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澤田 亜理沙 院長の独自取材記事

代々木上原矯正歯科

(渋谷区/代々木上原駅)

最終更新日:2025/07/09

澤田亜理沙院長 代々木上原矯正歯科 main

代々木上原駅東口から徒歩1分。商店街のビル1階に「代々木上原矯正歯科」はある。院内は白い壁にナチュラルウッドの床材が映え、温かみの感じられる空間だ。他の歯科治療に比べて矯正の通院期間は長いため、患者が少しでもリラックスして過ごせるよう、診療スペースを広めに確保したという。澤田亜理沙院長は、東京科学大学(旧・東京医科歯科大学)卒業後、同大学歯学部附属病院で診療しながら大学院で咬合機能矯正学を専攻。小児矯正から成人矯正まで、難症例も含め幅広く研鑽を積んだ矯正の専門家だ。「患者さんのご協力がなければ矯正をスムーズに進めることはできません。そのため信頼関係を築けるようコミュニケーションを大切に診療しています」と語る澤田院長に話を聞いた。

(取材日2025年3月10日)

機能と審美、両方を兼ね備えた矯正をめざす

開業までのいきさつを教えてください。

澤田亜理沙院長 代々木上原矯正歯科1

大学病院で勤務した後、矯正専門の歯科医師としてフリーランスの立場でさまざまな歯科医院に出向いて診療経験を積みました。たくさんの患者さまを担当させていただいたのですが、患者さまが増えても私がその歯科医院に通える日数には限りがあり、装置の不具合などの小さなトラブルへの対処を自分でして差し上げられないこともありました。いつでも来院していただける場所があれば、私も責任を持って診療ができ、患者さまにも安心して通っていただけるのではないかと思い、2019年に開業しました。お子さまから成人の方まで幅広い世代の方が来院されていますが、どちらかといえば成人の患者さまが多いですね。代々木上原駅から近いので、地域の方だけでなく電車でお越しになる方もいらっしゃいます。

矯正を受けるメリットを教えてください。

矯正は歯並びをきれいに整えるためのものというイメージが強いかもしれませんが、本来は噛み合わせを正しくするためのものだと考えています。噛み合わせが正しく整えば、噛んだ時の力のかかり方に無理がなく、お口全体に均一な力がかかるようになることが望めますから、歯の健康を長く維持することにもつながります。また、歯列のでこぼこがなくなれば日々のケアの中で磨き残しが少なくなり、虫歯や歯周病のリスクも格段に減るでしょう。「機能美」という言葉があるように、歯並びを整え見た目がきれいになることをめざすだけでなく、しっかり噛むという歯の機能の改善にもつながります。これらのことから矯正は、できるだけ長くご自分の歯で健康な生活を送っていただくためのものといえます。

矯正にはいくつか種類がありますが、どのように選べば良いでしょうか?

澤田亜理沙院長 代々木上原矯正歯科2

成人女性では、目立ちにくい裏側のワイヤー矯正やマウスピース型装置を用いた矯正に興味を持たれる方が多いですね。特にここ数年、マウスピース型装置を用いた矯正を希望して来院される方が増えています。マウスピース型装置を用いた矯正は、少しでこぼこしている、歯と歯の隙間があるなど、一本一本の歯の動く距離が短い症例に適した方法です。食事や歯磨きの時は取り外すことができるので、治療中のストレスが少ないのがメリットですが、適用できる症例は限られています。また日中、長時間装着する必要があるので、それが可能かどうかも適用を判断する要素の一つです。

興味を持って取り組めるようコミュニケーションを重視

私たちが矯正を受ける場合に気をつけることはどんなことでしょうか。

澤田亜理沙院長 代々木上原矯正歯科3

昨今、マウスピース型装置を用いた矯正の広告があふれているせいか、それを受けた結果不具合が起き、当院に来られる方が増えました。矯正後噛めなくなったという訴えが多く、中には胃の不調を訴える方もいらっしゃいます。きちんと噛めないと食べ物を咀嚼できないため、胃にも負担がかかってしまうのです。正しい情報を得ることは大変だと思いますが、矯正の本来の目的は、まず噛めること、次に見た目であることを念頭に置いてクリニックを選んでいただけたらと思います。矯正器具も、顎の大きさや筋肉のつき方、口元が緊張して歯を食いしばるタイプかどうかなどで、一人ひとり適したものが異なります。当院では、例えばワイヤー矯正の場合、ブラケットもワイヤーもその方のお口の状態に合った、負担が少なく効率の良い物を選んでいます。

小児矯正についても教えてください。

小児矯正は、まず拡大装置を使って顎を広げることを図り、すでに生えている永久歯の前歯をきれいに並べることをめざします。その後に、顎の成長誘導を行うケースが多いですね。広げる・並べる・成長誘導するという3段階で矯正装置を変えていきます。また、お子さまの場合は保護者の方とお子さま双方の治療に対するモチベーションを確認します。お子さまが歯並びを多少でも気にしていれば前向きに取り組んでもらえますが、抵抗感が強い場合には治療を急ぐより時期を待つことも大事。とはいえ、小児矯正はお子さまの顎の成長に合わせて進めていきますので、スタートのタイミングは重要です。永久歯の前歯が生えそろう8歳前後に始めたほうが良い場合もあれば、永久歯が生えそろってからの治療がお勧めの場合もあります。お子さまによって適切な時期は違いますから、歯並びに気になることがあれば早めに矯正専門の歯科医院に相談されると良いでしょう。

長い治療期間、どうやって患者さんの気持ちを支えているのでしょう。

澤田亜理沙院長 代々木上原矯正歯科4

私も中高生の頃に矯正治療を受け、面倒だと思ったこともありましたから、患者さまの気持ちはよくわかります。当時、部活で楽器を吹いていたのですが、矯正の器具をつけると違和感があり、音色も変わってしまうような気がして必死に練習をした覚えがあります。そんな自分の体験談を交えてお話しすることで、患者さまの不安を和らげ、治療に対して前向きになっていただけたらと思っています。また、お子さまの場合は、装置を好きな色で作って名前を入れたり、ワイヤーを止めるゴムをカラフルにしてみたりとカスタマイズすることで、興味を持って取り組んでもらえるよう工夫しています。矯正は患者さまの協力がなければスムーズに進めることはできません。患者さまと二人三脚で歩むつもりで、日々気持ちを理解し信頼関係を築けるように心を砕いています。

患者のより良い未来に向けて、矯正を通じて貢献

その他、力を入れていることは何ですか。

澤田亜理沙院長 代々木上原矯正歯科5

矯正装置をつけていると虫歯になりやすいので、治療中の虫歯予防には力を入れています。当院では通院のたびにクリーニングを行っていますが、予防の基本は毎日の歯磨きです。お口を拝見してきちんと磨けていないところがあれば、歯ブラシの当て方などを具体的にお伝えします。矯正開始時に、装置をつけていても使用できるデンタルフロスや歯ブラシなど、お口のケアに必要なセットを一式お渡しします。それから、当院は保険適用の矯正にも対応しています。矯正は基本的に自由診療ですが、顎変形症や唇顎口蓋裂など先天的な病気が原因の歯並びや噛み合わせの異常に対しては、保険診療で行うことができます。顎が大きく出ている、曲がっているなど、悩んでいる方もいらっしゃると思います。ぜひ一度相談していただければと思います。

歯科の中で矯正を専門に選んだ理由を教えてください。

最初は漠然と、「将来は何か人の役に立つ仕事に就きたい」と思っていたのですが、身近に女性の歯科医師の存在があり、さまざまな話を聞くうちに歯科医師という職業に憧れを抱くようになりました。また、自分が矯正を体験したことも大きかったですね。矯正期間中は面倒に思うこともありましたが、装置を外した後は素直に驚きましたし、感動しました。「受けて良かった」と親に感謝しましたね。歯科医師になってからは、専門的な知識がないと携われない矯正の奥深さに魅了されて、ここまでやってきたという感じです。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

澤田亜理沙院長 代々木上原矯正歯科6

矯正は年単位で取り組むものなので、きちんと説明をして患者さまの不安をなくし、納得して受けていただけるように努めています。開業して6年の間に、通院されている患者さんが他の方を紹介してくださることが増えました。また、メンテナンスに通い続けてくれている方も多くいらっしゃいます。歯並びと噛み合わせが整うことは、将来にわたって生活や健康に良い影響をもたらすことが期待できますので、そのお手伝いができることはうれしいですね。お口の悩みをお持ちの方には、普通の歯科医院と同じようにお気軽にご相談にいらしていただけたらと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

基本検査料/4万4000円、表側矯正/88万円~93万5000円、裏側矯正/132万円、マウスピース型装置を用いた矯正/4万4000円~104万5000円、小児矯正/33万~44万円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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