生涯にわたり良好な口腔状態を
予防を見据えたインプラント治療
平安通歯科クリニック
(名古屋市北区/大曽根駅)
最終更新日:2023/06/22


- 自由診療
虫歯などで歯を失ってしまうと、食事や会話がしにくかったり、口元の見た目が気になったりとさまざまなストレスにつながることも。さらには噛み合わせが合わず、顎関節症を引き起こすこともあるという。そんなときに有用な選択肢の一つがインプラント治療だ。この治療は「インプラント体」と呼ばれる人工歯根を、歯を失った部分に埋め込み、その上に人工歯を装着するというもの。天然歯とほとんど変わらない見た目や噛み心地で歯を失った部分の機能を回復させ、歯を失う前のような生活にするのが目的となる。いわば「第二の永久歯」を作るための治療ともいえるが、外科処置を伴うことに抵抗を感じる人も少なくないだろう。そこで「平安通歯科クリニック」の青木佑介院長に、同院のインプラント治療の特徴やメンテナンスの重要性などについて話を聞いた。
(取材日2022年10月6日)
目次
自然な噛み心地と口の健康維持をめざすインプラント治療。術前の診査・診断と術後のセルフケアがポイントに
- Qこちらで受けられるインプラント治療の特徴を教えてください。
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A
▲完全個室のカウンセリングルーム。無料相談も受けつけている
インプラントと言われてもよくわからない患者さんが多いため、まずカウンセリングルームで治療の選択肢について詳しく説明します。「しっかり噛めるようになりたい」「見た目がきれいなほうがいい」「長持ちさせたい」など、患者さんはお一人お一人異なる価値観をお持ちですので、患者さんのご希望を伺うようにしています。決してインプラント治療ありきでお話を進めることはせず、ブリッジや入れ歯と比較をしながらどの治療が患者さんにとって一番最適なのかを考えるようにしています。インプラント治療ができるかを確認するためにCT撮影にも対応していますし、できるだけ多くの方にインプラント治療について知っていただきたいですね。
- Q治療を検討する際、手術の安全性も気になります。
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A
▲院長の青木先生は口腔外科を専門的に学んできた
安全面で最も大切なのは術前の診査・診断です。出血、しびれ、痛みなどのトラブルは、CT画像を用いた術前シミュレーションを行うことで回避できるケースが多いのです。CT画像から理想の埋入位置や角度を検討して、マウスピースのような形状のガイドを作製するのですが、これをもとに手術を行えば、神経や血管との接触を避けながらインプラントを埋入することができます。大学卒業後の研修時代に過ごした口腔外科での経験が、インプラント治療での外科処置や、出血への対応時などで役立っています。インプラント治療には万全の衛生管理が必要なため、2台の滅菌機の設置をはじめ、感染症対策にも取り組んでいます。
- Q検査・治療の流れと期間の目安はいかがでしょうか?
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A
▲細かな説明、治療計画の丁寧なすり合わせが特徴
まずはカウンセリングを行い、その後に検査を行います。CTの撮影、口腔内写真や模型の作製により得られた結果をもとに診断し、その結果から、治療計画をご提案します。後日、2度目のカウンセリングを行い、ガイドの設計をもとにリスクや埋入方法などをご説明するほか、手術日を決定します。もし歯周病だったり、顎の骨が少ない場合は、インプラント手術の前に先に治療し、口腔環境を整備しておく場合もあります。その後は、インプラントの根の部分を埋め込む手術を行い、治癒期間を経て上部構造(人工歯)を装着するという流れです。個人差はありますが、期間はインプラントを植立してから3〜4ヵ月で完了する方が多いですね。
- Qインプラントを長く保つためにはどうすればいいのでしょうか。
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A
▲歯科衛生士とは二人三脚で、長期的なメンテナンスをサポート
歯科医院での定期メンテナンスが欠かせません。それが難しい方には別の治療法をお勧めすることもあるほどです。インプラント自体は虫歯になりませんが、歯周病菌が付着して周囲の歯茎が腫れたり、支えの骨が溶けたりといったことがごくまれに起こるからです。また、デンタルフロスや歯間ブラシなどを使用したご家庭でのケアもとても重要ですね。ケア用品の扱いに慣れていない方も多いので、当院では歯科衛生士が使い方を丁寧にご説明させていただいています。こう聞くとハードルが高そう……と感じる方もいらっしゃるかと思いますが、実際にはインプラントを入れることで歯への意識が高くなり、お口の健康を維持されている方は多いですよ。
- Qインプラント治療には予防的な意味合いもあると聞きました。
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A
▲治療室には大きなスクリーンがあり、わかりやすい説明も特徴的だ
両隣の歯を削って支えるブリッジや、歯茎で支える入れ歯を選んでも生活に大きな支障はありません。ただ、それらの中でも特にプラスチック製のものはやわらかいため、徐々に削られ、周りの歯に負担をかけることも。結果的に噛み合わせが影響を受けてしまう可能性が高いですね。対してインプラントは周りの歯への負担は少なく、適切な噛み合わせをめざす上で有用です。埋入したこと自体が原因で周りの歯が悪くなったり、噛み合わせが崩れたりすることもほとんどありません。つまりインプラント治療は、周りの歯を守る、健康な口腔環境を保つ、という予防的な観点から見ても有用な手法といえると思います。噛み心地が天然歯に近いのも利点です。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/36万9000円程度(ジルコニアクラウン1本の場合)
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。