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原因が多様な睡眠時無呼吸症候群
生活習慣病との関連には要注意

いわくら内科・呼吸器内科クリニック

(岩倉市/岩倉駅)

最終更新日:2021/05/14

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  • 保険診療

就寝中に呼吸が一時的に止まってしまう睡眠時無呼吸症候群。眠りの質が下がるだけではなく、心臓や脳、血管にも負荷がかかり、別の病気を引き起こす可能性もあるという。特に太り過ぎが原因の一つのため、生活習慣病の患者は注意が必要だ。呼吸器内科の専門家である「いわくら内科・呼吸器内科クリニック」の鬮目(くじめ)美穂子院長は、睡眠時無呼吸症候群はもちろん、生活習慣病についても知見を持ち、開業以来多くの患者を診てきた。これらの病気は治療を続けることが重要だとした上で、頑張って通院を継続する患者に「良い方向に向かっていればしっかりお伝えするようにしています」と優しく寄り添う。そんな院長に、睡眠時無呼吸症候群の症状や治療、また生活習慣病との関連性について話を聞いた。 (取材日2021年4月9日)

心疾患や高血圧の原因にもなる睡眠時無呼吸症候群。生活習慣の改善や治療の継続が鍵

Q睡眠時無呼吸症候群になると、どんな症状がありますか?
A
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▲家族からの指摘で気づくことも多いという、睡眠時無呼吸症候群

「寝ている時に息苦しくて目が覚めてしまう」といった症状をはじめ、いびきが大きい、呼吸が止まっているといった状態をご家族に指摘されて来院される方が多いですね。あとは、日中強い眠気があるというお話を聞くこともよくあります。初診時に、睡眠時無呼吸症候群が疑われる症状について確認させていただくのですが、ひどい場合は、運転中や会議中なのにどうしても眠くなってしまうという方も。本来であれば、集中したり緊張したりするはずの状況なので、おかしいと思われるようです。当院が呼吸器内科ということもあり、「もしかしたら」と不安に思って受診される方が少なくありません。

Q睡眠時無呼吸症候群の診断方法や治療について教えてください。
A
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▲呼吸器内科を専門とする鬮目院長

まずは日常生活中の眠気について質問票に回答をしてもらい睡眠障害の疑いがあるかどうかを調べます。その後PSG(睡眠ポリグラフ)検査を行います。当院で対応するPSG検査は自宅でできる簡易検査です。これは機器を貸し出して睡眠中のデータをとり、呼吸が止まったり浅くなっていないか、いびきをどれだけかいているか、血中酸素濃度が下がっていないかを調べるもの。軽症であれば生活習慣を整えてもらうようお話をしたり、呼吸をしやすくするために就寝中につけるマウスピースを作ってもらったりします。重症と診断されれば、CPAP(シーパップ)という専用機器を毎晩鼻に装着して就寝してもらう治療を行います。

Qどんな人が気をつけたほうが良いのでしょう?
A
3

▲就寝時の呼吸の管理を行い、症状の緩和をめざす

健常人でも寝ると力が抜け、重力で舌が落ち込んで気道が狭くなります。睡眠時無呼吸症候群の患者さんはその程度が強く症状が出るのですが、肥満症の方は特に舌が落ち込みやすく頸部に脂肪がついていることも多いので注意が必要です。ただ、睡眠時無呼吸症候群になる方が皆さん、必ずしも太っているわけではないんです。加齢でも発症のリスクは上がりますし、もともと顎が小さいとか扁桃腺が大きいなどの理由で気道が狭くなってしまう方もいます。また、脳の呼吸中枢に原因がある場合もありますし、睡眠薬を服薬していると睡眠時に筋肉が弛緩するので、症状が出ることもあるようです。

Q生活習慣病の人は睡眠時無呼吸症候群のリスクが高いのですか?
A
4

▲睡眠時無呼吸症候群は原因はさまざま

睡眠時無呼吸症候群と糖尿病は肥満や加齢という共通のリスクをもっています。また高血圧症と睡眠時無呼吸症候群は互いに合併率が高いことは有名です。睡眠時無呼吸症候群が高血圧症の原因となることもあり、CPAP治療で治療抵抗性の高血圧症の改善が見込めることもあります。生活習慣病の治療は動脈硬化や心筋梗塞などの心血管疾患のリスクを下げるために必要です。生活習慣病と睡眠時無呼吸症候群は相互に関連する側面があるので、当院では採血検査やエコーで動脈硬化や脂肪肝の状態を確認しながら両方の治療を行っています。

Q生活習慣病の改善が睡眠時の呼吸改善とも連動するのですね。
A
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▲無理のない範囲で生活習慣を整えることが大切

そうなんです。ですから治療とともに、食事や飲酒の見直しや、適度な運動も大切です。当院でも生活習慣病の患者さんは多いですが、一人ひとり異なる体の状態や生活状況を踏まえた上でアドバイスを行っています。例えばウォーキングが良いといっても、ご高齢で膝が痛い方もいらっしゃるでしょう。飲酒も、症状の程度によりますが、いきなり禁酒ではなくてお話ししながら量を考えていきます。食事にしても急に薄味にするのは難しいですし、たくさん食べたい方やどうしてもおやつを食べたい方もいらっしゃいますよね。いつものおまんじゅう1つをまず半分にしてみる。そうしたところから始められたらと思っています。

ドクターからのメッセージ

鬮目 美穂子院長

睡眠時無呼吸症候群は慢性疾患ですから、症状の改善をめざして治療を継続することが重要です。日常生活に気を配ったり、治療を続けたりすることは簡単ではないかもしれませんが、モチベーションを保っていただくためにも、患者さんの努力が良い方向に行っていると思えば、きちんと伝えることを心がけています。睡眠時無呼吸症候群と関連しやすい生活習慣病も適切な治療が必要ですが、早期は自覚症状がない方も多いですね。健康診断をきちんと受けて、問題があれば放置せず受診しましょう。当院では必要に応じて総合病院とも連携を取りつつ治療を行っていますので、気になることは何でもご相談ください。

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