青木 佑介 院長の独自取材記事
平安通歯科クリニック
(名古屋市北区/大曽根駅)
最終更新日:2022/11/28

名古屋市営地下鉄名城線の平安通駅から徒歩約3分、商業施設が立ち並ぶ御成通から一本中に入った、住宅地エリアのマンション1階に「平安通歯科クリニック」はある。内装には青木佑介院長の「皆さまが緊張せずに来院できる歯科医院にしたい」という思いを反映。待合室の床は温かみのあるじゅうたん張りで、壁やソファーも落ち着いた色でそろえられており、リラックスできそうな雰囲気だ。診療室はすべて個室で、プライバシーにも配慮されている。力を入れている矯正やインプラント治療、予防歯科への思い、診療において大切にしている理念などについてたっぷりと聞いた。
(取材日2019年4月17日/情報更新日2022年10月6日)
原因の究明、的確な診断、精密な治療を重視
クリニックの特徴を教えてください。

当院は、「できるだけ歯を長持ちさせることで患者さまに安心と幸せを感じていただきたい」という理念を掲げています。そのため、口腔内にトラブルが生じた際の原因の究明、的確な診断、そして精密な治療を大切にしています。一度治療をした部分がまた悪くなれば、最終的に歯を失うことにもなりかねません。再治療の必要がない精度の高い治療をしっかりと行い、メンテナンスをすることで、歯を長持ちさせるための予防につなげています。インプラント治療や矯正に注力しているのも、それが予防にもつながるからです。開業以来、多くの方にご来院いただき、予約が取りづらい状況ではありますが、患者さまにご納得いただいた上で治療を進める姿勢に変わりはありません。特にインプラント治療や矯正などの自由診療については、費用がかかるからこそしっかりと相談できる環境が必要だと考え、カウンセリングルームでの無料相談で丁寧にご説明しています。
診療時にはどんなことを大切にされていらっしゃいますか?
生じている問題の原因をしっかりと見極めて根本的に解決することを大切に考えています。応急処置のようにその場で痛みを取って終わりということではなく、どうしてこうなってしまったのか、今後同じことを繰り返さないようにするためにはどうしたら良いのか、というところまで追究するようにしているのです。例えば虫歯でしたら、治療を行うだけではなく、日頃の食生活をお聞きし、虫歯を繰り返さないための食事の仕方などの提案も心がけていますし、歯周病の治療でも同様に、家庭でのブラッシングのやり方をお聞きしたり、噛み合わせについてもチェックしたりといったことを行います。根本的な原因を解決するために、予防を見据えた治療と生活習慣の改善の両面から取り組んでいます。
個室のカウンセリングルームを用意されているのですね。

開業するにあたり、患者さまとのコミュニケーションを大切にしたいと考えて個室のカウンセリングルームを用意しました。説明をする際に言葉だけでは伝わりにくいことも、個室で資料や映像をお見せしながら丁寧にお話しすることで、患者さまにご理解いただけるのではと考えたのです。当院では初診の際は必ずカウンセリングルームで患者さまとスタッフでお話しさせていただきます。ここでお話を伺っていると、「なぜ歯科医院が苦手か」や「なぜ今まで歯科医院に行かずに放置していたのか」など、患者さまの思いを直にお聞きすることができます。お聞きしたことを診療に生かしていけるように、スタッフ皆で努力しています。
予防を重視した歯科診療を実践
先生はこれまでにどのような診療経験を積まれてきましたか?

開業する前は、一般歯科はもちろん、矯正歯科、審美歯科、インプラント治療、かぶせ物治療とさまざまな分野の診療経験を重ねてきましたね。噛み合わせや、噛み合わせに関連する顎関節症治療についても研鑽を積みました。それぞれの分野が他の分野とも密接に関わっており、切り離して考えることのできないものです。そのため多角的な視点を生かした診療を行っており、当院で力を入れているインプラント治療においても、噛み合わせの状態を考慮しながら進めていける点が強みです。
先進の医療機器を活用されているそうですね。
拡大鏡とマイクロスコープを活用していることが当院の特徴だと言えるでしょう。これらの機器を使って患部を拡大することで、治療を的確に、スピーディーに行うことをめざします。マイクロスコープは約25倍に拡大することができるので、「歯が割れてしまっているかもしれない」というような肉眼では見えにくい部分もはっきりと確認することができるのです。精密な治療を行う上で私にとっては欠かせない物ですね。それから設備とは少し違うかもしれませんが、表面麻酔剤や極細針を使うなどして、なるべく痛みの少ない治療を心がけています。場合によっては電動注射器を使用するなどの対応もしているんですよ。けれど、痛みを減らすためには、心への配慮のほうが大切だと思っていますので、機器だけに頼るのではなく、麻酔液を体温くらいに温めるとか、患者さまが痛いと感じているときは少し休んでお話をして緊張を和らげる、といったことも大事にしています。
矯正は、予防にもつながっているのでしょうか。

ええ。歯並びが不ぞろいですと、歯と歯の間に汚れがたまりやすく、歯ブラシが届きにくいのです。そして汚れをきれいに落としきることが難しいため、虫歯や歯周病のリスクが高まるといえるでしょう。ですから歯並びを整えることは、口元の見た目を美しくすることはもちろん、虫歯や歯周病のリスクを減らす予防の意味合いも大きいです。近年は、こういったたくさんのメリットを意識され、大人になってから矯正を検討される方もたくさんいらっしゃいます。当院では、ブラケットと呼ばれる器具を歯の表側に装着する表側矯正のほか、見た目には目立ちにくいマウスピース型装置を用いた矯正、筋機能療法と多様なアプローチで矯正歯科に取り組んでいます。当院に在籍している矯正専門の歯科医師と協議しながら、その方のご要望や口腔内の状態に適した治療方法をご提案し、綿密な治療計画を立案させていただいておりますので、興味のある方はぜひ気軽にご相談ください。
「人を助けたい」という想いからめざした歯科医師
歯科医師の道ヘ進んだきっかけを教えてください。

子どもの頃から、手先を使う細かい作業や物を作ることが好きでした。兄弟でよくプラモデルで遊んだものです。高校生くらいになって「人を助ける仕事がしたい」という思いが強くなり、自分の得意な手先を動かすことと、人を助けたいという思いが、歯科医師という仕事でつながったのだと思います。大学入学後、初めは基礎的な勉強が多かったのですが、学年が上がるにつれて診療に関する内容や実習が増えてくるのは楽しかったですね。例えば、銀歯を削って形を作る実習などはとても面白かったのを覚えています。歯科医師になった今、自分が思い描いていた以上にやりがいと楽しさを感じています。
滅菌にもこだわっていらっしゃるそうですね。
患者さまに安心して通っていただけることを第一に考えており、感染予防を重視しています。紙コップやエプロン、グローブはもちろんですが、患者さまのメンテナンスに使う歯ブラシやシリコンカップなど、基本的に使い捨てにできるものは使い捨てにしているんです。また高圧蒸気滅菌機を2台導入し、徹底的に菌を死滅させるように取り組んでいます。歯を削るためのハンドピースも患者さまごとに滅菌していますので、お口に入るものは基本的にはすべて滅菌されている物か使い捨ての新しい物です。スタッフの中でも意識に差が出ないよう、殺菌手順をわかりやすく張り紙にして示すなど、マニュアル作りも大切にしています。
最後に、今後の展望と読者の方へのメッセージをお願いします。

今後も予防を重視し、インプラント治療や矯正に注力していく考えです。これらの治療は予防に有用である反面、費用が高くなるという面もありますので、メリット・デメリットをしっかりお伝えして、最適な選択を患者さまと一緒に考えていきたいですね。また、補綴の分野に関しては、安全にも配慮しながら精度も良く、見た目もきれいなかぶせ物をできるだけ提供したいと考えています。特にセラミックは歯と強力に接着し、隙間からの虫歯に強いという利点をもっと多くの方に知っていただきたいですね。痛みがあるのに「もう少し様子を見よう」と一歩を踏み出せない方も多いと思いますが、「あの時歯科医院に行っておけば」と後悔しないためにも、少し勇気を出してご来院いただけたらうれしいです。皆さまのお気持ちに寄り添った対応ができるよう、今後もスタッフ一同、ホスピタリティーを大切にしてまいります。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミックによる補綴/5万円~
マウスピース型装置を用いた矯正/38万5000円~
マルチブラケット矯正/74万円〜81万円
インプラント治療/32万3000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。