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「治らない」と諦めないで
アレルギー疾患は地道な診療が大切

すとうキッズクリニック

(京都市山科区/御陵駅)

最終更新日:2021/10/12

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  • 保険診療

アトピー性皮膚炎や花粉症など長期にわたって悩むことの多いアレルギー疾患。症状に応じた適切で粘り強い治療やケアが必要だが「なかなか良くならない」と転院を重ねたり、半ば諦めている人もいるそうだ。ただ幼少時からのアレルギー症状を継続したまま成長すると、新たなアレルギー疾患を発症したり、症状がより重くなる傾向もある。すとうキッズクリニックでは小児科だけでなくアレルギー科も標榜し、子どもとともに大人のアレルギー疾患も診療。周藤文明院長は、わかりやすい説明や丁寧な治療を徹底し改善を図る。「当たり前な治療をきちんと行うことが大切で、しかしその実行は労力を要します」と語る院長に、子どもに多いアトピー性皮膚炎について、またアレルギー疾患を診療する際に重視していることなどを聞いた。

(取材日2020年7月22日)

丁寧な説明と手間をかけた診療で、子どもでも大人でも確実な症状改善をめざす

Qアレルギー疾患にはどのようなものがありますか?
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▲予防接種専用の待合室

当院は小児科とともにアレルギー科も標榜していて、アレルギー疾患のお子さん、そして大人の診療も行っています。当院ではアトピー性皮膚炎、喘息、花粉症、食物アレルギーの順に多く、特にアトピー性皮膚炎と喘息で通院している子が多いです。また、アトピーのお子さんを連れてきたお母さんとお話しすると、お母さんのほうが重い症状に悩んでいることも。アレルギーの体質は遺伝することもあり、いったん症状が出ると、乾燥肌からアトピー性皮膚炎や食物アレルギー、その後さらに喘息や花粉症へと続くこともあります。症状は成長とともに落ち着くことが多いのですが、そんな中で症状が残った患者さんでは、重い症状も見られます。

Qお子さんに多いアトピー性皮膚炎について、教えてください。
A
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▲アトピー治療にも力を入れる

原因はさまざまです。特定のアレルゲンから起こることもあるし、体質的な素因があり小さい頃の乾燥肌がそのままアトピーにつながることもあります。さまざまな原因により、乾燥して縮んだ肌の表面に隙間ができて、ダニやほこりなどのアレルゲンが入り込み、炎症や免疫の異常活性が起きて刺激になり、湿疹やアトピー性皮膚炎から食物アレルギー、さらにアレルギー性鼻炎や花粉症、喘息などを導いてしまうこともあります。このような連鎖は「アレルギーマーチ」と呼ばれます。だから、連鎖の入り口になる皮膚症状は、なるべく早いうちに治してあげたいのです。治療の基本は、皮膚の表面がきれいな状態を保つことです。

Qでは、アトピー性皮膚炎の治療について詳しく教えてください。
A
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▲院内の機器も充実している

縮んでしまった肌の表面に適した強さと量のステロイドの塗り薬を使い、だいたい1週間程度で状態を整えていきます。状態が良い肌は水分が抜けにくく、つるつるに見えます。でもかく層より下の層は構造が乱れたままですから、肌の組織が入れ替わり構造が整う1ヵ月~1ヵ月半程度は薬を続け、つるつるな状態を保ってください。症状が落ち着いたら、少しずつステロイドの量を減らし、予防としてごく弱いステロイドを定期的に塗るとよいですね。ただ、薬を広い範囲に朝晩2回塗るのは、特に子どもでは大変なこと。当院ではステロイドと保湿剤を混ぜていっぺんで塗れるようにしていますし、塗る面積に応じた薬の量と塗り方を具体的に説明しています。

Q喘息で通院しているお子さんも多いのですね。
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▲院長の説明はわかりやすく丁寧だ

喘息になると炎症やアレルギー性の要因から咳が続いて気管支の壁の筋肉が厚くなり、気管支の内腔が狭まります。そこへ痰が絡みゼイゼイしてしまう。だからそのような症状があれば、お薬の吸入をすることが多いです。お子さんは上手に吸入できないこともあるので、吸入後は必ず聴診をして、改善しているかどうかの確認が欠かせません。手間も時間もかかりますがきれいな胸の音になって安心して帰宅してもらいたいのです。なお、お子さんの診察では必ず耳と喉を視診し、鼻炎改善や中耳炎予防のため鼻水の吸引が必要であればしっかり取り切ります。手間のかかる治療や処置を地道に続けるのは実は非常に難しく、しかし治療の結果を大きく左右します。

Qアレルギー疾患と向き合うためのアドバイスをお願いします。
A
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▲明るい雰囲気の診察室

アレルギー体質は遺伝することがあり、気にする親御さんも少なくありません。でも、小さいうちにきちんと治療しておけば、大人になっても悩むようなことは少ないでしょう。また、アレルギー疾患では方法論の確立された治療方法がありますし、日常生活でもさまざまな予防や対策が可能です。花粉症ではマスクが役立ちますし、ゴーグルのような形の眼鏡も市販されています。舌下免疫療法などで、根本的な治療に取り組むこともできます。また食物アレルギーでは卵が圧倒的に多いのですが、食べ方の指導を行っていますし、市販製品の卵白含有量を調べた表などもあります。前向きに、地道に取り組んでいきましょう。

ドクターからのメッセージ

周藤 文明院長

アレルギー疾患を診療していると、「どこへ行ってもなかなか治らない」という声をよく聞きます。先ほどお話ししたように、アレルギー疾患には方法論の確立した「標準的治療」があるのですが、それをきちんと実施するには、手間と時間がかかります。当クリニックでは診療時間をなるべく長く確保して、必要な診療を継続できるようにしています。またご自宅で投薬や予防に取り組んでもらうためには、病気と治療の仕組みを正しく知ることが大切ですので、その説明にも力を入れています。時間をかけて同じ説明を繰り返すのは、医師の務めです。アレルギー疾患でお悩みでしたら、子どもも大人の方も、諦めずにぜひご相談いただきたいと思います。

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