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舌下免疫療法で体質改善を促し
アレルギー性鼻炎の根治をめざす

さえき耳鼻咽喉科

(明石市/明石駅)

最終更新日:2021/03/22

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  • 保険診療

いまや全国民の50%がアレルギー性鼻炎を持っている。ダニなどが原因の通年性アレルギー性鼻炎やスギ花粉症は、もはや4人に1人の割合といわれている。発症の低年齢化が目立ち、約半数は10歳未満で発症している。受験、就職、育児など、人生の転機を健康に過ごすためにアレルギー治療は重要な役目を持つ。喘息や副鼻腔炎との関連もあるので自己判断せず専門家に相談しよう。近年では体質にアプローチして根治をめざせる「舌下免疫療法」が普及してきた。ダニアレルギーとスギ花粉症が対象で、2018年から対象年齢が5歳以上となり、早期治療の利点が関心を集めているという。そこで、舌下免疫療法を年間200例導入している「さえき耳鼻咽喉科」の佐伯暢生院長に、治療の流れや注意点について詳しく聞いた。(取材日2021年1月14日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q舌下免疫療法とはどのような治療ですか?
A

アレルギー症状の原因物質であるアレルゲンを体内に少量ずつ取り込むことで、体を原因物質に慣らし、根本的な体質改善が期待できるアレルゲン免疫療法の一つです。従来、注射による皮下免疫療法が主流でしたが、ダニアレルギーとスギ花粉では、唾液で溶ける錠剤を舌の下に置いて飲む舌下免疫療法が開発されました。利便性が向上し、お子さまでも自宅で簡単に服用できるようになりました。5歳以上でダニアレルギーまたはスギ花粉があると診断された方が対象です。

Qどのような流れで導入に至る例が多いのでしょうか。
A

ひと昔前までは学校健診でアレルギーが発見されることが多かったですが、最近はアレルギー発症の低年齢化に伴い、風邪などの受診時に偶然発見することが増えました。ダニアレルギーなどが乳幼児から発症していると、物心がついた時からアレルギー症状があるので、お子さまはあまりつらさを訴えず見過ごされやすくなります。アレルギーの程度や治療の重要性を保護者・本人に説明すると、患者さまから希望される例が多いです。アレルギーを見過ごさないために、気になる方は一度ご相談ください。

Q治療を受ける際に注意すべきことはありますか?
A

基本的にいつでも服用できますが、運動や入浴など血液の循環が良くなる前後は避けます。ダニアレルギーの場合は年中いつでも開始できます。スギ花粉症の場合は、花粉が飛散していない時期に治療を始めます。副作用の少ない治療法ですが、アレルギーの重症度によっては副作用の可能性をより減らすために開始量を調節することもあります。万が一に備えて夜間の緊急時に受診できる医療機関と提携しています。また、毎日の服用により症状が出にくい体質に変えていくための治療ですから、継続が重要です。本人・家族・クリニックが一体となって未来のために治療していく気持ちも大事ですね。

検診・治療START!ステップで紹介します

1医師による問診・診察

具体的にどのようなアレルギー症状が出ているのか、その内容や程度などを、医師による問診・診察で確認。舌下免疫療法を希望する場合、治療内容について詳細な説明を受ける。ちなみに、舌下免疫療法は健康保険が適用される。

2アレルギー血液検査

診察の結果、アレルギーが認められれば、血液検査へと進む。血液検査では、アレルギーの原因物質がダニまたはスギ花粉であるかどうかを含め、他の花粉やペットなど10種類程度を調べることが多い。さらにアレルギー反応の強度などもチェックされる。

3医師のもとで治療開始

医師の指導のもと、錠剤を舌の下に置き、1分ほど待って溶かしてから唾液と一緒に飲み込む。あらかじめ副作用出現の可能性が見込まれる場合などは、初期投与量を個人に合わせて調節して開始するそうだ。

4副作用の観察

舌下免疫療法を初めて行う場合、まれに副作用を伴うことがある。薬の服用後は30分間クリニック内で静かに過ごして、体調に異変がないかどうかをチェックしよう。同院では、血圧や脈拍を測りながら観察することで、副作用の早期発見に努めている。

5毎日の服薬と定期的な通院

1日1回の服薬を毎日継続する。投与開始後2週間程度は徐々に薬の量を増やしていくため、副作用の確認が欠かせない。副作用が出現しても他の内服薬などをうまく調節することでほとんどが消失し、継続できるという。常用量まで増量して副作用がなければ、その後は月に1回通院でいいそうだ。

ドクターからのメッセージ

佐伯 暢生院長

当院の導入数は年間約200人(2020年1月~12月)、約70%が5~15歳のお子さまです。舌下免疫療法は簡便で副作用が少なく、根本治療が期待できます。アレルギーは遺伝することも多いので、親子で治療されている方もたくさんいます。お子さまは副作用を訴えにくいので、副作用の予防や早期発見のために医師の経験も大切です。また、複数のアレルギーを持っている場合、連携の大きな病院で導入した後、当院で継続することもできます。お困りの方、一緒に頑張ってみましょう。

Dr
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