南雲 明 院長の独自取材記事
星が丘整形外科リハビリテーションクリニック
(相模原市中央区/上溝駅)
最終更新日:2025/04/15

毎日多くの患者が足を運び、子どもから高齢者まで幅広い世代に親しまれている「星が丘整形外科リハビリテーションクリニック」。充実した検査機器や広々としたリハビリルームを備え、質の高さにこだわった医療やリハビリを提供している。「クリニックは怖いところではありません。腰痛や肩の痛みなどを感じたら、できるだけ早めに相談してください」と明るく元気に話すのは、2024年4月より院長を務める南雲明先生。長年、整形外科を専門に研鑽を積んできた経験豊富なドクターだ。同院では多職種スタッフが連携し、患者一人ひとりに合った診療をめざしているとか。「患者さんとのコミュニケーションを大切にしていきたいですね」と語る南雲院長に、これまでの経歴や診療体制、力を入れている治療やリハビリなど、豊富な話題で語ってもらった。
(取材日2025年3月27日)
スタッフ・医療連携を強化し、質の高い診療をめざす
院長就任前は、幅広く研鑽を積まれたそうですね。

弘前大学医学部の大学院を卒業した後、複数の市中病院などで整形外科の診療に携わってきました。ベテランの医師のもとで多くを学んだり、一人ですべての治療や手術を任されたりと、さまざまな経験を積んできましたね。整形外科全般に対応できる知識や技術力を培うことができたかなと。そして、より先進な環境で診療に臨みたいと考えていたときに、当院に出会いました。充実した設備やリハビリルーム、多職種スタッフによるチーム医療などに魅力を感じて、ここで院長として働こうと決めました。
クリニックの特徴をお聞かせください。
整形外科とリハビリテーション科を標榜し、幅広い整形外科疾患に対応しています。MRIやCTなどの先進機器を駆使して適切な診断を行い、より良い治療やリハビリにつなげているのが特徴です。常勤医師は私だけですが、必要に応じて二診制も行っていますし、外部の医療機関との連携も大切にしています。手術などの専門的な治療が必要な場合、患者さんの症状やご要望などに応じて、適切な医療機関を紹介させていただくことも可能です。治療後には、当院に戻っていただきリハビリを行うなど、医療連携を強固にしていきたいですね。
スタッフ連携も大切にしているそうですね。

医師や看護師、理学療法士、柔道整復師、医療事務など、当院にはさまざまなスタッフが在籍しています。特に柔道整復師がいる整形外科クリニックは珍しいのではないでしょうか。スタッフたちはお互いに協力し、知識を共有し合って、より良い治療やリハビリなどに役立てていますよ。また、当院には医療サポート部門があるのもポイントです。大きなクリニックですから、患者さんが迷ったときなど何かお困りの際には、コンシェルジュがフォローするようにしています。患者さんに安心してお越しいただけるような体制をめざしていきたいですね。
痛みは様子見せずに、早めの治療やリハビリを
肩の痛みや腰痛の治療にも力を入れているそうですね。

超高齢社会を迎えた今、腰痛の悩みで来院される患者さんが増えてきました。肩の痛みや関節痛の患者さんも多い印象です。しかし、腰痛や肩こりで悩んでいても、まずは安静にしておこうと様子見している患者さんも珍しくありません。そのまま放置しておくと可動域は制限されますし、関節が動かなくなる拘縮を引き起こす恐れもあります。拘縮してしまうと完治は難しくなってしまいますので、できるだけ早めに受診してもらいたいですね。夜間痛や拘縮が出始めた頃や、発症から1ヵ月以内が受診の目安です。しっかり診断を行い、適切な治療やリハビリを提案させていただきます。また、安静にしながらも、少しは患部を動かして可動域に制限をかけないように気をつけてほしいと思います。
こちらのリハビリの特徴はどんなところでしょう?
スポーツ傷害や腰痛、肩の痛みなど、それぞれ専門が異なる理学療法士が在籍していることです。医師と連携の上、患者さん一人ひとりに合ったリハビリを提供しています。症状やさまざまな情報を分析した上で、個別のリハビリプログラムを作成することにも注力しています。病気やケガで生じた障害を治療し、より良い暮らしをサポートしていきたいですね。また、リハビリで大切なのは、持続性。患者さんにはクリニックやご自宅でも継続してリハビリに取り組んでいただけるように、しっかりコミュニケーションを取るように心がけています。
院内設備についても、詳しく教えてください。

MRIやCTなどの先進機器を備えていますので、エックス線検査だけでは判断が難しい疾患についても対応可能です。検査スタッフがより精密な診断を行い、適切な治療やリハビリにつなげています。また、待合室やリハビリルームは開放感のある広々とした空間ですので、ぜひリラックスしながら過ごしてもらいたいですね。ほかにも、再来受付と自動精算の機器も備えていますが、使い方がわからない場合などは医療サポート部門のコンシェルジュがしっかりフォローさせていただきます。ぜひ安心してお越しいただけるとうれしいです。
一人ひとりの心に寄り添う診療を大切に
診療で心がけていることはありますか?

整形外科においては、患者さんの体を触って圧痛点やトリガーポイントを見つけたり、可動域を調べたりする触診が欠かせません。そのため、「この辺はどうですか?」など、患者さんとのコミュニケーションを大切にしながら、診察を進めるようにしています。また、医師が患者さんに向き合わないのは良くないと思いますので、カルテの入力などはスタッフが行う体制も整えています。さらに、医師が元気でなければ患者さんを不安にさせてしまうと思いますので、日頃から元気な声で接するように心がけています。患者さんの不安なことやお困りのことに丁寧に応じるのはもちろん、目線の動きなども確認しながら、一人ひとりに合った対応に努めていきたいですね。
今後の展望をお聞かせください。
ありがたいことに、現在は毎日多くの患者さんにお越しいただいています。病院の整形外科は手術がメインとなりますが、クリニックの整形外科は外来診療が主体です。外来で欠かせないのは、患者さんの心に配慮すること。当院には子どもから高齢者まで幅広い世代の患者さんがいますが、一人ひとりの心にしっかり寄り添いながら診療にあたっていきたいですね。そして、地域の医療ニーズにより一層対応できるように、さらに診療体制を強化していきたいと考えています。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。

近年、インターネットなどでは医療に関する情報があふれていますし、治療や手術の危険性についても調べることができます。そして、山に木の実があっても、クマがいたら採りに行かないように、リスクがあれば治療を避けようとするのが人間の心です。しかし、腰痛や肩の痛みなどを感じたら、治療を怖がらずに、なるべく早く医師に相談するようにしてください。実際に、腰痛で寝たきりになる患者さんは少なくありません。当院では腰痛の治療にも力を入れていますし、さまざまな治療法の中から患者さんに合ったものを提案させていただきます。地域の方々のお役に立てるように、スタッフ全員で協力し合い、日々の診療に取り組んでいきますので、安心して当院にお任せください。