全国のドクター9,411人の想いを取材
クリニック・病院 160,598件の情報を掲載(2022年8月15日現在)

  1. TOP
  2. 愛知県
  3. 名古屋市名東区
  4. 一社駅
  5. さとう乳腺内科・健診クリニック
  6. 佐藤 成憲 院長

佐藤 成憲 院長の独自取材記事

さとう乳腺内科・健診クリニック

(名古屋市名東区/一社駅)

最終更新日:2022/06/13

193222 top

名古屋市営地下鉄東山線の一社駅2番出口からほど近いビル3階に「さとう乳腺内科・健診クリニック」はある。その名のとおり、乳腺疾患の診療と各種健康診断を実施するクリニックで、佐藤成憲院長は研修医時代に乳がんに罹患する人が多い現実を目の当たりにし、乳がんで悲しむ人を減らしたいという使命感を持って乳腺外科を専門としたのだそう。現在は、超音波検査機器やマンモグラフィのほか、クリニックでありながらMRIも備え、乳がんなど病気の早期発見に努める。また一般的な健康診断から人間ドックのメニューもさまざま用意し、人々の健康を支えている。「多くの女性が乳がん検診を受診することを望んでいます」と穏やかに話す佐藤院長に、同院で行う健診や検査について、また乳がん治療を下支えするという理念について話してもらった。

(取材日2022年3月23日)

MRIを備え、健康診断や人間ドック、乳がん検診も

先生が乳腺外科を専門にされたのはなぜですか?

1

大学卒業後、名古屋大学の外科に入局して研修していた頃、乳がんに罹患する人が増えているという現状を目の当たりにしたことがきっかけです。生活習慣の欧米化や睡眠時間、運動時間の減少、さらに少子化で授乳期間が短いなど、現代女性は乳がんになりやすい環境で生活しています。患者さんの数も多く、社会のニーズも高まりつつある乳がん治療のスペシャリストになりたいと思い、その後は愛知県がんセンター中央病院乳腺科に赴任しました。乳がん診療は手術だけではなく薬の治療も重要で、その専門性の高さも惹かれた理由です。「乳がんも診療できる」という姿勢ではとても乳がん診療は身につかないと感じ、「乳腺の診療しかできない」というぐらい集中して努力しました。

クリニックを開業されたのにはどんな思いがあったのでしょう?

勤務医として経験を積む中で、手術可能な病院の乳がん診療の負担が大きすぎることを実感しました。患者さんが非常に多く、検査や手術は対応できる限界数を超えるほどで、患者さんは予約時間から何時間も待たされて診察という状態です。クリニックで可能な治療や経過観察の提携がもっとできるようになれば、主治医の負担が減り、患者さんの満足度を含め、質の高い診療ができるのではないかと強く思い、乳がん治療を支えるクリニックが必要だと考えるようになりました。そんな時に幹線道路沿いで駐車場もあり、駅に近く、住宅地の広がるこの場所をご紹介いただき、自分の理想は社会貢献になるとの思いで一念発起しました。受診される方々が落ち着いた気持ちで過ごせるように、院内は病院らしくない、ホテルのロビーのようなシックな空間にまとめました。

クリニック名に「健診」とついているのは珍しいですね。

2

健康診断は、体の状態を客観的にきちんと把握するために大切な検査です。いわゆる未病の状態のうちに体からのサインを読み取って、生活習慣の改善など適正に対処すれば元気で自立した生活を長く続けることが望めるでしょう。健康寿命の延伸も医師として重要な責務と考え、さまざまな検査ができる健診施設を兼ね備えました。MRIを導入していますので、脳ドックをはじめいろいろなMRI検査を設定しています。クリニックでMRIを備えているところは少ないので近隣の先生方からの検査依頼にも対応しています。乳腺の外来の待合室はほとんど女性ですが、健診の待合室の男女比は半々です。当院は待ち時間が少なく感じるように工夫し対応していますので、また来たいと感じていただけるのではないかと思います。

迅速に確定診断、精密検査まで一貫して行う

乳がんの特徴について教えてください。

3

乳がんは早期発見・早期治療によって、今までと同じ生活を送ることができる可能性が高いがんです。乳がんの種類によっては早期に発見しても完治が難しいタイプもありますが、完治をめざせるがんです。治療は、手術・抗がん剤・放射線を適切に選択して集学的に行います。特にお薬の治療は重要です。お薬の効果によって体内に残っているかもしれないがん細胞を全滅させることをめざします。お薬が効きにくいタイプの乳がんでは完治をめざすことが難しいと言えます。ですが、遺伝子の研究が進むにつれ、さまざまなお薬が開発されていますので、いずれすべての乳がんが克服できる時代が来ると期待しています。

乳がん検診の重要性をよく聞きます。何かアドバイスはありますか?

まず、月1回のセルフチェックが一番重要です。最近は、ブレストアウェアネスという言い方になっています。特に硬さの左右差があるかどうかを意識してチェックしてください。気にして毎日チェックすると変化に気づけないことがありますので、閉経前の女性は生理後のタイミングで行うのが良いです。次に重要なのがマンモグラフィの検査です。40歳を過ぎたら最低でも2年に1回の頻度で定期的に検査してください。超音波検査はマンモグラフィと併用することで威力を発揮する検査ですので医師とよく相談して選択してください。また、乳がんの家族歴があったり、過去に腫瘍を指摘されたことがある方は、少し乳がんにかかりやすい傾向がありますので、当院で今後の対応についてご相談してください。

こちらでは乳腺の精密検査をどのように行っていますか?

4

基本的検査として、マンモグラフィと乳房超音波検査を行います。乳がんを疑う状態であれば細胞診を追加することから診断を始めます。総合的に乳がんの可能性が高いと判断した時は、MRIや組織診を行うことで確定診断を行います。当院でもすべての検査を行えますので、患者さんの来院回数は少なく、かつ比較的短期間で診断できます。MRIは順番待ちの期間が長くなりがちですが、当院では1週間以内に予約できます。患者さんにとって不安なまま長く待つのはつらいことです。迅速に有用なデータをそろえて病院へ紹介させてもらうことは、患者さんにとって大きなメリットであると考えています。紹介先の先生も、治療に必要なデータが有れば、治療についての診療を早期に開始できます。

乳がんの死亡率低下と検診の啓発をめざして

先生のモットーを教えてください。

20220415 5

「一生懸命やる」ことです。また、レベルの高い医療を提供するには、患者さんとのコミュニケーションが良好でなければ達成できないと考えています。乳がんなのではないかと心配しすぎて何日も眠れないという方にもよくお会いするのですが、患者さんは繊細な気持ちで自分の症状と向かい合っていらっしゃることを肝に銘じて、丁寧な対応を心がけています。「一生懸命やることが大切」ということを当院の基本理念としています。私たちのそうした姿勢は患者さんにも伝わると思っています。

スタッフさんについても教えてください。

診療スタッフは私以外すべて女性です。先ほど「検診の待ち時間が短い」と話しましたが、それはスタッフがてきぱきと受診者のことを考えて配慮してくれているからだと思います。患者さんから「皆さん、よく動いてくれていますね」というお言葉をよくいただくんです。スタッフには、「患者さんの表情を見て声かけをする」ということ「受診者さんの目を見て話す」ということを伝えています。嫌々仕事をしているとミスも起こりやすいので、「忙しいことを楽しむぐらいの気概で仕事をしてください」とも話しています。スタッフには自分の能力を生かして自信を持って働いてもらいたいと思っており、そういう職場であれば、受診者さんも安心していただけると考えています。

今後の展望についてお聞かせください。

6

乳腺の外来は、乳がん早期発見を目的とするお勧めできる検査スケジュールを乳がんリスクをもとに個別対応を進めていきたいと考えています。日本の乳がん検診の受診率は、諸外国に比べまだまだ低い状況ですので啓発活動を増やしたり、低受診率ですからマンモグラフィの無償化などの政策を提案したりしても良いでしょう。また、欧米ではMRIによる乳がん検診が広まりつつあるので日本でも広がっていくと思います。当院では乳がん検診としてMRIを用いたコースがありますので、ぜひご利用ください。健康診断は、乳がん検診や脳ドックをはじめさまざまな健康診断の検査を気分良く受けていただけるように努力し、皆さんから良い施設と言われるように維持していきたいと考えています。これからも外来・健診ともに、皆さんの利益になるような取り組みをしていきたいと考えていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック/3万3000円~、脳ドック/2万2000円~、乳がん検診/6600円~

Access