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新藤 貴雄 院長の独自取材記事

足の静脈瘤クリニック横浜院

(横浜市西区/横浜駅)

最終更新日:2019/12/03

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横浜駅西口から徒歩約5分という便利な場所にあるビル6階に2019年10月にオープンした「足の静脈瘤クリニック横浜院」。同院はその名のとおり下肢静脈瘤の治療に特化したクリニックだ。下肢静脈瘤は進行すると血管がぼこぼこと膨らんだり浮き出たりするため、その外見から怖い病気と思いがちだが、基本的には命に関わる疾患ではないという。新藤貴雄院長は「下肢静脈瘤は良性疾患のため軽視されがちですが、生活の質と密接な関係があります。平均寿命が長くなった今、長い人生を元気に過ごしていくためにも、早期に治療したほうがいいでしょう」と話す。そもそも下肢静脈瘤とはどんな病気なのか、どんな治療法があるのかなどクリニックの特徴とともに新藤院長に聞いた。
(取材日2019年10月15日)

下肢に血液がたまり血管がぼこぼこと膨らむ疾患

そもそも下肢静脈瘤とはどんな病気なのですか。

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静脈は体の末端から心臓に血液を戻す働きがあります。足の静脈は重力に逆らって上のほうに血液を流さなくてはならないため、血液の逆流を防ぐ逆流防止弁がついています。下肢静脈瘤はこの逆流防止弁が必要以上に開くなど弁の機能が壊れた状態となり、本来ならば心臓に戻るべき血液が逆流して下肢静脈にたまってしまう病気です。足がだるい、重苦しい、熱っぽい、むくむ、よく足がつるといった初期症状から始まり、進行すると足の血管がぼこぼこと膨れ上がったり浮き出てきたりします。さらに悪化すると皮膚のかゆみ、色素沈着、皮膚潰瘍などの皮膚のトラブルも起きてきます。また、足のだるさなどの自覚症状はほとんど見られず、血管がもやもやと網目状やクモの巣状に広がる場合もあります。下肢静脈瘤は良性の疾患ですが、自然と治ることは望めず放置しておけば徐々に進行していきます。

どんな人が発症しやすいのでしょうか。

40歳以上の女性に多く発症し、年齢とともに増加していきます。美容師や調理師のようにあまり歩かず立ち仕事の多い人、妊娠・出産経験の多い人、家族に下肢静脈瘤の既往症のある人などは発症しやすいといわれています。特に遺伝性が高いとも考えられていますので、両親やきょうだいに下肢静脈瘤を発症した人がいる場合は注意してください。男性は女性と比べると少ないですが、肥満の人は注意が必要です。

どんな治療法があるのでしょうか。

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下肢静脈瘤の症状によって治療法は異なります。初期段階では保存的処置として生活習慣の改善や弾性ストッキングの着用によって進行を抑えることを図ります。静脈がこぶのように膨らむ伏在型静脈瘤では血管内カテーテル治療を行います。かつては、原因となる静脈を抜き取るストリッピング手術が行われていましたが、2011年に血管内カテーテル治療が保険適用になって以降は、体に負担の少ないこの血管内カテーテル治療が主流となっています。当院では、切開をすることなく、逆流を起こしている静脈にカテーテルを挿入して高周波を当て治療する高周波治療を行っています。網目状やクモの巣状になっている中程度の下肢静脈瘤の場合は、硬化療法を行います。これは静脈に硬化剤という薬を注入し、下肢静脈瘤そのものをつぶしていくことを目的とした治療方法です。これら2つの治療は日帰りで行え、短時間で終わる点が大きな特徴です。

早期治療で生活の質の低下を防ぐ

診療の際に心がけていることはどんなことですか。

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患者さんとよくお話しすることです。患者さんの目を見て丁寧にお話しして、患者さんにしっかり納得していただくことを最も大切にしています。症状が治療の適用であればなぜ適用であるか、わかりやすくお話ししています。逆に下肢静脈瘤でないと診断した場合でも患者さんを突き放すのではなく、下肢静脈瘤とはどこがどのように違うのかわかりやすく説明して納得してもらうよう努めています。患者さんは不安を抱えていますから、その不安を少しでも軽くするためにも患者さんが納得できるまで説明することが大切だと思っています。下肢静脈瘤の外見を気にして好きな温泉に行けないなどと悩んでいる女性の方もおられますので、どこまで対処していくか、患者さんの要望もくみ取りながら治療をしています。

やはり早期に治療したほうがよいのでしょうか。

下肢静脈瘤は良性疾患で、基本的には命に関わるような重大な疾患ではありません。名前が似ているので大動脈瘤や深部静脈血栓症といった重篤な疾患と同じようなイメージを持つ人も多いのですが、それらとはまったく異なり致死的なものではありません。ただ年齢とともに進行していきますので、ADLと呼ばれる生活動作、QOLと呼ばれる生活の質の低下と深く関係すると思います。浮き出た血管を見られるのが嫌で外出したくない、足が重くて歩くのがおっくうなどと言っているうちに、活動量が減って足腰の筋力が衰えてしまう恐れもあります。下肢静脈瘤の早期治療は、今後の長い人生を元気な体で過ごしていくための土台となるものではないかと考えています。

これまでで何か心に残った出来事はございますか。

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患者さんとのエピソードではないのですが、実は私の母が下肢静脈瘤を患っていました。かなり進行していたため、外見を気にして外出したくないとずっと家にこもっている時期もあったのです。そこで治療を受けてもらうことにしました。その後、気分が明るくなったようで、今ではいろいろな場所に出かけていて、1日1万歩以上歩くことを日課にしています。このように、下肢静脈瘤は生活の質に深く関わるのだと実感した経験でした。

患者に寄り添い一緒に治療していく、その姿勢を大切に

医師をめざされたきっかけを教えてください。

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特に家族に医療関係者がいたわけではありません。もともと私は人と接するのが好きなのですね。それで進学の際、人と接する仕事にはどんなものがあるかいろいろ考えたのです。その中で、患者さんに寄り添いながら悪いところを治していく仕事である医師に魅力を感じました。実際、医師になってみますといろいろ大変なこともありますが、患者さんが元気になっていく姿を見るのはとてもうれしいですね。特に下肢静脈瘤のような疾患は、治療の結果が目に見えやすいので、なおさらうれしく感じます。

ところでプライベートはどのようにお過ごしですか。健康のため気をつけていることも教えてください。

0歳の子どもと愛犬がいますので、休みの日は家族一緒に過ごすことが多いですね。健康のために早寝・早起きを心がけています。やはり睡眠がとても重要だと思います。睡眠時間を7時間取るのが健康のためには良いと聞いてから、できるだけ7時間睡眠を実践するようにしています。食生活も栄養バランスの整った食事を心がけています。そしてストレスをためないこと。これらは健康維持のため基本的なことですね。

では最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

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下肢静脈瘤そのものは緊急性はないですがそのまま放置しておくと進行しますし、その後の長い人生を元気な体で過ごすためには早期に治療することがとても重要だと思います。足が重苦しい、血管が浮き出てきたなどの症状のある方はもちろん、症状がなくても心配な方はぜひ一度受診していただければと思います。ここは横浜駅西口から近いですから、神奈川県内各所からも通いやすいと思います。患者さんたちに寄り添いながら、患者さんと一緒に治療していく、そんな姿勢で診療を続け、多くの患者さんの笑顔を見られるように努力していきたいと思います。

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