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青松 友槻 院長の独自取材記事

あおまつ小児科クリニック

(高槻市/高槻駅)

最終更新日:2026/01/08

青松友槻院長 あおまつ小児科クリニック main

新しいマンションや大学、病院が立ち並び、発展著しい高槻駅周辺。子育て世代が多いこの地域に2019年に開業したのが「あおまつ小児科クリニック」だ。院長の青松友槻(ともき)先生は大阪医科薬科大学病院などに長年勤めてきた日本小児科学会小児科専門医。アレルギー性疾患など幅広く子どもの病状に対応するが、中でも小児便秘症をはじめとするおなかの症状の専門家だ。日本超音波医学会超音波専門医でもあり、その場でエコーを用いて検査を行った上での診断・治療を心がけていることも特色の一つ。2児の父でもある青松院長に、エコーやエックス線撮影装置など設備を充実させた理由や患者や保護者との向き合い方、親目線を生かしたクリニックづくりなどについて聞いた。

(取材日2024年4月8日)

排便を通して子どもの成長をサポート

まずは開業された経緯をお聞かせください。

青松友槻院長 あおまつ小児科クリニック1

この辺りは近年開発が進み、若い方が急増したため、子どもを診る医療機関が不足していました。長年、近くの大学病院に勤めており、専門性を持った仕事にやりがいもありましたが、40歳を迎える節目でもう一度、原点に戻ろうと開業を決めました。また、何度も繰り返し起こるおなかの痛みは機能性の胃腸疾患の場合が多いですが、それをケアする場があまりありません。気軽に通えるクリニックで、丁寧に検査をすることできちんと振り分けをして、的確な治療をしたいと思い開業しました。

患者さんと向き合う際に大切にしていることは何ですか?

患者さんの年齢にもよりますが、寝かされることや浣腸を嫌がったり、怖がって診察室に入れない子もいます。診療や治療に対して理解や納得、「頑張ろう」という気持ちがない状態で進めると診療がどんどん難しくなります。子どもといえど、嫌がることを無理強いするのは良くないので、無理をさせないよう意識しています。嫌がるときはタイミングをずらしたり、待ったりして、心の準備時間をあげると、思ったより頑張ってくれるお子さんが多いですね。お子さんには「できた」「頑張れた」と思ってほしいですし、排便を通して成長をサポートすることで、親御さんにも来て良かったと思っていただきたいです。

エコーやエックス線など、設備も充実していますね。

青松友槻院長 あおまつ小児科クリニック2

子どもを連れてあちこち受診するのは大変です。できるだけ1ヵ所で完結できるよう、より適切な診断と他の病気の早期発見のために設備を整えました。症状がある方はほぼ全例、特に嘔吐や一定以上の下痢のある子どもには超音波検査を実施します。所要時間はたった10〜20秒程度ですが、するとしないでは判断が違ってきます。エックス線検査は胸の症状で使うことが多く、長引く咳や鼻水の症状がある場合も行います。血液の迅速検査にも対応しており、だいたいのことがクリニック内でできます。また、高槻病院や大阪医科薬科大学病院と地理的に近く医療連携もしていますので、重症や専門的な診療が必要な場合は、スムーズに適切な病院への紹介ができます。

専用の外来時間を設け、便秘の診療に力を入れる

便秘に特化した外来を受診される患者さんはどのような方が多いですか?

青松友槻院長 あおまつ小児科クリニック3

便秘症は思ったより困っている人が多く、遠方からもいらっしゃいます。特に、0歳後半から3歳くらいまでのお子さんが多いですね。排便時に出血や痛みを繰り返すと排便を我慢するようになって便が硬くなり、硬い便を出そうとすると痛みを伴いさらに我慢してしまう、という悪循環に。トイレトレーニングを始める前に、排便をスムーズにしてあげるということが非常に大事です。「成長したら治る」と言われ、服薬と浣腸を繰り返しながら排便のたびに痛みで泣き叫び、日々困っておられるケースも珍しくありません。いつまで服薬を続けるのか、どうやって自分で排便できるようになるのか、不安に感じる親御さんも多いです。息んでも出ない、排便時に顔を真っ赤にしている、泣き叫ぶ、拭いたら血がついている場合などは、早めに相談してください。

具体的にどういった治療をするのですか?

使用する薬剤は一般的なもので、小児では成人ほどバリエーションが多いわけではありません。重要なのは「診方」と「薬剤の使い方」です。治療を決める上で重要なのは月齢・年齢、重症度、病悩期間。新生児~乳児期早期、幼児期、学童期以降では対応や治療薬が異なります。状態を正確に把握するためにエコー検査も活用しています。慢性便秘症の治療で重要なのは、症状が落ち着いたと思ってもすぐに治療をやめないこと。急に治療をやめると再び悪化することが多いので、服薬を続けることが大切です。トイレトレーニングやその前の時期は特に重要で、ここで排便がスムーズな状態を維持してお子さんの排便への恐怖心をなくすことが、薬剤による治療から離脱する上で鍵となります。エコーでは便の量や硬さも簡単にわかるので、薬の飲み方や投与量の調節に役立ちます。

便秘症の診療で大事にしていることはありますか?

青松友槻院長 あおまつ小児科クリニック4

便秘症治療では状況を正しく判断することが大切です。便が毎日出ないことや硬いこと自体が必ずしも悪いわけではありません。エコーによる客観的な情報も加味して正しく状況を判断し、治療の調整や継続、減薬をいつどう進めていくのかを考え、ご両親に観察点をお伝えするようにしています。服薬を嫌がり治療を進められずに困っておられる場合は、お子さまとの向き合い方にも重点を置きます。長期間の治療になりますので、お子さまとの信頼関係も大切になります。受診やエコー検査が怖くならないように声をかけたり、怖がっているときは無理をしない、急ぎすぎないなど、医療が前のめりにならないように心がけています。便秘症診療は排便を通してお子さんの成長を見守ることに他なりません。お子さんが一人で排便ができるようになったり、お薬が少しずつ減ったりと、ご両親と一緒にお子さんの成長を共有できることが私にとっても大きな喜びです。

発熱の有無で待合スペースを分離。感染症対策に尽力

クリニック内でこだわった部分はどこでしょうか?

青松友槻院長 あおまつ小児科クリニック5

感染防止のため、発熱の有無で待合室を2つのスペースに分けました。紫外線殺菌装置をつけて、空気を清潔に保てるようにし、感染症の方も座席ごとに距離を取れるように番号を振り分け、カーテンで仕切りを作って飛沫感染防止対策を実施。インフルエンザの検査では、待合室に戻らなくていいように中待合スペースがありますし、伝染病のお子さんのための個室スペースもあります。廊下はベビーカーがすれ違えるよう幅を広く取り、トイレもベビーカーで入れるように。子ども用の便座、おむつ交換台、子どものズボンを脱がせられるフィッティングボードもあります。

先生も子育て中ということで、当事者目線も生かされていますか?

そうですね。絵本も充実させているのですが、私の子どもに聞いてセレクトしています。大人が選ぶより子どもに聞いたほうが患者さんの反応も良いようです。診療でも、自分も子育てしているからこそわかることや、共感できることが大いにあります。お父さんがお子さんを連れてこられたときに、困っていることはないか伺うと「何をやってもママがいいと言われる」といった答えが返ってきて、思わず共感してしまうことも。スタッフも子育て経験者が多く、全員で「普通の感覚でやりましょう」と意識を統一させ、いち母親として、してもらってうれしいことや嫌なことを考えながら患者さんや親御さんと接してもらっています。また、受付スタッフは管理栄養士で、看護師にはベビーマッサージのインストラクターが在籍しており、それぞれ月1回、クリニック内の場所を提供して個別相談や教室を開催しています。

最後に読者にメッセージをお願いします。

青松友槻院長 あおまつ小児科クリニック6

小児科医は子どもの診療の専門家で、子どもを診るトレーニングを積んでいます。専門的な診療科に行くタイミングはご案内できますので、子どものことで困ったらまずは小児科の受診をお勧めします。おなかの症状でもおなかが原因ではないこともあり、その逆もあります。小児科では総合的に、また横断的に全身について診ていくものです。小児、特に自分で症状を伝えられない乳幼児の診療は、体の一部分だけでなく全身を診察することと、親御さんのお話をよく聞き臨床経過をチェックすることを大切にしています。お子さんが苦しんでいるのを見て心配でインターネットで検索し、さまざまな情報に翻弄されることもあると思います。子育ては大変なことも多いですが、医師としての立場だけでなく、子育て真っ最中の一人の父親としても寄り添える部分があると思いますので、一緒に楽しみながら頑張りましょう。

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