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星山 文明 院長の独自取材記事

ほしやまクリニック

(大阪市北区/西梅田駅)

最終更新日:2023/03/10

星山文明院長 ほしやまクリニック main

大阪メトロ御堂筋線梅田駅の南改札口から徒歩約5分ほどの場所にある「ほしやまクリニック」。ヒルトンプラザイーストビル内にあり、整形外科、産婦人科、耳鼻咽喉科などのクリニックが集まる「大阪梅田メディカルセンター」に2019年3月に開業したクリニックだ。睡眠時無呼吸症候群や夜間頻尿などの泌尿器科の診療を中心に、疲労感やイライラ、抑うつ、性欲低下など、人によって異なる症状が出る男性更年期障害の診療にも力を入れている。「人生を元気に楽しむためには、健康であることが本当に大事なんです」と自分自身の経験を踏まえて患者の治療に臨む星山文明院長に、男性更年期障害の特徴や各クリニックの連携など、詳しい話を聞いた。

(取材日2023年2月20日)

「働き世代に知ってほしい」男性更年期障害診療に注力

男性更年期障害の診療・予防に注力されているそうですね。

星山文明院長 ほしやまクリニック1

私自身、勤務医時代に手術や外来などを頑張りすぎた部分があったためか、一時期、心身ともに非常につらい時期がありました。その前から男性更年期という疾患を勉強していたため、「これは自分がそうなってしまったのでは」と思いました。「きっと自分と同じように悩んでいる人がいるはず。その人たちの力になりたい」と考え、開業に至りました。男性更年期障害の症状は多岐にわたり、やる気が出ない、不眠など、うつ病と間違われる症状も。また男性ホルモンが低下することでいわゆるメタボ体型になり、糖尿病や高血圧、動脈硬化などの生活習慣病から、やがて心筋梗塞や脳梗塞などの疾患にもつながっていく可能性も考えられるものなのです。

別の疾患と間違われたり、どこで治療したらいいかわからないという人もおられるのでは?

おられますね。内科で検査をしても何もなく、精神科の治療でも変化がなくて困っていたところ、知人や仕事仲間から当院を紹介されたという方もおられます。男性ホルモンは20代をピークに緩やかに減少していくのですが、そこに疲れやストレスなどの負荷がかかると、無気力になったり、逆に寛容さがなくなってイライラすることも。「以前のように手際よく仕事ができない」「イライラしてつい家族や部下にきつい言葉を言ってしまう」など、周囲への影響に悩んでいる方も多いのです。放っておくと周囲との関係性も崩れてしまうかもしれませんし、何より将来のフレイル……つまり、筋力や心身の活力が低下し、介護が必要になりやすい虚弱な状態につながる可能性も考えられます。気になる症状がある方はぜひ、男性更年期障害に対応する医療機関に相談してほしいと思います。

睡眠時無呼吸症候群の治療にも注力されているとか。

星山文明院長 ほしやまクリニック2

私は排尿障害の研究も長く行ってきました。就寝中に目覚めてトイレに行く「夜間頻尿」は男女問わず多いのですが、その夜間頻尿は睡眠時無呼吸症候群との関連が示唆されています。当院では、夜間頻尿から睡眠時無呼吸症候群まで、トータルで診療することができるのが特徴です。睡眠時無呼吸症候群は、若い方であれば肥満が原因のケースが多いですが、高齢になると痩せていてもその可能性があります。例えば足のむくみの原因である体内にたまった水が、就寝後に頸部まで移動し、首筋から喉がむくんで睡眠時無呼吸症候群の症状が出てしまうことも。こうしたケースでは多飲多尿、夜間頻尿などとも密接に関係するため、注意が必要です。

各クリニックと連携し、強みを生かした治療を提供

貴院のある「大阪梅田メディカルセンター」の設立にも携わったと伺いました。

星山文明院長 ほしやまクリニック3

主に大学の先輩・後輩でタッグを組み、泌尿器科である当クリニックほか、内科、心療内科、精神科、整形外科、形成外科、皮膚科の合計5つのクリニックと薬局で、2019年3月に「大阪梅田メディカルセンター」を立ち上げました。医師が中心となって設立したメディカルセンターですから、その連携も強みです。例えば先ほどの男性の更年期障害であれば、診断は当院で、さらに男性ホルモンが減っていると骨密度の低下等の可能性も出てきますから隣の整形外科で検査、また向かいの内科では動脈硬化などの検査ができるようオプションも用意しています。実際に検査してみてそのほかの疾患が見つかるケースもありえますが、骨粗しょう症であれば整形外科の先生に、生活習慣病の恐れがあれば内科の先生に、ふさぎこむのがメンタルの問題であるなら心療内科に……と、このフロア内でトータルマネジメントができるのは大きなメリットです。

クリニック同士の連携があるのは、とても心強く感じられます。

前述したように信頼できる仲間と立ち上げたメディカルセンターですし、特に整形外科は私の兄が院長を務めています。当院で行っている男性更年期障害の診療では運動指導を取り入れていますが、その際に整形外科と連携して進めることもあるんですよ。また、私には「高齢者の将来的なフレイルを少しでも防ぎ、老々介護で悩む人を減らしたい」という想いがあり、メディカルセンターとは別に訪問看護ステーション運営にも携わっています。必要に応じて各医療機関と協力し、患者さんの力になれたら良いですね。

医療機関が連携することで、さまざまな疾患に対応してもらえるのですね。

星山文明院長 ほしやまクリニック4

そうですね。私自身はこれまで、前立腺肥大症など排尿障害もある疾患や、泌尿器科領域のがんや尿路結石症、慢性腎臓病や血液透析などを対象に、全人的に診療を行ってきました。院内でも泌尿器科領域内の検査はほぼできるくらい設備を整えており、検査の結果、もし手術が必要な場合は連携している大阪回生病院を紹介いたします。大阪回生病院は開業直前まで私が部長を務めていた関係から、患者さんのご希望に応じて私が執刀することが可能ですし、また術後は当院で経過を診ていくこともできますので、何でも相談いただければと思います。

老若男女が通院できる「オフィス街の救急箱」に

女性医師の診療時間も設けていると伺いました。

星山文明院長 ほしやまクリニック5

オフィス街ですから若い女性の方もいらっしゃいます。特に女性に多い膀胱炎は風邪を引くのと同じで、疲労が蓄積することで症状となって表れます。しかしやはり症状が症状だけに「男性医師だと恥ずかしい」とためらわれる方も。プライバシーに配慮しつつ気楽に相談しやすい環境をつくるためにも、女性医師がいる時間帯を設けることにしたんです。女性にしろ男性にしろ、当クリニックは働き盛り世代が多いので、そういった方々の悩みを解決できるような「オフィス街の救急箱」として、気軽にお立ち寄りいただけるような診療をしたいと考えています。

患者さんに接する際に心がけていることはなんですか?

特に意識はしていませんが、なるべく患者さんに笑顔になってもらえるよう楽しい話題を振ったり、必要以上に緊張した顔にならないよう私自身の表情にも気をつけたりしていますね。体調に不安があると気持ちも沈んでしまうので「良くなっていますね」と治療の経過を口に出すことで、患者さんも自然と笑顔が増えますし、心ごと癒やせるかと考えているので、今後も患者さんと気楽に楽しくお話ができる環境でありたいなと思っています。ご来院された患者さんや外来のスタッフから「患者さんの笑顔が多く、診療中の雰囲気がいい」と言われます。自分ではわからないし自然にやっているだけですが、これからもそこは継続していけたらと思っています。

読者へのメッセージをお願いします。

星山文明院長 ほしやまクリニック6

当院は睡眠時無呼吸症候群と夜間頻尿をトータルで診られるほか、女性医師の診療時間も設けており、老若男女が気軽にお越しいただけるよう体制を整えております。中でも力を入れているのが男性更年期障害の診療です。例えばご家族、特に奥さまから見て、ご主人が「体がつらそう」「ふさぎがち」に見える、あるいは男性更年期障害は性機能にも問題が出るので「夫婦生活が最近ない」など、その変化に最も気づきやすい存在だと思います。「最期の瞬間までアクティブに動き回る男性」であってほしいし、そのためのサポートをしていきたいと考えています。多くの働き盛りの男性が更年期の症状に悩まされていると思いますが、ぜひ適切な治療を受けて元気になっていただきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

・男性更年期障害:初診料3万円~(検査代込み)

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