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重大な合併症を引き起こす糖尿病
コントロールしてリスクの低減を

とじたま甲状腺・糖尿病クリニック

(福岡市南区/大橋駅)

最終更新日:2020/10/27

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  • 保険診療

年々増加傾向にある現代病の一つ、糖尿病。初期の段階では痛みなどの自覚症状がないことから、徐々に体へダメージが蓄積しいつの間にか進行してしまった、というケースも多い慢性疾患の一つだ。生活習慣病という身近な言葉とは裏腹に、足の壊疽、失明、腎機能障害など重大な合併症を引き起こすほか、脳梗塞や心筋梗塞、狭心症とも関連する看過できない病気でもある一方、食事と運動に気をつけることができれば、予防やコントロールが可能な病気という見方もできる。今回は糖尿病専門の医師である「とじたま甲状腺・糖尿病クリニック」の當時久保正之(とじくぼ・まさゆき)副院長に、糖尿病の種類や治療方法などについて詳しく話を聞いた。(取材日2020年10月2日)

糖尿病専門の医師が行う繊細な血糖コントロールで糖尿病とうまく付き合う

Q度々耳にする糖尿病ですが、誰でも罹患するものなのでしょうか?
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▲糖尿病と合わせて甲状腺疾患でも研鑽を積んでいる當時久保先生

一般的には40代以降で発症するイメージをお持ちの方が多いかもしれませんが、最近では10代、20代の方で肥満に関連した糖尿病が増えています。ファストフードやコンビニエンスストアなどで食事を取る方が多く、高カロリーな食事が増え、運動不足も重なり糖尿病のリスクが高まっているようです。初期段階では自覚症状が出にくいため、自分が糖尿病であるということをわかっていないケースも多々あります。特にアジア人は血糖を抑えるインスリンの分泌が少なく遅い傾向にあるので、日本人は民族的にも日頃から注意しておいたほうが良いでしょう。油断して生活していると、健康であっても糖尿病になっていた、ということも十分あり得ますから。

Q糖尿病には種類があるそうですが詳しくお聞かせいただけますか?
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▲些細な症状も見逃さないように診察にあたる

糖尿病には大きく分けて1型糖尿病と2型糖尿病の2種類があります。1型糖尿病を簡単に説明すると免疫異常に起因するもの。ウイルス感染などをきっかけに自己抗体ができ、それが膵臓のランゲルハンス島のベータ細胞を攻撃。インスリンを分泌できなくなってしまうことによる糖尿病です。2型糖尿病はいわゆる生活習慣病で、食生活の欧米化、運動不足などによって、インスリンの効き目が悪くなったり、インスリンの分泌が遅くなったりして発症します。糖尿病は遺伝的な要因を認めることも多く、家族に糖尿病の方がいる人は要注意です。ほかにもがんなどで膵臓を摘出した人、遺伝性のものなど、その他に分類される糖尿病もあります。

Q自覚症状がない段階から治療するのは難しい面もありますね。
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▲さまざまな検査を行い、一人ひとりにあった治療法を提示していく

糖尿病は進行すると深刻な合併症を引き起こします。その中でも三大合併症とされているのが、神経症、網膜症、腎症です。神経症が起きると足の感覚が鈍くなり、最悪の場合には壊疽を起こし切断に至るほか、網膜症は目の中の網膜に出血を起こし失明につながっていきます。また腎症から腎不全となって最終的には透析治療が必要になることも。糖尿病は血管の病気でもあるため、脳梗塞や心筋梗塞、狭心症とも関係していますし、肝臓がん、膵臓がんのリスクも高まります。そういった症状が出てから食事や運動などによって生活を改善するのは困難を極めます。転ばぬ先の杖ではありませんが、症状が出る前から治療を進める必要があるのです。

Q治療方法についても詳しく教えてください。
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▲サンプルを使ったインスリン注射の指導風景

糖尿病の治療にもさまざまありますが、基本的には食事療法と運動療法、それで足りない部分を飲み薬、インスリン注射などで補っていく形になります。患者さんの糖尿病の種類をはじめ、インスリンの量、合併症の有無、各臓器の状態を見ながら調整していきます。治療では基本的に糖尿病の指標であるヘモグロビンA1cの数値を見ていくのですが、この数値が良くなったからといって治療が終わりではありません。糖尿病は治す病気ではなく、うまく付き合っていく病気。薬を使って低血糖の状態を続けたとしても、それでは脳や心臓にダメージを与えてしまいます。食事や運動の習慣を改善し、薬を適宜調整しながらコントロールしていくことが重要です。

Q専門のクリニックを受診するメリットを教えていただけますか?
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▲栄養士の専門の指導も受けることができるのも魅力

定期的な合併症のチェックや薬の微調整は、糖尿病専門のクリニックだからこそカバーできる領域だと思っています。加えて糖尿病に対して持続的なインスリン注入を行うポンプ療法、血糖値を定期的にモニタリングする測定器の使用など専門性の高い診療については一般のクリニックでは難しい面もあります。また当院のように専門のクリニックには栄養士のスタッフがいることが多く、専門家による食事指導が受けられるというのもメリットの一つではないでしょうか。いずれにせよ血糖値が気になっているという方は、糖尿病専門のクリニックを受診し、自分がどういう状態かをチェックすることから始めてみましょう。

ドクターからのメッセージ

當時久保 正之副院長

糖尿病の治療は自分の状態をチェックすることから始まります。まずはきちんと検査を行い、正常なのか、血糖値が高い状態にある予備軍の境界型、あるいは糖尿病なのかを診断し、それから一緒に治療の方法を考えていきましょう。10年後、20年後も、笑顔で元気に人生を送ることができるようにサポートさせていただきますよ。当院では食事も運動も、できる範囲から改善を始めるようにしています。食事ではお酒をただ減らすのではなく、高いお酒にして少しずつ楽しんだり、散歩でも目標の歩数を満たすのではなく目的地まで歩いていくことを楽しんだり。できるだけ面白く取り組めるように工夫しているので、悩んでいる方は気軽にご相談ください。

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