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人羅 俊貴 院長の独自取材記事

ひとら内科クリニック

(高槻市/高槻市駅)

最終更新日:2023/04/05

人羅俊貴院長 ひとら内科クリニック main

2019年に開業した「ひとら内科クリニック」。もともと消化器外科が専門だった人羅俊貴院長だが、患者を受け持つ中で高血圧症や糖尿病といった基礎疾患を抱えている人の多さから、「基礎疾患から外科的治療までを診ることができるようになりたい」と思うようになり内科の診療を習得。その後、訪問診療や終末期ケアの経験も積み、病気になる前、手術が必要になる前の健康維持の手助けがしたいと開業に至った。商業施設内で通いやすい場所に位置しているクリニックだが、外来のほか訪問診療にも力を入れている。「患者さんと一緒に自分も年を重ねながら生活の中に入っていけるような診療をしたい」と話す人羅院長に日々の診療にかける思いを聞いた。

(取材日2021年10月28日/情報更新日2023年3月9日)

生活に寄り添う医療を求め、開業し患者の身近な存在に

こちらのクリニックではどのような診療をされているのか教えてください。

人羅俊貴院長 ひとら内科クリニック1

風邪などの日常的な症状はもちろん、高血圧・高脂血症・糖尿病を中心とした生活習慣病を病院での勤務経験を生かして診療しています。病院では消化器外科にいたこともあるので、傷の治療の対応や、手術後の心配事の相談も受けつけているんですよ。当院がめざすのは「地域に根差した医療」。ですから、近隣の学校で校医をしているほか、開業後半年たった頃からは訪問診療も始めました。訪問診療は患者さんからのご要望が多くて、通院に不安を持つ方やそのご家族を継続して見守ることで安心してもらえるなら、とスタートしたんです。診療していると、患者さんが「こんなことがありました」「こういうときはどうしたらいいの?」といった日々の生活のお話をたくさんしてくれて。「寝たきりになる前にできることがあるのでは」という勤務医時代に感じていた課題に、地域の皆さんの身近な存在として取り組めることにやりがいを感じています。

スーパーに併設されたクリニックですが、患者さんはどのような方が多いのでしょうか。

小学生以下のお子さんから90代のご高齢の方まで幅広い患者さんがいらっしゃっています。開業前は場所柄、高齢の方が多いのかなと予想していたのですが、お子さんや若い方が比較的多いですね。裏に団地があることと、こちらの医療モールがスーパーマーケットに併設されていることが患者層に大きく影響しているようです。最近は新型コロナウイルス流行の関係で会社の集団健診が少なくなり、個別で受けられる方が増えているので、健診目的で来院してくださる方も多いです。あとは新型コロナウイルスのワクチン接種も行っていたので、健診やワクチン接種がきっかけとなって、その後かかりつけ医として利用してくださる方が増えました。

これまでの診療経験が生かされていると感じることはありますか?

人羅俊貴院長 ひとら内科クリニック2

いくつかあります。これまでの経験から「これは危ないぞ」という判断ができますので、迅速に次の治療につなげていくことができていると思います。また、抗がん剤治療についても10年以上携わってきましたので、現在抗がん剤治療を受けていらっしゃる人が風邪などで当院を受診されてもスムーズに対応できますし、これまでの経験からどのタイミングならどういった症状が出るのか把握していますので、そうした経過についてのご相談もお受けしています。がんに限らず、いろんな手術の後の経過に合わせたアドバイスも行えることは強みでしょうね。

患者と一緒に年を重ね、地域に密着したクリニックへ

開業から数年たちますが、現在はどのようなお気持ちで取り組んでいらっしゃいますか。

人羅俊貴院長 ひとら内科クリニック3

開業して程なく新型コロナウイルスが流行し、一時期は日本全体で受診に不安を感じられる方も増えたように感じましたが、ワクチン接種や健診などで新たにご縁ができた方も増えましたし、「ここに来て良かった」とのお言葉をいただくこともあり、たいへんうれしく、日々のやりがいにつながっていると思います。開業に際して私が大切にしている想いがあります。それは「患者さんと一緒に年を重ねていくこと」。私と同世代、あるいは上の世代で高血圧症などの基礎疾患を抱えている患者さんたちと一緒に年を重ねながら、地域医療に携わっていきたいと思っているんです。患者さんの健康寿命が少しでも長くなるように、しっかりとお付き合いをしていくことができるかかりつけ医でありたいです。

訪問診療に取り組まれているのも「患者さんと一緒に年を重ねたい」という思いからでしょうか。

患者さんの生活に入っていくような、寄り添うことができる治療を心がけているので、訪問診療に力を入れるようになったのも自然の流れだったように思います。ずっと診させていただいている患者さんで年齢を重ねられた方に「血圧が高くなってきたからお薬を考えようか」というような提案をさせていただいたり、認知症の相談なども受けつけたりと、年齢を重ねることで出てくるさまざまな課題を一緒に解決したいという思いがあります。今は午前と午後の診療の合間に毎日訪問診療に出かけています。特別養護老人ホームの配属医師も務めており、介護職の方とのつながりも徐々にできてきて依頼は増えていますね。

外来に通うことが難しくなった方にとって、訪問診療に対応している先生はとても心強い存在ですね。

人羅俊貴院長 ひとら内科クリニック4

訪問診療のいいところは患者さんの生活背景まで知ることができることです。お風呂に入りにくいので、すのこを敷いたほうがよい、布団は立ち上がりにくいのでベッドに変えたほうがよいなど、体を診るだけでなく、家での不安材料を取り除くアドバイスをさせていただけることが自分の中ではうれしいです。先ほどもお話ししたように、もともと消化器外科の出身ですから、末期がんの患者さんも多く担当させていただいておりました。また、厚生労働省の事業の一環として、緩和ケア継続教育プログラムの講師もさせていただいております。痛みのコントロールなども含めて患者さんがご自宅で快適に過ごせる方法をお伝えしています。昨今、独居の方、昼間は仕事で家族がいない方でも在宅療養を希望される方は増えたように感じます。ケアマネジャーさんと相談しながら事細かな生活面でのサポートができるよう心がけています。

患者の生活背景も考慮したサポートを

理想のクリニック像、理想の医師像はありますか?

人羅俊貴院長 ひとら内科クリニック5

患者さんやご家族のお話を聞きながら、例えば「今度結婚式があるなら、これだけのお薬を持っていってくださいね」「年末年始にお孫さんが遊びに来るなら風邪に気をつけましょうね」というように、患者さんの生活に寄り添った診療をして、長くお付き合いができたらいいですね。かかりつけのクリニックとして、日常のちょっとした症状、困り事を気軽に相談できる窓口でありたいです。ハードルを低くして受診しやすい環境を整えたいと思っています。内科以外のことでも本当になんでもお話ししていただきたいです。開業当初からスタッフにも伝えているのですが、「困っている人がいたら必ず手を差し伸べる」。これを徹底して心がけています。

クリニックの感染症対策について教えてください。

新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、当院でも数多くの方にワクチン接種をさせていただきました。現在、徐々に落ち着いてきましたが、5類になった後も感染リスクのある状況が続くと予想されています。それから、クリニックにいらっしゃる患者さんの場合、新型コロナウイルス感染症だけでなく、風邪をはじめとしたあらゆる感染症に気をつける必要があるでしょう。そのため当院では、今後も発熱や風邪などの症状がある場合、症状の軽い方であってもそれ以外の患者さんと空間を分けて診察を続けていきます。ほかにも待合室は患者さん同士が距離を空けて待てるようスペースを広めに取るなど、空間的な感染症対策を徹底しています。引き続き対策をしっかり行い、一人でも多くの人に安心して通っていただける体制や環境づくりに努めていきたいです。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

人羅俊貴院長 ひとら内科クリニック6

小さなお子さんのいる親御さんは子どもが病気になったらとても不安になりますよね。また認知症のご家族を抱えていらっしゃれば、徘徊などさまざまな症状に悩んでおられるかもしれません。当院では年齢を問わず幅広いご相談に乗りたいと思っています。在宅医療にも携わってきましたので、重度の認知症や寝たきりの方、あるいは終末期の緩和ケアを必要としている方のご相談もお受けいたします。自分のことでなくご家族のことであっても、何でも話してください。患者さんとともに年を重ねて寄り添っていける、人生の頼れる相談窓口でありたいのです。

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