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山本 改 院長の独自取材記事

あらた形成スキンクリニック

(武蔵野市/吉祥寺駅)

最終更新日:2021/10/12

山本改院長 あらた形成スキンクリニック main

吉祥寺駅北口から徒歩3分。中道通りに面したビル3階にあるのが「あらた形成スキンクリニック」。同クリニックでは形成外科と美容皮膚科を診療、幅広い疾患や悩みに対応している。山本改院長は、大学病院や総合病院などの形成外科で研鑽を重ね、形成外科で重要な手技に磨きをかけてきたドクター。「形成外科とはどんな科なのか、どのような疾患に対応しているのか、まだあまりよく知らない人が多いですね。まずは形成外科について知っていただきたいと思います」と話す山本院長。やけどをした場合、皮膚科を受診することも多いが、本来は形成外科の領域であり、形成外科で初期治療が可能だという。形成外科の特性や同クリニックの特徴などについて話を聞いた。

(取材日2020年12月22日)

体表面に起きたさまざまな異常を治療する形成外科

開業の経緯について教えてください。

山本改院長 あらた形成スキンクリニック1

この場所には以前、形成外科クリニックがあったのですが、その先生が閉院するということで、後継者を探していたのです。それまで受診していた地域の患者さんもおられますし、吉祥寺駅周辺には形成外科クリニックが少ないので、ぜひここで診療していきたいと思い、2019年に新たに開業しました。開業にあたっては、待合室を広くしてブラウンを基調に落ち着いた雰囲気にしました。受付カウンターや待合室の随所に季節の花やグリーンを飾って、患者さんに少しでもリラックスしていただければと思っています。

そもそも形成外科とはどんな領域なのか、教えてください。

残念ながら形成外科はまだ知名度が低いですね。どんな科なのか、どのような時に受診すればいいのか、あまりよくわからないという方が多いように感じます。中には、整形外科と間違えて来られる方もいるんですよ。形成外科は、顔面をはじめ体表面に起きたさまざまな異常を治療する科で、先天的な奇形やあざ、熱傷やケガ、ほくろ、皮膚・皮下腫瘍などを形成外科的手法・技術によって治療、修復を行う科です。やけどをした場合、皮膚科を受診する人も多いですが、形成外科でも初期治療が可能です。やけどは深さによって治るまでの時間が異なり、時間のかかった分だけ傷痕も目立つものとなります。そのため、適切な初期治療がとても重要になってきます。傷や傷痕をできるだけ目立たないように治療していくことは形成外科の得意とするところです。また、一つの塊としての皮膚の異常、例えば粉瘤などできものの治療も形成外科の領域です。

そのような疾患の治療をここでは受けられるのですね。美容皮膚科とはどんな違いがあるのですか。

山本改院長 あらた形成スキンクリニック2

そうですね。今、お話ししたように当院では切り傷、擦り傷などの外傷、やけど、傷痕、ケロイド、ほくろ、できもの、生まれつきのあざ、巻き爪や陥入爪、ニキビ痕、縟瘡、眼瞼下垂、下肢静脈瘤など幅広い診療を行っています。下肢静脈瘤を形成外科で診るのは珍しいかもしれませんが、勤務していた東京女子医科大学では形成外科が下肢静脈瘤の治療を担当していたため、私自身、多くの患者さんの治療をしてきました。また、当院でも検査や日帰り手術を行っています。形成外科の多くの治療は保険診療で、眼瞼下垂手術も程度にもよりますが保険診療で行っています。美容皮膚科は、医学的疾患の治療とは異なり、加齢によって生じた皮膚の悩みに対するケアを行うもので、エイジングケアを含めたより美しくなるための医療となります。

さまざまな治療機器を導入し、幅広い疾患に対応

診療の際、心がけているのはどんなことですか。

山本改院長 あらた形成スキンクリニック3

患者さんに満足して帰ってもらうことが一番の目的ですから、より深く満足してもらえるよう、その症状やご要望に対してベストだと思う治療を提供するよう努めています。形成外科や美容皮膚科を受診する方は見た目を気にしてのことも多いですから、いろいろ話をしていく中で、その人にとってベストなことは何かを常に考えています。治療法については複数の方法を提案して、それぞれについて丁寧に説明しています。お話しする際は専門用語をあまり使わず、できるだけかみ砕いて説明するように心がけています。こちらで治療方法を決めさせていただくこともありますが、複数の選択肢がある場合は提案した治療法の中から患者さんご自身で選択してもらうようにしています。

さまざまな疾患や悩みに対応できるよう医療機器も充実させているのですね。

かなり多くの治療機器をそろえていると思います。特にレーザー治療機器は波長の異なる複数の機器を導入しています。例えば赤あざや赤ら顔、毛細血管拡張症などの治療に使用する色素レーザーや、あざに有用なQスイッチレーザー、ほくろやイボの除去に使用する炭酸ガスレーザーなど、症状に応じて適宜使い分けています。また、血液がぼこぼこしている下肢静脈瘤に対しては日帰りのレーザー手術を行っています。同じ下肢静脈瘤でも皮膚の表面に血管がもやもやと広がっている場合は、美容皮膚科的なアプローチで対応しています。また、当クリニックでは、エイジングケアのご相談にも乗っていますので、形成外科と美容皮膚科・皮膚科の両方の視点から総合的に診断をして、最も適切だと思う方法でアプローチしています。

その中でも先生の得意なことはどんなことですか。

山本改院長 あらた形成スキンクリニック4

形成外科の医師として、皮膚をきれいに縫合したり、痕が目立たないよう治療することは基本と考えています。どんな患者さんがいらしても、どんな症状でも患者さんが満足して帰ってもらえるよう、できる限りのことを行うのが最も大切だと思っています。そして、当たり前のことを当たり前にする、自分ができることをやり、できないことはできないとはっきり言う。決して無理はせず最良のことをする。このように思いながら、日々、診療をしていますので、常にベストを尽くせるのが得意ということになるのでしょうか。

治療技術をさらにブラッシュアップしてレベルの向上を

医師の道をめざされたのはどんなきっかけだったのですか。形成外科を選んだ理由も教えてください。

山本改院長 あらた形成スキンクリニック5

小学生くらいのころから人体の仕組みや不思議に興味がありました。実際に逆立ちをして水を飲んでみるなんてこともやったりしました(笑)。もっと人間の体について知りたいと思ったため、医学部に進学しました。形成外科を選んだのは、同じような症状でも場所によってまったくアプローチが違う点がとても面白いと思ったのです。それと形成外科は体表面が治療の対象ですから、その治療の結果がそのまま見えますし、自分にも患者さんにも嘘はつけない科目であることに魅力を感じたからです。

お休みの日はどのようにお過ごしですか? リフレッシュのために何かなさっていますか。

休みは家でゆっくり過ごしていることが多いですね。普通の会社員の方と同じですよ(笑)。ただ、月に2~3回、体育館が取れた時に、大学時代の仲間や他病院の先生方と一緒にバスケットをやっています。以前と比べると、やはりかなり足が動かなくなってきていますね。それでも体力維持や集中力向上の一助にはなっているのかもしれません。筋トレも時々やっていますよ。

では最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

山本改院長 あらた形成スキンクリニック6

これまでと同じように患者さんに満足していただける医療、できるだけ侵襲の少ない治療を提供していきたいと思います。形成外科は外科的アプローチで治しきることを目標とした医療の提供をしますので、一連の治療で通院が終わることが多い科目です。そのため、慢性の内科疾患のように患者さんが定期的に通い続けるというケースはあまりないので、常に新しい患者さんを迎え入れることになります。対照的に美容皮膚科では定期的な施術の継続が必要となることも多く、来院時の状態を見ながら適切な施術を行っていきます。来院のきっかけが形成外科、美容皮膚科いずれの場合においても、それぞれの患者さんにも最良の対応や加療ができるよう、さらに研鑽を積んでブラッシュアップしていこうと思います。当クリニックでも、保険診療も含めていろいろなご相談に乗っていますので、何か気になることや悩みがあれば、どんなことでもお気軽に相談に来てください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

しみのケア:1500円~
ほくろ/イボの除去:1万円~

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