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咳が長引く時は呼吸器内科へ
喘息、肺炎、COPDの可能性も

いわくら内科・呼吸器内科クリニック

(岩倉市/岩倉駅)

最終更新日:2023/01/05

いわくら内科・呼吸器内科クリニック 咳が長引く時は呼吸器内科へ 喘息、肺炎、COPDの可能性も いわくら内科・呼吸器内科クリニック 咳が長引く時は呼吸器内科へ 喘息、肺炎、COPDの可能性も
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「季節の変わり目に咳が出る」「運動すると咳が出やすい」「風邪をひいた後咳が止まらない」「朝や夜になると咳き込んでしまう」。このような慢性的な咳症状に悩まされたことはないだろうか。長引く咳や激しい咳き込みには、ただの風邪や感染症以外の病気が隠れていることがあるという。「いわくら内科・呼吸器内科クリニック 」の鬮目美穂子院長は、長年呼吸器疾患の診療を続けており、肺炎や喘息、近年増えているという非結核性抗酸菌症などにも詳しい。慢性閉塞性肺疾患 (COPD)の治療にも取り組んできた。また、花粉症をはじめとするアレルギーの治療についても、さまざまな選択肢を用意している。そこで、気になる咳の症状とこれらの病気について、さらに検査や治療法についても、詳しく話を聞いた。

(取材日2021年4月9日)

長引く咳、激しい咳き込みがあれば受診を。継続治療で喘息や慢性疾患の軽快をめざす

Q長引く咳の症状にはどんな病気が隠れていますか?
A
いわくら内科・呼吸器内科クリニック 長引く咳はさまざまな病気の可能性が考えられる

▲長引く咳はさまざまな病気の可能性が考えられる

咳の原因で一番多いのは風邪の咳ですが、長引く咳では気管支炎、肺炎、気管支喘息、肺気腫などの慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺がん、逆流性食道炎、慢性副鼻腔炎など多様な病気を考えないといけません。肺炎は原因や状況によって咳の続く期間も異なります。一般的な細菌性肺炎による咳は抗生剤の治療で比較的速やかに改善に向かいやすいですが、結核菌など特殊な菌の感染による肺炎や、飲み込む力の低下による誤嚥性肺炎などは咳が長引きます。タバコを吸う場合はCOPDに注意が必要で、咳に加え痰が絡んだり、動くだけで息苦しくなったり、日常的に酸素の投与が必要になることも。また気管支喘息が長引く咳の原因となることも多いです。

Q喘息の咳はどのような特徴があるのでしょうか。
A
いわくら内科・呼吸器内科クリニック 喘息の症状は人によって異なるので、早めの相談を

▲喘息の症状は人によって異なるので、早めの相談を

喘息というと、ぜいぜいと呼吸が乱れるイメージがあるかもしれませんが、ひどく咳き込む場合もあります。日中は咳が出ないのに、夜や朝に咳き込んだり、天気が変わったり運動したりといった刺激で咳き込んでしまうこともあります。また風邪をひいた後に咳が長引いたり、タバコや埃などに敏感に反応してしまう人も喘息の疑いがあります。喘息患者の多くが、何らかのアレルギーを持っているといわれており、ハウスダストや動物の毛によって咳の発作が引き起こされることもあります。強い咳き込みや頻繁な咳、息苦しさなど、気になる咳症状があれば、2ヵ月を待たず受診することをお勧めします。

Q喘息を疑った場合どんな検査や治療を行いますか?
A
いわくら内科・呼吸器内科クリニック エックス線検査、アレルギー検査などを行う

▲エックス線検査、アレルギー検査などを行う

問診後、レントゲン検査をして肺炎や肺がんなど他の病気がないかを確認します。レントゲンでそれらの病気を否定できたら、肺機能検査を行い診断を進めていきます。大人の喘息の原因の6割は何らかのアレルギーが原因で症状が引き起こされるといわれているので、アレルギーの検査を行うこともあります。診断がついたら治療を開始します。喘息の治療の基本は吸入薬です。これに飲み薬や注射薬などを組み合わせて患者さんごとに最適な薬の種類、容量を決定し、治療を続けることで喘息をコントロールします。またCOPDの患者さんにも言えることですが喫煙をしている方は禁煙をすることも重要です。

Q咳以外にくしゃみが出るのはどんな病気が考えられますか?
A
いわくら内科・呼吸器内科クリニック 舌下免疫療法で花粉症の根本的な改善をめざすことができる

▲舌下免疫療法で花粉症の根本的な改善をめざすことができる

頻繁にくしゃみがでる場合は、アレルギー性鼻炎も考えられます。アレルギー性鼻炎の中でも花粉症に悩まされている人は多いのではないでしょうか。内科的には花粉症は飲み薬と点鼻薬を使うことで症状を抑えます。飲み薬は近年種類もいろいろでていますので、眠気の少ないもの、妊婦さんでも投与可能なものなど希望や状態にあわせて処方します。また注射の治療や舌下免疫療法など選択肢は増えています。舌下免疫療法はアレルゲンを含む治療薬を長期間摂取することでアレルギー反応を弱めていくことをめざす治療で、スギ花粉症とダニのアレルギーに対応しています。3年以上の長期間にわたって服薬が必要ですが、根本的な改善が見込めます。

Q症状が治まった後も通院しなければならない病気はありますか。
A
いわくら内科・呼吸器内科クリニック 面倒がらず、定期的に通院をすることが大切

▲面倒がらず、定期的に通院をすることが大切

慢性的な病気は、定期的に通院し服薬を続けることで症状を抑えることが期待できます。例えば喘息は完治が難しい病気ですが治療を続けることで「健康な人と変わらない生活を送ること」が可能です。薬を開始して症状が改善しても、気道の炎症が続いていることは多いので自己判断で薬をやめることはせず、医師の指示どおり通院、服用をしてください。またCOPDも慢性疾患ですので継続的な通院が必要です。クリニックでは必要に応じて禁煙のサポートや、呼吸を楽にして日常生活を送れるような指導、さらに薬の処方を行います。長く段階的に治療を進めていくことで、症状の軽快をめざしましょう。

ドクターからのメッセージ

鬮目 美穂子院長

長年、大学病院で呼吸器の診療に携わってきました。その後、さまざまな医療機関で働くうちに、患者さんの人生に寄り添って診療を続ける「町のお医者さん」になりたいと考え、開業を決めました。開業してみると、思った以上に咳の症状で悩んでいる方が多いと感じます。一歩踏み出して受診すれば、原因が判明し、治療によってより良い生活が送れることにつながるということを、お伝えしたいと思いました。いつもと違う咳や息苦しさ、痰が絡むなどの症状を感じたら、ためらわず呼吸器内科のクリニックを訪ねていただきたいと思います。通院が難しいご高齢の方には、在宅酸素療法で呼吸のサポートや息切れの改善も期待できます。ぜひご相談ください。

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