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青松 友槻 院長の独自取材記事

あおまつ小児科クリニック

(高槻市/高槻駅)

最終更新日:2020/10/12

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新しいマンションや大学、病院が立ち並び、発展著しいJR東海道本線の高槻駅周辺。2019年、子育て世代が多いこの地域に、「あおまつ小児科クリニック」が開業した。院長の青松友槻(ともき)先生は同院そばにある大阪医科大学附属病院などに長年勤めてきた日本小児科学会の小児科専門医。アレルギー性疾患など幅広く子どもの病状に対応するが、中でも小児便秘症をはじめとするおなかの症状のプロフェッショナルだ。日本超音波医学会超音波専門医でもあり、その場でエコーを用いて検査を行った上での診断・治療を心がけていることも特色の一つ。1児の父でもある青松院長に、エコーやエックス線などの設備導入の意図や、親目線を生かしたクリニックづくりについて聞いた。
(取材日2019年10月2日)

超音波検査を診断に役立てる

開業された経緯についてお聞かせください。

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この辺りは近年、マンションができるなど開発が進んで若い方が急増したため、子どもを診る医療機関が足りていないということを肌身で感じてきました。長年、近くの大学病院に勤めていましたが、もともとは「街の身近な存在」というイメージを持って、小児科の道に進みました。専門性を持った仕事をしてきて、やりがいもありましたが、40歳を迎える節目でもう一度、原点に戻ろうと思ったのをきっかけに開業を決めました。また、ぶり返すおなかの痛みで困っている子をしっかりとケアする場があまりない、という思いもありました。「よくおなかが痛くなる」、「下痢ばかりして学校に行けない」という悩みは、「便秘や胃腸炎、精神的なものだろう」と片づけられることも多いのですが、実は機能性の胃腸疾患だということがよくあります。気軽に通えるクリニックでも、丁寧に検査をすることできちんとふるい分けをして、的確な治療をしたいと思い、開業しました。

大切にしている理念はありますか?

「来て良かった」と安心して帰っていただけるような医療が大事だと考えています。診断をした上で「大丈夫ですよ」ということもきちんと伝えるようにしていますが、それにも根拠が必要です。問診だけでなく、検査をした上で「大丈夫ですよ」と伝えると安心の度合いが違うと思っています。また一般小児科の診察では、正確な診断に基づいて治療することと、薬剤は必要なものに絞って使うことを重視しています。エコーなども活用し合併症に気をつけながら診療しています。抗生物質や抗ヒスタミン薬は弊害も少なくないため、必要性が高いお子さんに限定して使うように気をつけています。

検査ではエコーを導入されていますね。どんなことがわかるのですか?

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周りには小児科クリニックにそこまでの設備は必要ないと反対されました(笑)。しかし、きちんとした診断に基づいて治療をするため、症状がある方はほぼ全例、特に嘔吐や一定以上の下痢のある子どもには超音波検査をしています。かかる時間はたった10秒、20秒程度ですが、するとしないでは判断が違ってくると思いますね。病名がわからなくても、どういうことがおなかの中で起こっているのかが調べられますので、画像を見て、胃腸の動きが弱っているようであれば、動きの活性化を促すお薬を出すこともできますよ。

専用の外来時間を設け、便秘の診療に力を入れる

エックス線室もあるんですね。設備を充実させたのはなぜですか?

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子どもを連れてあちこち受診するのは大変です。できるだけ1ヵ所で完結できるように設備を整えました。エックス線は胸の症状で使うことが多いですね。また長引く咳、鼻水の症状がある子にも活用しています。血液の迅速検査にも対応しており、だいたいのことがクリニック内でできますよ。また、高槻病院や大阪医科大学附属病院と地理的に近く医療連携もしていますので、重症や専門的な診療が必要な場合はスムーズに適切な病院へ紹介を行うことができます。

便秘の外来を設けておられますね。受診の目安を教えてください。

問い合わせも多く、思ったよりも困っている人が多いんだなと感じています。特に離乳食が始まってからおむつが取れるまでの期間、0歳後半から3歳くらいまでの時期の子どもの便秘が多いですね。排便時に出血や痛みを繰り返すようになると、排便を我慢することにつながり、また便が硬くなるという便秘の悪循環になりがちです。トイレトレーニングを始める時期までに、排便がスムーズにいくようにしてあげるということが非常に大事です。一定以上、困る前の段階では「便秘で病院に行ってもいいのかな」と思う方もいらっしゃると思いますが、本当はその段階で対処することが重要です。いきんでも出ない、排便時に顔を真っ赤にしている、泣き叫ぶ、拭いたら血がついている場合などは早めに相談してください。一般診療よりも少し長く診療時間をとっているので、初回はできれば便秘の外来の時間に予約を取ってきてもらえればと思います。

便秘症は具体的にどういった治療をするのですか?

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まず、本当に便秘症なのかどうかという診断が重要です。便秘をきたす基礎疾患の存在に気をつけます。治療を決める上で重要なのは月齢・年齢、重症度、病悩期間です。新生児~乳児期早期、幼児期、学童期以降では対応や治療薬になる下剤が異なります。エコーは便秘症の重症度判定にも有用と考えており、積極的に活用しています。慢性便秘症の治療で重要なことは、良くなったと思ってもすぐに治療をやめないことです。急に治療をやめるとほとんどの場合は便秘症が再び悪化するので、しばらく治療を続けた上で、ゆっくりと薬剤量を減らしていくことが大切です。トイレトレーニングやその前の時期は特に重要な時期で、ここで排便がスムーズな状態を維持してお子さんの排便への恐怖心をなくしてあげることが、薬剤による治療から離脱していく上で鍵となります。エコーでは便の量や硬さも簡単にわかるので、薬の飲み方や投与量を調節に役立ちます。

発熱の有無で待合スペースを分離。院内感染対策に尽力

施設面でこだわった点があれば教えてください。

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感染防止のため、待合室は大きく2つのスペースに分け、熱のある子どもはオレンジ色のソファーのゾーン、そうではない子はグリーンのソファーのゾーンで待ってもらうようにしました。紫外線殺菌装置をつけて、空気を清潔に保てるようにしています。インフルエンザの検査では、待合室に戻らなくていいように中待合スペースがありますし、伝染病のお子さんのための個室スペースもあります。また院内の廊下は幅を広く取って、ベビーカーがすれ違えるよう意識しました。トイレもベビーカーで入ってもらえますし、子ども用の便座、おむつ交換台、子どものズボンを脱がせられるようフィッティングボードもつけていますよ。

お休みの日はどのように過ごされていますか? リフレッシュ法を教えてください。

子どもが3歳で、患者さんと同じく子育ての真っ最中です。日頃は保育所に預けているので、一緒にいられる時はスキンシップも含めてべったりと過ごしています。3歳児は思った以上に、物事をわかっていてこちらの気持ちや空気も読みますね。診察の際にも無理やり押さえようものなら、大変なことになると思います。子どもといえど様子を見ながら丁寧に診察することが大切だと気づかされました。

最後に読者にメッセージをお願いします。

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子どものことで困ったらまずは小児科の受診をお勧めします。おなかの症状でもおなかが原因ではないこともあり、その逆もあります。小児科では、総合的に、また横断的に全身について診ていくものです。なので、小児、特に自分で症状を伝えられない幼少児の診療では、身体の一部分だけではなく全身を診察することと、親御さんのお話をよく聞き臨床経過をチェックすることを大切にしています。子育ては大変なことが多いですが、健康面での手助けはできるだけさせていただくので、一緒に楽しみながら頑張りましょう。

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