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周藤 文明 院長の独自取材記事

すとうキッズクリニック

(京都市山科区/御陵駅)

最終更新日:2022/07/20

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京都市山科区北花山中道町にある「すとうキッズクリニック」は、小児科・アレルギー科・循環器内科のクリニックとして、子どもはもちろん、その家族の健康維持にも貢献しているクリニックだ。院長を務める周藤文明先生は、カナダのトロント小児病院での勤務経験を持つ、熱意あふれる医師。運命に導かれるように帰国したのち、小児循環器治療の経験などを生かしクリニックを継承した。広範囲をカバーする診療に情熱を注ぐ周藤院長に、2018年2月に新築移転し、2021年さらにリニューアルしたというクリニックの中でいろいろと話を聞かせてもらった。

(取材日2020年6月12日/再取材日2022年5月31日)

徹底した感染症対策と動線分離で安心できる空間を

来院した子どもはもちろん、大人も楽しくなるクリニックですね。

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ありがとうございます。来てくれた人が心地良く、そして少しでも楽しく過ごしていただけるよう、デザイナーさんを中心につくっていったクリニックです。天井は大きな空に白い雲が浮くようなデザインになっていて、とても良いかもと思いました。緑の家があるキッズスペースは広々として、安心して遊んでいただけますし、授乳やおむつ換えも快適にしていただけるように専用スペースを設けています。また、当院の特徴として、待合室や診察室を一般患者さん、予防接種の方、発熱のある方と3つのパターンに分けてスペースを完全に区切っています。入り口から会計まで、院内で空間をシェアすることはありませんので、どうぞ安心してご来院ください。

感染症対策にさらに徹底するため、発熱者用の診察室を2部屋へ増やしたそうですね。

お子さんを連れての来院では、多くの親御さんが季節を問わず感染症を心配されます。さらに新型コロナウイルスの流行もありました。そんな保護者の方の気持ちを少しでも軽くし、受診を躊躇しなくて済むように「感染症対策は徹底すべき」というのが私の思いです。そこで、今まであった発熱者用の診察室を2部屋に増やしました。また、それに合わせてPCR解析システムも導入しています。診療も検査も以前よりスムーズになり、ご家族の負担も軽減されたかと思います。また、院内にアルコールスプレーを配置し、椅子、カウンター、手すりなど人が触れるところは1日何度も定期的にアルコール除菌を行っているほか、ロタ・ノロウイルス疑いの患者さんが来ればその都度、次亜塩素酸ナトリウムで除菌しています。院内空間も空気清浄機を使用してクリーンな空間を保つようにしており、これまで同様に感染症対策は徹底して行っていきたいと思います。

特に力を入れている治療はありますか?

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アレルギー疾患の治療です。中でもアトピー性皮膚炎とアレルギー性鼻炎の治療には注力しています。多くの子どもたちの診察を通して、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎で悩み、苦しんでいる親子がたくさんいることを実感しています。これらは命に関わる病気ではないかもしれませんが、QOLには大きく関係しています。少しでも力になれたらと、例えばアトピー性皮膚炎の患者さん親子にはしっかりと説明の時間を取り、ご自宅でのケア方法をお伝えするよう努めています。塗り薬の量、塗り方まで一から具体的にお伝えすることで、症状の改善をめざしています。アトピー性皮膚炎に悩んでいるお子さんはもちろん、大人の方の受診も大歓迎です。

手を抜かず、何度でも説明をすることも医師の務め

舌下免疫療法にも力を注いでいると聞きました。

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花粉症などのアレルギー性鼻炎の根本的な体質改善に役立てばと、舌下免疫療法にも力を注いでいます。アレルゲンが配合された薬剤を服用するだけで手軽に実施でき、日本では、スギ花粉症とダニアレルギーへの治療が保険適用として認められています。当院では、6歳以上のお子さんが対象ですが、保護者や成人の方でも舌下免疫療法をお受けいただけます。また、小さいお子さんのアレルギー治療のネックとなっていた血液検査に関しても、この度新しい診断装置を導入しました。指先から2~3滴の採血を行うだけで、最短40分で41項目のアレルギー診断ができます。舌下免疫療法は、およそ3年と時間がかかる治療ではありますが、小さなお子さんのうちに始めるほうがコントロールしやすいという面もあります。

診療する際の先生のモットーを教えてください。

「丁寧な診療」「手を抜かない診療」「オーソドックスな診療」です。医師は1日に何人もの患者さんに会いますが、患者さんの側から見れば私は1日に会う唯一の医師であることがほとんどでしょう。たとえ「さっきの患者さんにしたな」という説明であっても、その日に同じ説明をするのが何回あったとしても、病気や治療法についてご理解いただけるまでしっかりと説明します。そして、症状が出ている部位だけでなく患者さんの全体像を捉えた検査・治療を行うように努めています。また、RSウイルス感染症の症状が重い患者さんには気管支吸入をします。気管支吸入の後には胸を聴診して症状が改善したのを確認してから帰っていただきますので、午前に2回、午後に2回の気管支吸入を行う場合もあり、その場合、その患者さんを1日に6回診察することになります。毎回聴診するのは大変ですが、患者さんに楽になって帰っていただければ、とてもうれしいですね。

説明以外にも具体的に気をつけていることはありますか?

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症状が出ている部位だけでなく患者さんの全体像を診ることです。例えば中耳炎。ほとんどのお子さんが経験したことがある病気ですが、これはこまめに鼻を吸うことで予防できることが多いですし、たいていの場合は早期に対処できればひどくなることはありません。ですから風邪の症状で受診いただいた場合は、自覚症状がない患者さんの場合でも中耳炎が出ていないか確認しますし、必要に応じて鼻吸引します。また、予約システムでは一般診療、発熱者用の外来のほか、鼻吸引のみの受付もできるようにしています。子どもは大人が小さくなった存在ではありません。独自の症状や独自の特性があります。そういった部分に気をつけながら診察、治療をすることが大切だと思います。

良い医療とともに、患者にとって良い環境も提供したい

視機能検査機を導入されているそうですね。

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3歳児健診を担当しているのですが、数十人の子どもを診ると一定の確率で視覚機能異常の疑いのある子がおり、眼科への紹介が必要となります。しかし、3歳児の視覚機能を検査することは難しく、眼科の先生も苦労されるそうです。小さな子どもの視覚機能に問題がある場合、早期に治療を開始することで機能回復が見込まれます。ただ検査自体ができないということで前に進めず、ご両親は不安を抱えなくてはいけない場合もあります。その不安を解消する一助となり得るテクノロジーとして導入しました。当クリニックでは、1歳、3歳、就学前の予防接種の際に視機能検査を実施しています。

精度を追求した検査や細かな診察など、患者さんやご家族への心配りを感じます。

これまでの経験から、患者さんを診れば「この病気かな?」とある程度予想できます。しかし、治療は決して勘に頼るものではありません。「何かおかしい」と感じた時には、すぐに検査を行い、本当の原因を突き止め、迅速に治療できる診断力がなければいけないと思うのです。また、私はカナダのトロント小児病院に8年間勤務した経験があり、貴重な経験をたくさんしましたが、一つ違和感を感じたことがありました。医師と患者の距離感が近しくなく、患者さんや家族は医師に気軽に質問できない雰囲気があったのです。言語の問題もあったのだと思いますが、先進の治療をする際にも、対面での説明はそこそこで済ませ、読むのも理解するのも大変な分厚い説明の文書を渡し、同意書にサインを求めていました。そこに、私には驚きと違和感がありました。だから、自分は良い医療を提供していくのはもちろんですが、患者さんが質問しやすい環境も整えたいと思っています。

最後に、皆さんへメッセージをお願いします。

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これまでに私が見たもの、学んだもの、そのすべてを生かしたホームドクターとして、この地の皆さまに還元していきたいと考えています。小児科のクリニックですが、お子さんだけでなく一緒に暮らすご家族の健康維持とご不便の解消のためにも役立ちたいと考えています。この度、待ち時間など患者さんの負担軽減をめざし、クリニックをリニューアルいたしました。学校やお仕事で忙しい方のために、日曜日の診療も行っています。大人も子どもも関係なくご相談を受けつけていますので、気軽にお越しください。

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