宮島 桜 院長の独自取材記事
ハリウッド・スマイル矯正歯科
(新宿区/新宿駅)
最終更新日:2024/10/15
言わずと知れたターミナル駅、新宿駅の東口から徒歩1分のビルにある「ハリウッド・スマイル矯正歯科」。2007年に開業し、矯正治療専門の歯科医院として、多くの患者の笑顔に自信を与えるべく尽力してきた。院長の宮島桜先生は、大学病院で難しい症例をいくつも経験し、特に専門性の高い技術を要する舌側矯正の治療経験も豊富にある矯正治療のスペシャリスト。治療技術だけでなく、気さくで明るい人柄と、こまやかな配慮で患者の希望に寄り添っている。まるで高級エステサロンのような真っ白な壁とかわいらしいインテリアの院内で、宮島院長に話を聞いた。
(取材日2024年7月9日)
矯正後の患者の笑顔に感激し、矯正歯科の道へ
矯正歯科を専門に選んだ理由や、実際に携わってみて感じたことなどを教えてください。
母方の親戚に歯科医師が多かったこともあり、自分もあんなふうになりたい!と歯学部に進学しました。矯正歯科に興味を持ったきっかけは、大学の授業で矯正治療の経過に関する写真を見たことです。そして矯正後の患者さんの笑顔を見て、「この分野に進みたい」と直感的に思い矯正歯科に進みました。もうすぐ卒後30年になりますが、当時の患者さんがママになって「子どもの歯列矯正も先生にお願いしたい」と遠方からいらしてくれたり、当院に通っているお子さまが「私も歯科医師になりたい」と進路を決めてくれたりするとすごく光栄に思います。長くお付き合いできるのは、矯正歯科の魅力の一つですね。どの患者さんも親戚のように感じていて、久しぶりに会えるとうれしくなります。
こちらに開業された経緯を教えてください。
最初から開業にこだわっていたわけではなかったんです。歯列矯正を勉強したい一心で「まずは突き詰めたい」とセミナーを受けたりしながらどんどん深く進んでいきました。勤務医としていくつかのクリニックを回っていたのですが、限られた時間しか患者さんと関われず、時間や曜日に制限のある中でやっていくしかないことに少しずつもどかしさを感じるようになり、自分のオフィスを構えたほうが、患者さんのためにも私自身にも良いと思って開業を決めました。勤務医の時は1日に何十人もの患者さんを診ることもあったんです。場所を新宿駅近くにしたのは、家が近かったことと、自分が患者さんだったら駅近がいいと思ったから。特に矯正治療は期間が長いので、無理なく通い続けるためには生活圏内にあることが大事だと思いました。
クリニックのこだわりを教えてください。
矯正治療も日進月歩なので、先進機器や技術などの情報はいつも気にかけています。私自身が新しいもの好きなので、いろいろと興味があるんです。カラーで画像が確認できる口腔内スキャナーは、早くから導入しました。1回転で3D画像が構成できて、かつ超低被ばくで撮影時間も短いコーンビーム型3DCTも導入しています。先進の機器は、精度が高いだけでなく、患者さんの負担も少なくなるよう工夫されているのでありがたいですね。従来の治療器具や治療機器も、デジタル化されたものに置き換えてみると、質や再現性が大きく向上しているのを感じます。適切に使いこなせるように、私自身も知識や技術をさらにつけていきたいですね。
歯科医療の枠を超え、トータル的にサポートしたい
どんな患者さん、どんなご相談が多いですか?
女性が多いですが、男性の患者さんもいらっしゃいます。お子さまから年配の方まで、年齢層は幅広いですが、新宿駅からすぐという場所柄もあり、20〜30代の会社員が多いと思います。当院はトータルフィー制度をとっていて、治療前に費用総額を明確にし、追加料金はかからないようにしているので、矯正治療にしては学生の患者さんも比較的多いかもしれません。若い患者さんは「ずっとやりたかったけど金銭面が不安でした。最近になって、払えるようになったので来ました」と言ってくれる方も多く、そんな時は特に「しっかりやらなくちゃ」と気合が入ります。歯の矯正治療は、ほとんどの方が人生で1回きりの経験です。だからこそ私も、それに応えられるよう、同じ想いで考え、本当に良いサービスを提供しなくてはと思っています。
先生が得意とされている舌側矯正について、メリットや注意点などを教えてください。
矯正治療と聞くと、ロを開いた時に見える銀色の金具にマイナスイメージがある方も多いと思います。そういった方にお勧めしているのが舌側矯正です。歯の表側にではなく、裏側(舌側)に装置をつけるので、外から装置はほとんど見えず、結婚式や成人式を控えている方や、接客業をされている方なども自信を持って話したり笑ったりできるでしょう。実はこの方法は、装置が見えにくいだけでなく、虫歯になりにくい、後戻りしにくいといったメリットもあります。注意点としては、より専門的な技術が必要となるため治療費がやや高くなることや、最初は発音がしづらく感じる人もいるようです。歯列矯正はほかにも、マウスピース型装置を用いた矯正など多くの方法がありますので、納得いくまでカウンセリングをしていただき、それぞれのメリットやデメリットを知った上で、自分に合った方法を選んでいただきたいですね。
先生は、歯科医療以外でもたくさんのことを学んでいますね。
歯科だけでなくトータル的に、いつまでも若々しくいるためのサポートやアドバイスをしたいと思い、抗加齢医学やアロマなどを学びました。血糖や栄養・ミネラルなどにも興味があり、食の大切さも感じていたのでジュニア・ベジタブル&フルーツマイスターの資格も取っています。患者さんからのちょっとした疑問や不安などには、多角的な視点からお答えするようにしていますね。美容外科領域やエイジングケアにも詳しいので、何かあればある程度はお答えできますし、もっと詳しく知りたいという方には信頼できる専門の医師を紹介します。
どんなライフステージにも寄り添いたい
お忙しい中、どのようにリフレッシュしているのですか?
自宅で野菜や果物を作っています。土にもこだわっていますし、肥料も家庭の生ゴミを利用した堆肥で、農薬も使っていません。植物が日々成長していく姿はとても興味深いですし、何より自分で育てた新鮮なお野菜は本当においしくて元気が出ます。今の時期はゴーヤときゅうりが豊作ですし、ピーマンや生姜、じゃがいも、メロンなども日々着々と大きくなっています。休みの日は神社に行くことも多いですね。伊勢神宮や出雲大社などの有名な神社も好きですが、もっとマニアックなところにも行きます。古事記などで、日本の神々の背景を知ると面白さも倍増しますし、ギリシャに行った時にギリシャ神話について学んだら、共通点もたくさんあってますます興味が湧きました。
今後の展望を教えてください。
院長である私が最初から最後まで一貫して診るという当院の方針は大事にしながら、デジタル化やAIの導入を進めていきたいと思っています。エックス線やCTの画像をAIが分析するとか、「このケースは抜歯したほうが良い」なども、将来的にはAIが助言してくれるのではないかと思っています。もちろん最終的には人間が診ますし、全部をAIに任せることはしません。むしろ、今後こういったことがデジタルで早く精密にできるようになると、私は患者さんの話を聞いたり不安を解消したりといった最も大切にしたい仕事にますます専念できると思うので楽しみです。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
「矯正治療はハードルが高い」と感じている人も多いと思います。確かに治療期間も長く、料金も安くはありませんので、軽い気持ちで決められるものではないかもしれません。でも、実際の患者さんからは「早くやっておけばよかった」「3年あっという間だった」という意見が本当に多いものなので、もし歯並びや噛み合わせに悩んでいる方には「悩み続けているなら早くやったほうが良いよ」とお伝えしたいです。結婚や出産、転勤など、どんなにライフステージが変わっても、人生を並走するような気持ちで寄り添いますので、悩みも不安も、なんでも話していただけたらと思います。矯正は治療期間が長く、歯科医師との相性も重要であるため、「この先生なら安心して任せられる」と思えるようなところで治療できたら良いですね。
自由診療費用の目安
自由診療とは矯正/ワイヤー矯正(一期治療):66万円~、舌側矯正:154万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。