが設けられ、2世代、3世代にわたって家族で通院する患者も多いクリニックだ。河本陽介院長は、気軽になんでも相談できる気さくで親しみやすい雰囲気を持った先生。大阪市福島区にある福島医療生活協同組合吉野診療所の所長を長く務め、ある時は内科、ある時は皮膚科、整形外科と幅広く診てきた豊富な経験を生かし、2007年に同院を開業してからも、世代や診療科を越えてさまざまな疾患に対応している。地域医療への思いや患者との接し方、診療スタンスなど、河本院長にじっくりと話を聞いた。

(取材日2020年7月17日)

診療科を問わずなんでも診られる医師を志して

先生のご経歴についてお聞かせください。

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大阪大学医学部を卒業した後、同大学病院の第一外科・小児外科の医局員として、心臓・肺・消化器など外科医療に幅広く携わりました。さらに総合病院で経験を積みながら、大学院で博士号を取得した後、大阪市福島区にある福島医療生活協同組合吉野診療所の所長に就任しました。もともと医師をめざそうと思った時、大きな病院の外科医師になるか、町の開業医になるのが夢だったんです。初めは外科医師としてキャリアをスタートしたのですが、せっかく医師免許を持っているんだから診療科を問わずなんでも診られるほうが良いと思って、最終的には開業医の道を選びました。医療生協では地域のかかりつけ医として、来るもの拒まず本当に幅広く診ていましたね。

医療生協にはどのような患者さんが来られるのですか?

生まれたての赤ちゃんから100歳のおばあちゃんまで、あらゆる世代の患者さんが来られます。3世代、4世代にわたって診ていましたね。ある時は内科、またある時は皮膚科、整形外科という感じで、診療科を越えて対応していました。自分でギプスを巻いたり、膝の注射をしたり、眼底を診たり、なんでも屋ですね。当時は月曜から金曜まで、朝昼晩と3部制で休みなく診療していました。地域医療において、絶対にいつもどこかのクリニックが開いていて、患者さんが困らないことが大事ですから。朝昼晩の診療の合間には、訪問診療も行っていました。

その後、開業されたのですね。

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大学卒業以来、延べ19年を過ごした大阪市福島区を離れ、2007年に茨木市で開業しました。このクリニックモールのビル1階にある松本メディカルクリニックの松本院長は、予備校時代からの友人なんです。彼に誘われて、この場所で開業することになりました。それまで茨木市には縁もゆかりもなかったので初めは苦労しましたね。まず地域住民の皆さんに院の存在を知っていただくところからのスタートでした。知り合いもほとんどいないなか、勤務医時代にやりとりのあった先生方が近隣の総合病院にいらっしゃったので、連携できるように働きかけました。ちょうど地域医療という分野が注目され始めて、病院側でも開業医とのつながりを持ちたいという時期だったので、スムーズに協力関係を築くことができました。

一人ひとりとじっくり向き合う時間を大切に

現在の患者層について教えてください。

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大人と子どもの割合はだいたい3:1くらいで、幅広い世代の患者さんが来られます。子どもを連れたお父さんやお母さんのほか、おじいちゃんやおばあちゃんがお孫さんを連れて来ることも多いです。子どもの付き添いで来られた保護者の方が、私も調子が悪いからついでに診てほしい、ということもよくありますし、家族ぐるみで通ってくださる方が多いですね。内科と小児科を掲げていますが、主訴は本当にさまざまです。どんな症状でもひとまず相談に来てもらったら、耳鼻科の薬でも目薬でも出して対応しています。当院で診るのが難しい場合は専門の先生を紹介するようにしています。

他院を紹介した後のフォローはどのようにされていますか?

専門の医院に紹介した後は必ず、その先生にどのような処置をしたのかを確認しています。他院に送った患者さんを放ったらかしするのは良くないですし、送った後にどうなったかを聞いておけば、次からはどのように対処すれば良いかわかります。やはり僕は何かを専門にしているわけではないので、各分野の専門の先生に比べると、「最後のひとさじ」がなかなかうまくいかないこともあります。でも後できちんとフィードバックをもらって勉強しておけば、その最後のひとさじがわかるようになってきます。

診療する上で心がけていることはありますか?

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難しい専門用語は使わず、できるだけわかりやすく説明するように心がけています。「ここまで詳しく説明してくれた先生は初めて」と患者さんに驚かれることがよくありますね。僕としては誰に対しても同じように、当たり前のことを説明しているだけなんですけど。あとは患者さんの話をじっくり聞くこと。特に初診では、患者さんも緊張されていますし、あれもこれも伝えなきゃと一生懸命になっているので、できるだけ話を遮らず、時間の許す限りゆっくりと聞くようにしています。初診では15~20分くらい話をすることもありますね。時々スタッフから、話が長いって言われます(笑)。

常に学び続けながら地域医療にまい進

診療科を問わず幅広く対応されていますが、何か特色のある分野はありますか?

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切り傷や擦り傷、やけどなどで来られた患者さんに、湿潤療法という考え方に沿った処置をしています。湿潤療法は消毒液やガーゼを使わず、傷口を水道水で洗い流した後はラップなどで覆っておく治療法です。従来の治療では、やけどが治るまでに1ヵ月ほどかかっていましたが、湿潤療法では水ぶくれ程度のやけどなら3~4日ほどで治ってしまいます。正しく治療すれば、傷口が痛むのは次の日まで。痛くないとわかっているので、小さな子どもでも嫌がらず進んで治療を受けてくれますよ。

漢方も積極的に取り入れているそうですね。

月1回東京で勉強会に参加し、漢方について学びました。興味を持ったきっかけは、僕自身の花粉症です。20年ほど前、花粉症の治療で漢方を飲んでいたのですが、同僚の先生から別の漢方を勧められさっそく飲んでみたところ、僕には全然効かなかったんです。僕はがっちりした体形で、同僚の先生はやせ型だったので、体質が異なるため合う薬が違ったんですね。漢方では、同じ症状なのに違う薬だったり、まったく違う症状なのに同じ薬だったりすることがよくある。そのことを実際に体験して、漢方って面白いなと思ったのがきっかけで勉強を始め、診療に取り入れるようになりました。

勉強会などにもよく参加されていると伺いました。

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吉野診療所に勤めていた頃から、年に10回程度は参加しています。もともと僕は外科医師で、内科は専門外だったので、勉強のために参加するようになりました。こうした勉強会では、当日の朝のデータまで発表に反映されていることもあり、最先端の情報を得ることができるんです。勉強会などで最新の研究について学んだら、患者さんにもその情報をフィードバックするように心がけています。休診して患者さんに迷惑をかけて行っているわけだから、勉強したことをしっかり生かしたいと思っています。実は東京の勉強会に行くときは、夜に友人たちと同窓会をするのも楽しみの一つなんですけどね(笑)。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

どこの病院に行ったらよいのかわからない、病院に行くべきかどうか迷っている、そんな時はひとまず来てください。行くか迷って家でじっとしているうちに悪化してしまうと大変です。どんな症状でも、当院で診られるところまで診ますし、難しい場合は安心して任せられる専門の医療機関へと橋渡しをします。不安や疑問があれば、どんなことでも気軽に相談しに来てください。

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