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佐伯 暢生 院長の独自取材記事

さえき耳鼻咽喉科

(明石市/明石駅)

最終更新日:2020/04/01

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明石駅・山陽明石駅から徒歩1分の場所にある「さえき耳鼻咽喉科」は、2019年5月に開業。院長を務める佐伯暢生先生は、大学病院や総合病院で小児から高齢患者の耳鼻咽喉科全域を診療し、がん診断や手術などの経験を豊富に持つドクターだ。「見える診療」「明るい診療」を大切にしたいと、デザイン・設計は佐伯先生自身が行ったそう。患者に合わせたこまやかな配慮には「患者の思いに“気づく”医師であるべき」という想いが現れている。幅広い年代が安心して通える耳鼻咽喉科をめざしたいという佐伯先生に話を聞いた。
(取材日2019年11月27日)

幅広い年齢層の疾患を経験し、2019年明石に開業

まずは先生のご経歴と専門分野を教えてください。

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大学病院や総合病院、大阪国際がんセンターなどに勤務し、頭頸部腫瘍の診断から手術を含む治療をはじめ、耳鼻咽喉科領域全般で経験を積んできました。特に耳鼻咽喉内のがん診療は得意分野であり、当院でも細胞の採取などの検査を実施しています。ただ、病院と比べるとできることは限られますので、詳細な検査が必要な場合は、兵庫県立がんセンターなど高度先進医療が提供できる病院をご紹介させていただいています。

明石で開業を決めたきっかけは?

明石という町は明石城や魚の棚商店街があり、歴史が深い場所です。近年子どもの医療費助成制度などにより、若い方が増え、住民の層が変化しました。子ども、働く世代、ご高齢者の3世代が融合する活気あふれる町です。私用で初めて明石を訪れた際に、そのエネルギッシュな雰囲気に驚きました。これまで広く経験してきたことを生かし、3世代がみんな元気でいられるための役に立ちたいと直感し、この場所に開業することに決めました。

「柔軟な診療」「明るい診療」をモットーとされていますね。

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ホームページで私の経験などを見て来院される方もいますが、それは初診のきっかけに過ぎません。耳鼻咽喉科は繰り返す疾患も多いので、通い続けられる地域の医師になることを常に心がけています。例えば、子育てで頻回に通院ができない、介護で手術ができない、授乳を優先したいので薬は飲みたくないなど、患者さまの数だけ事情があります。一人ひとりの事情に合わせて、できるだけ負担が少ない「柔軟な診療」を患者さまと相談しながら行っています。中には処置を受けるのが怖く治療を中断してしまう方もいますので、そういった不安に対し話しやすい雰囲気をつくるため、スタッフとともに「明るい診療」を心がけています。

充実の設備に加え、アレルギーや補聴器など幅広く診療

クリニックの特徴を教えてください。

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「見える診察」をめざしており、患者さまご本人や付き添いのご家族にも、レントゲンやCT、ファイバースコープなどの画像をご覧いただけるよう複数のモニターを設置しています。実際に画像を見ていただき、わかりやすい説明を心がけることで、病気に対する理解度も上がり、治療に良い影響があると考えています。そして当院では低被ばくのコーンビームCTや、痛みが軽減できる特に細いタイプのファイバースコープなど、新しい機器や技術を多数導入しています。また、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎などの内視鏡下鼻内手術が必要で短期入院を希望される場合は、神戸百年記念病院に紹介しています。そちらで私が執刀し、術後のフォローを当院で行えるのも特徴です。そのほか水曜日と土曜日は女性医師が担当し、男女二診体制もメリットの一つかと思います。

患者層やその症状について教えてください。

急性中耳炎などの小児疾患、ストレスによるめまいや、繰り返す扁桃炎など働く世代の疾患、難聴やがん、飲み込みにくいなどのご高齢者の疾患、ほかにもアレルギー性鼻炎や副鼻腔炎など、診療内容は多岐にわたります。また、年代を問わず多いのが風邪の症状です。風邪は内科のイメージをお持ちの方もいますが、鼻やのどの症状は耳鼻咽喉科の得意分野です。原因と症状に合わせてお薬をこまやかに調節し、お薬が飲めない妊婦さんには症状を和らげるための処置を行います。そのほか、花粉症に対するレーザー治療、耳あかの掃除、冬はインフルエンザの検査や予防接種なども多いです。頭痛は副鼻腔炎が原因の可能性もあり、他科で原因がわからなかった場合に耳鼻咽喉科を受診される方もいます。

アレルギー科の診療についても教えてください。

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当院では、ダニ・スギアレルギーに対して舌下免疫療法を行っています。これは現状唯一、根本に働きかけることでアレルギーを治すことをめざせる治療です。一般的なアレルギーのお薬は、眠気や胎盤移行性の問題から、受験生や妊娠・授乳期には服薬が難しいことも。舌下免疫療法は、保護者がそういった大切な将来を見越して希望されたり、大人の方がつらいアレルギーを何とかしたいと希望されることが多いです。治療導入期が終われば月1回程度の通院で継続可能なため、忙しい方でも続けやすいでしょう。まずは適応や開始時期について、一緒に相談することが大切です。

補聴器相談も多いと伺いました。

補聴器について専門的に学んできたため、ぜひご相談いただければと思います。当院ではすぐに補聴器を決めるのではなく、まずはお貸しし、実際に1~2ヵ月試して「使いたい」と思ったら決めていただくようにしています。というのも、言われるがままに決めた補聴器では、実は「違和感がある」「つけるのが面倒」などの理由で使っていない患者さまが多くいらっしゃるからなんです。現在、補聴器装着を検討されている方には、まずは専門知識を持つ医師に相談、診断を受けてから決めてください、とお伝えしたいですね。

患者、家族、医師の3つの視点で“気づく医師”に

一児の父でもある佐伯先生が、お子さんの診療で気をつけていることは何でしょう?

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耳鼻科は器具もたくさんあり、お子さんにとって怖い場所だと思います。まずはできるだけ声かけをし、慣れることから始めてもらいます。泣いてしまっても、「よく泣いたね」と笑って話しかけていますよ。子どもは泣くのが仕事ですからね(笑)。開院当初、暴れてまったく治療ができなかったお子さんがいたのですが、それが半年後の今では、おとなしく座ってくれるようになり、短い期間でも成長を感じます。また、お子さんの症状に、ご両親は不安を感じるものです。医師である僕でも、子どもが咳をしている時は気になって眠れないことがありますからね。そういったご両親の心のケアや不安を和らげることも、必要なことだと考えています。

一方で、ご高齢の方に対する接遇はいかがですか?

基本的には声を大きく、できるだけ顔を見てお話しています。そして医師を含むスタッフ全員が「マスクをしない」のが当クリニックの特徴です。感染予防の観点からすると疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ご高齢の方にとってマスク越しの声は聞き取りにくいんです。もちろん感染症対策が必要な時は、そちらを優先します。

院内はきれいで明るく、スタッフさんの笑顔がとても素敵ですね。

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院内は白をベースに吹き抜けのある開放的な造りにして、一方で診察室はできるだけ圧迫感をなくし、プライバシーに配慮した配置にしました。また、院内はバリアフリーですので車いすの方もそのまま診察室に移動できます。そして聴力検査室もスタッフと一緒に入れる防音室にすることで閉鎖的な空間にならないようにしました。また、アレルギー患者さまが多く来院されるので、小さなほこりにも目が行き届くようにスタッフは常に美化意識を高め合っています。週2回のカンファレンスや診療開始前の申し送りでは情報共有をしっかりと行い、患者さまへの対応に差が出ないよう、耳鼻科領域の知識を増やすためのレクチャーなども行っています。

今後の展望を教えてください。

患者さまは皆さま、病気を治す上で、何かしらの目標をお持ちです。孫の声がはっきり聞きたい、子どもに健康で育ってほしい、おいしく食事を食べたい、カラオケを続けたい、など日々たくさんの思いを伝えていただきます。医師として適切な治療を行うのはもちろんですが、そういった思いにまで耳を傾けられる「患者さま目線で“気づく診療”」を常に忘れません。その思いを、スタッフ全員で共有できるように、理念の教育を今以上に徹底しているところです。今後も地域の方々が、「心を開いて相談できた」「かかりつけ医にしたい」そう思っていただけるクリニックをスタッフ一同めざしていきます。

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