早いうちからスタートする
小児矯正のメリットについて
ハリウッド・スマイル矯正歯科
(新宿区/新宿駅)
最終更新日:2024/11/08
- 自由診療
子どもの歯並びが気になっていても、「永久歯はきれいに生えるかもしれない」と期待して放置したままという人もいるだろう。しかし、実はほとんど乳歯という段階でも、「しかるべき検査を行えば将来的にどのような歯並びになるのかは十分予測できます」とできるだけ早く矯正歯科に相談することを勧めるのが、「ハリウッド・スマイル矯正歯科」の宮島桜院長だ。長年にわたり小児矯正に携わってきた宮島院長。歯列矯正終了後も年に1度の通院を欠かさない人、親になり自分の子も矯正してほしいと訪れる人など、長い付き合いの患者も少なくない。子どもが将来的にも頼れる場所を一つ増やすためにも、小児矯正はいつどこで始めるべきなのか、宮島院長に詳しく教えてもらった。
(取材日2024年9月26日)
目次
成長の力も活用する小児歯科は小学校低学年までには始めたい
- Q子どものうちから矯正を始めるメリットについて教えてください。
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A
子どものうちならば大人になってからでは矯正できない部分もアプローチできます。例えば、成人後の矯正では顎の大きさまで矯正できませんから、歯を並ぶスペースをつくるため抜歯が必要となるケースがあります。一方、小児矯正ならば全部の永久歯を残せることだけではなく、顎が適切な大きさになるように誘導できることが見込めます。大人になった時の顔全体の形を成長の力を利用して誘導していくんです。ただしそれは正しい成長予測が前提となります。3DCT、エックス線検査装置、口腔内スキャナーなどを使って精密な口腔内検査を実施し、加えて必ず手根骨エックス線検査を行い、成長の度合いを把握した後に矯正を開始するようにしています。
- Q小児矯正はいつ頃から始めるべきなのでしょうか。
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A
反対咬合(受け口)などは3〜6歳頃からスタートすればスムーズな矯正が期待できますが、しかしこの年齢を過ぎたら矯正できないわけではなく、6歳過ぎに開始するケースもあります。どのような症例でも小児矯正は一般的には6歳臼歯が生え、前歯が生え替わる小学校低学年までに始める方が多いですね。まだ乳歯ばかりだとしても、3DCTならば骨の中に埋まっている永久歯の歯胚を確認することが可能なので、将来、上顎あるいは下顎が何ミリ突出してしまいそうかということもわかるんです。ただし、一人ひとり適切な矯正開始のタイミングは異なるので、できるだけ早く矯正専門のクリニックに相談するようにしてください。
- Qやはり、矯正を専門とする歯科医師に相談したほうがいいですか。
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A
お子さんの歯の悩みは小児歯科という選択肢もありますが、矯正に関しては専門としている歯科医師に相談することをお勧めします。なぜならば、矯正歯科はより詳細な検査を行い、精密な診断結果をもとに治療計画を立てることを強みとしているからです。取り扱っている矯正装置の種類も豊富ですし、思春期に急激に身長が伸びる「成長スパート」の時期を見極め、何をいつ使うべきかも熟知しています。セカンドオピニオンでも構わないので、できれば一度は矯正歯科を受診してみてはいかがでしょうか。虫歯治療やメンテナンスは小児歯科というように使い分けてもいいと思います。
- Q矯正にかかる期間と費用について教えてください。
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A
当院では前歯4本と6歳臼歯のみが永久歯の混合歯列期に行う1期矯正は、メタルブラケット使用時で66万円、透明ブラケット使用時で71万5000円です。咬合誘導に使用する床矯正装置の料金もすべて費用に含まれています。ブラケットではなく取り外し可能な床矯正装置を使用することも多く、この場合の費用の相場は33〜66万円といったところです。矯正期間は12歳臼歯が生えるまでとなり大人よりも長めですが、通院頻度は3〜4ヵ月と大人よりも少なくなっています。永久歯になった後に2期矯正が必要な例もありますが、当院ではできるだけ1期矯正のみで終了できるように尽力しています。
- Q矯正中の注意点をお聞かせください。
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A
お子さんは床矯正装置での矯正がメインになってくるのですが、取り外しが可能なので、きちんと装着時間を守るようにしてください。学校にもつけていくことを忘れないようにしましょう。また、ブラケットを使用する場合は食事の際に装置が破損しないように注意が必要です。キャラメル、ガム、ハードグミなどは我慢するようにしてください。どの装置を使用するのであれ、親御さんが日々仕上げ磨きをして、虫歯予防にも気をつけるようにしましょう。
自由診療費用の目安
自由診療とは1期矯正/メタルブラケット:66万円、透明ブラケット/71万5000円、床矯正装置/33〜66万円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。