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東川 幸嗣 院長の独自取材記事

あずまがわ小児科クリニック

(神戸市東灘区/青木駅)

最終更新日:2019/08/28

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2018年10月に開業した「あずまがわ小児科」。中に入ると、子どもも大人も思わず笑顔になるような優しい色使いが施された待合室が迎えてくれる。病院勤務30年の東川幸嗣院長が、一般の小児科診療をはじめ、発達障害やチック障害、てんかんなどの小児神経科の治療にあたる。同院には、女性の心理カウンセラーが在籍し、子ども向け知能検査や発達検査のほかに、カウンセリングやセラピーも受けることができる。「どの子も特性があって、それを生かした人生を送れるようサポートしたい」と話す東川院長。子どもだけでなくその家族にも向ける温かいまなざしが印象的だった。診察時に大切にしていることや、発達障害を取り巻く現状への想いも聞いた。
(取材日2019年1月29日)

チックや発達障害などを気軽に相談できる地域の小児科

小児科の医師をめざしたきっかけは?

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父親が歯科医師で、親戚にも医師が多かったので、将来の仕事の選択肢の一つに自然と医師は入っていましたね。専門に小児科を選んだのは、子どもに関するさまざまな治療を提供していかなければならない診療科だったから。専門や得意な分野があっても、それ一つというわけではなく、幅広い疾患に対応する必要があるんですね。そういうところにやりがいを感じました。大阪医科大学を卒業してからは、大学院で小児神経を学び、多くの臨床経験を積みました。その後、民間の小児科病院を経て、堺市の清恵会病院小児科に移りました。病院勤務歴は30年以上に及び、一般の小児内科の診療に加え、チック障害や発達障害、てんかんなどの症例を多く扱ってきました。

神戸で開業されたのはなぜですか?

実はこの場所で、亡くなった義父が内科をしていたんです。10年たって、義父の「伊集院内科」を改装し、「あずまがわ小児科クリニック」として引き継ぐことができました。「昔、内科に通院していたんですよ」なんて言っていただく患者さんにお会いできたらうれしいですね。「あずまがわ小児科クリニック」の開業にあたっては、地域のかかりつけ医として、患者さんの初期症状に対して、的確な判断・治療を行っていきたいと思っています。日々子どもの症状を少しでも早く和らげてあげたいと思って診察にあたっています。

小児科で小児神経を診療されているクリニックは珍しいのでは?

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そうですね。小児科がメインで小児神経も診るというクリニックは少ないかもしれません。当院では、小児科として一般的な風邪や予防接種、乳幼児健診の診察はもちろん、小児神経、夜尿症、アレルギーなども診察させていただきます。小児神経というとなじみがあまりないかもしれませんが、発達障害、チック障害、てんかんなど脳神経に関する症例などを診ています。最初は風邪の診察で来られて、そのうち、「実は、困っていることがあるんです」と相談される親御さんもいらっしゃいます。発達障害かもしれない、どこかに相談したいと思っても、病院の小児神経科にいきなり行くのは、敷居が高かったり、抵抗を感じたりする方もいらっしゃるかもしれません。当院では、一般の診察のついでにといった気軽な感じでお話ししてもらって構いませんよ。しっかりお話は聞かせてもらいます。

特性を生かした子どもの人生をサポートしたい

どのような症状だと相談に来たほうが良いのでしょうか?

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子どもの行動で困りを感じられたときは、いつでも気軽に相談してください。わかりやすいのはチック障害だと思います。目をパチパチしたり、咳払い、顔をしかめたりといった突発的な動きを繰り返すことを言います。幼稚園から小学校に入学する頃にストレスなどで出てきやすくなります。相談してもよく「様子を見ましょう」と言われることが多いでしょう。確かに治ることもありますが、体質的なものですから、場合によっては後々出ることもあります。程度が軽いだけなら心配はないのですが、それにより、体が痛くなったり、教室で目立ってしまったりなど困り事が出てくるようでしたら、相談に来ていただいたほうがいいと思います。チック障害の治療はまだ手探りですが、少しずつ進歩しています。投薬以外にも、歯科口腔外科や脳神経外科などの治療をしている医療機関をご紹介することもできます。

発達障害に対してはどのような治療を行うのですか?

まずは、診断をして、その後の対応について投薬やカウンセリング・セラピー、または療育など考えることになります。当院でも知能検査や発達検査を受けていただけるようになりました。女性の心理カウンセラーも在籍し、カウンセリングやセラピーを提供していきます。子どもは日常生活の中でストレスを感じて当院に来られていると思うので、カウンセリングやセラピーは、良い治療の一つだと考えています。子ども2人を育てたベテランの心理カウンセラーですので、子どもも親御さんも安心してお話ししていただけると思いますよ。また、どんな治療においてでもですが、親御さんの不安を取り除くことや、親御さんの要望をできる限り反映することも大事にしています。不要な投薬はできるだけ避け、必要に応じて、療育施設なども紹介させていただきます。

発達障害を取り巻く現状についてどうお感じですか?

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今、社会にある一定の枠にはめたがるといった風潮があるように思います。そこから少しはみ出してしまったら、生きづらかったりします。しかし私は、はみ出すことは悪くないと思っています。はみ出している人はその人の特性があり、その特性や得意なことを生かした人生があるはずです。ですから、私はどんな子でもこれからの生き方をサポートできる医師でありたいと思っています。

家族を丸ごと受け止めるファミリークリニックへ

ほかにはどんな症状で来られる方が多いですか?

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夜尿症の患者さんも多いですよ。誰に相談していいのかわからない、または相談しにくいとそのままにされている方も多いと思いますが、珍しいことではありません。今は、薬も良いものが出てきています。日常生活の見直しなどカウンセリング的治療も必要になってきますが、そのあたりも丁寧に対応させていただいています。小学校入学前くらいからお母さんが心配されて来院されます。子どもも大人もストレスになりやすいですから、こちらも気軽に相談に来てほしいですね。

ところで、休みの日の過ごし方などを教えてください。

趣味の空手をしています。学生時代からやっていて、しばらく忙しくてできていなかったのですが、再開しました。以前は柔道もしていて、格闘技は見るのもするのも好きなんですよ。意外に見えますか? 子どもの相手をするのも好きですね。道場で子どもたちを指導することもあります。若い頃は、病院勤務の時によく小児病棟に入って、いろいろな子どもたちと仲良くなりましたね。あまり細かいことは気にせず、のんびりしているからか、子どもからは好かれるみたいなんです。先日も幼稚園児に点滴をしたのですが、またここでしたいと言ってくれました。何となく安心してもらえているのがわかって、うれしい瞬間ですね。

最後に、今後の展望や読者にメッセージがあればお願いします。

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今後は地域に根差した小児科として、風邪や流行病に対して幅広く対応するとともに、神経内科の症状や発達のことでのお困りのお子さんやそのご家族への対応ができる医師としてお役に立ちたいと強く思っています。できる限り急な発熱などにも対応できるように、診療時間は朝は8時30分からスタートし19時まで受付し、土曜も朝9時から15時30分まで受けつけています。また、小さなお子さんから中高生をサポートできるように、カウンセリング・セラピーにも力を入れていきたいと考えています。小児科ですが、子どもとその家族を丸ごと受け入れられるようなファミリークリニックをめざしています。ご家族の方も診察できますので、急な発熱や予防接種などお気軽に声をかけてください。

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