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自覚症状がないからと後回しにしないことが大切
眼科のかかり方

みま眼科

(港区/内幸町駅)

最終更新日:2023/09/21

みま眼科 自覚症状がないからと後回しにしないことが大切 眼科のかかり方 みま眼科 自覚症状がないからと後回しにしないことが大切 眼科のかかり方
  • 保険診療

健康診断で要精査の指摘を受けた場合などでも、具体的な自覚症状がなければ眼科にはなかなか足を運ばないという人もいるだろう。しかし、眼科疾患の中には、緑内障をはじめ、初期は自覚症状がほとんどなく、「おかしい」と思ったときには病状が進んでしまっているようなものもあるため、早めの受診が大切だという。オフィス街である新橋に2019年に開業した「みま眼科」の三間桃子院長は、「気になる症状があるときはもちろん、健診で異常を指摘された方は放置せず、眼科へ足を運ぶことをお勧めします」と話す。三間院長に、眼科にかかるタイミングや定期検査の重要性、同院で行う検査の手順などについて聞いた。

(取材日2020年3月25日/更新日2023年9月19日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Q眼科はどのようなタイミングで受診すればよいのでしょうか。
A

健診で異常を指摘されたタイミングで、早めに眼科に足を運び、検査を受けることをお勧めします。病気の初期に自覚症状のない眼科の代表疾患として緑内障と糖尿病網膜症があります。緑内障は、40歳以上の20人に1人の割合で罹患しているともいわれるのに加え日本人の中途失明原因第1位の疾患です。糖尿病網膜症は糖尿病の目の合併症のひとつで糖尿病患者さんのうち約15%の方が合併しているといわれています。自分自身で目を守るという自覚を持ち発見の機会となる眼科検診を積極的に利用しましょう。年に一回定期検診を受けるとよいでしょう。

Q定期的な検査が重要なのですね。
A

健診で、「視神経乳頭陥凹拡大(ししんけいにゅうとうかんおうかくだい)」という指摘を受けていらっしゃる方が多いのですが、これは緑内障につながる可能性のある所見です。緑内障は、初期のうちは自覚症状がなく、気づかないうちに病気が進行していることが多いです。緑内障は視野がだんだん狭くなり、最終的には失明のリスクもある疾患です。糖尿病網膜症も初期には自覚症状がないので眼科受診せず自覚症状が出てから受診されたときにはすでに重症化しているケースも少なくありません。早期発見のためにも、定期検診を役立てていただきたいですね。

Q眼科ではどういった検査を行うのでしょうか?
A

患者さんの症状などにもよりますが、一般的な検査としては、視力検査、近視、遠視、乱視の程度を検査する屈折検査、目の固さを調べる眼圧検査などが挙げられます。必要に応じて、網膜や視神経の断層画像を撮影し解析するOCT(光干渉断層計)、網膜や視神経の状態をチェックする眼底検査、見えない範囲の有無や大きさ、程度を評価する視野検査などを行います。詳しい目の検査診療を行うために瞳孔を開く(散瞳)目薬を点眼します。散瞳している間は、まぶしく感じたり、手元が見えづらくなることもあり、車などの運転は危険なため控えていただくようお願いしています。

検診・治療START!ステップで紹介します

1問診
みま眼科 問診

受付を済ませたら、待合室で症状、既往歴、手術歴、家族の目の病歴などを問診表に記入。気になる症状や健診で異常を指摘された場合はその内容を記入。その後、問診表をもとに問診。同院では患者の話をしっかり聞くことを心がけているそう。新橋のオフィス街のため、ビジネスパーソンの割合が多い同院。午前は14時まで、午後は火・水は18時30分まで、月曜・木曜・金曜は17時30分までと、仕事の合間にも通院しやすい。

2基本検査
みま眼科 基本検査

基本検査として、視力検査、眼圧検査、屈折検査を行う。視力検査では裸眼視力、矯正視力を測る。矯正視力とは視力検査用眼鏡枠を掛け、レンズを入れて近視・遠視・乱視などの屈折異常を矯正した状態で測定した視力。矯正視力が悪いと視力に影響するような病気を疑う。

3必要に応じて追加の検査
みま眼科 必要に応じて追加の検査

網膜症や黄斑、視神経の疾患などが疑われる場合は、網膜や視神経の断層画像を撮影解析するOCTを行う。緑内障が疑われる場合や視野異常の自覚のある場合には視野検査を行う。OCT検査は、近赤外光を利用して網膜の断面像を撮影することで、疾患の発見に役立てる。視野検査は、目を動かさず、一点を見ているときに見える範囲を調べる検査で、片方の目ずつ行うため両目で20分ほどかかる。

4医師による診察診断
みま眼科 医師による診察診断

診察室で細隙灯顕微鏡という機器で患者の目に光を当て拡大して目全体を観察する。必要に応じて涙を染色したり、眼圧測定をしたり、隅角検査を行う。また倒像鏡を用いて、患者の目に光を当てレンズ越しに眼底硝子体を診察する。感染性のウイルス性結膜炎を疑う場合、アデノウイルスチェックやアレルギー性結膜炎に対してはアレルギーの原因を調べるアレルギー検査も行っている。

5処置・処方・アドバイス
みま眼科 処置・処方・アドバイス

処置としては、目の異物除去や睫毛の除去、まぶたのできもの(霰粒腫)の穿刺、涙点プラグの挿入など。薬や眼鏡の処方も行う。「検査診察結果や病気について、また薬の効果、副作用、使い方などわかりやすい説明を心がけています」と、三間院長。

ドクターからのメッセージ

三間 桃子院長

眼科で緊急性のある疾患の1つに網膜に穴が開いて起こる網膜剝離があります。飛蚊症、光視症から始まることが多く、進行してくると視野が欠けていきます。時間とともに見えない範囲が拡がってきてさらに進行すると失明に至ってしまいます。できるだけ早い段階で発見され手術が受けられれば治療後の視機能を大きく損なうことの回避が期待できます。症状が軽くても大きな病気の初期症状の可能性もあるので気になることがありましたら、早めに眼科を受診されることをお勧めします。

三間 桃子院長 みま眼科
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