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岩見 久司 院長の独自取材記事

いわみ眼科

(芦屋市/芦屋駅)

最終更新日:2019/08/28

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芦屋駅から徒歩1分。芦屋川すぐ横のビルの4階にある「いわみ眼科」。岩見久司院長が2018年6月に開業した。一般眼科診療のほか、加齢黄斑変性症など難治性疾患を筆頭に、白内障、緑内障、ドライアイ、メガネ・コンタクトレンズ処方に対応している。ドイツで専門とする加齢黄斑変性の発生メカニズムや予防策の研究に従事し、この分野において高い専門性を持つ岩見院長。診察まで長時間の待ち時間が発生する大学病院の外来診療の現場を目のあたりにし、高齢者の患者の負担を少しでも軽減させたいと、自ら町に出て診療所を開いた。高い専門性と患者に寄り添った姿勢で日々診察に取り組む岩見院長に、開業への強い想いや力を入れている診療についてたっぷり聞いた。
(取材日2019年1月18日)

加齢黄斑変性の治療が気軽に受けられる診療所を

医師をめざされた理由やこれまでのご経歴を教えてください。

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もともと、専門的な知識や能力を生かせる仕事に就きたいと思っていました。手先が器用だったこともあり、外科医師をめざして医学部に入学しましたが、その後、顕微鏡を使った手術に関心を持ち、眼科の道を選びました。眼球は透明な臓器で、とてもきれいなんですよ。その美しさに惹かれたところもあります。専門は、加齢黄斑変性です。留学先のドイツ・リューベック大学で、まだ詳しい発生メカニズムが解明できていない加齢黄斑変性の予防策の研究に従事しました。その後、大阪市立大学附属病院、兵庫医科大学病院で、加齢黄斑変性、糖尿病網膜症をはじめ、ぶどう膜炎や白内障、緑内障など幅広く治療を手がけてきました。現在も週1回、兵庫医科大学附属病院で外来診療を担当しています。

加齢性黄斑変性はどのような病気で、どのような治療をするのでしょうか。

加齢黄斑変性は、加齢によって網膜の中央の黄斑部に異常が起こる病気で、ものが歪んで見えたり、中心が暗く見えたりし、放っておくといずれ失明します。高齢化が進み、今後患者数が急増するのは明らかです。特に喫煙者の発症率は、非喫煙者に比べると高いともいわれています。ものが歪んで見えた時は、すぐ眼科を受診してほしいと思いますね。早期発見・治療は、進行を遅らせ、失明に至る確率を下げられます。近年は検査機器の進歩で早期発見が可能ですが、専門性の高い医師でなければ発生リスクを判断することは難しく、しっかり検査ができる医療機関を選ぶことは大切です。当診療所では眼底検査や光干渉断層計を使って診断し、目に直接薬剤を注射する硝子体注射を行っています。

大学病院などで長く経験を積まれている先生が、開業されたきっかけは何ですか?

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加齢黄斑変性の患者さんは増えているのに、勤務していた大学病院の外来診療は週2日しかなく、診察まで5時間待ちという状態でした。しかも患者さんは高齢者が多く、長時間待つのはたいへんな苦痛です。それに耐えられなくて治療を諦める人もいます。そんな患者さんの負担を少しでも軽減したいと思うようになりました。現在、当診療所では、待ち時間は長くても1時間弱です。週5日、診療ができますので、救える患者さんの数が増えてやりがいを感じています。加齢黄斑変性など専門性の高い治療ができる診療所を町中につくって、気軽に受診してもらいたい。これが私の開業に至った想いです。

専門性の高さと患者に寄り添う診察が特徴

診察する時に気をつけていることは何でしょう?

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一番心を砕いているのは、患者さんから話を聞くことです。どんなことでも言いやすい雰囲気づくりを大切にしています。患者さんからの訴えがないと必要な情報量が激減し、良い治療が行えませんから、医師と患者さんのコミュニケーションはとても重要です。検査で状況が把握でき、医師に専門性があっても、すべては解決しないのが医療です。他の病院で「病気は年のせいだと笑われ、それ以上話す気がなくなってしまった」と、私に相談に来られる人もいます。私は、患者さんが困っていることをすべて話せることが一番大切だと考えていますから、検査はすぐ終わらせ、その代わりたくさん話を聞けるよう心がけています。

患者さんに寄り添っていらっしゃるのですね。

治療を継続するには、診察の待ち時間の他に、通院頻度や治療代などの課題があります。例えば、白内障にかかり、視力が落ちていても、実際の生活で困ることが少ない場合、手術は先でも構いません。治療をするタイミングは人それぞれです。本人の困り事を聞いた上で、その人のライフスタイルに合わせて治療の選択肢を示し、方向性を決めるようにしています。これは、研究がメインで外来診療が少ない大学病院ではなかなかできませんでした。町のクリニックなら、患者さんがご自身の都合に合わせて来院できますし、話も詳しく聞くことができ、一人ひとりに寄り添った治療を受けていただけると思います。

検査機器も充実していますね。

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眼科にとって検査機器が果たす役割は大きいです。眼球のサイズは2センチ。網膜の厚さは0.2ミリ。そこにたまる水は10ミクロン。こんなミクロな世界ですから、正確な検査ができるように先進の検査機器を導入しています。網膜の断層写真をとる光干渉断層計や視野検査など市民病院とほぼ同等の設備はそろっています。「ここに来たら目に関することはすべて調べてもらえる」と頼っていただけたらうれしいですね。眼の検査や手術は怖いイメージがあるかもしれませんが、検査には負担のかかりにくい機器を使っていますし、白内障の手術や加齢黄斑変性の注射も、確実性を重視して実施していますので、安心して受けていただけると思います。

今後は近視の進行抑制や健診率の向上にも注力

先生の趣味やお休みの日の過ごし方を教えてください。

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仕事ではチームワークを大切にしていますが、趣味は一人で没頭することが好きです。例えば、自転車。以前は自転車通勤で毎日、往復15キロ走っていました。今は、仕事が終わって家で家族と過ごしてから、夜に自転車で走っています。気持ちが良いですよ。生物・植物を育てるのも好きで、家には熱帯魚、金魚、そしてイモリもいます。ベランダは植物園状態ですね。先日は、アボカドを種から育てました。小さい頃からもの好きだったんです。石ころ集めも好きで、今でも押し入れに当時見つけた珍しい石がありますよ。子どもは3人いて、学ぶことは楽しいということを教えたいと思っています。よく休日は、一緒に川に行って遊んだり、生き物採取をしたりして過ごしています。

今後の展望について教えてください。

今後も、市民の健康を管理できる高機能の眼科クリニックとして進化し続けたいと思っています。少なくとも芦屋市内の患者さんで、無治療あるいは低治療の状態で、困っている方をゼロにしたい。医学は日々進化していますから、常に知識や技術を取り込み、患者さんに還元するのが使命だと思っています。他の病院やクリニックで治療が困難な時、私のところに駆け込んできてもらえたらうれしいですね。そして、ゆくゆくは地域全体の健診率を上げていきたいと考えています。例えば白内障の有病率は年を重ねるごとに上がっているといわれていますが、受診率は低いです。病気になってからではなく、未然に対処することで重症化を防げます。健診率を上げることは、当院だけでは難しいですが他のクリニックや市とも連携をとり、協力してやっていけたらと思っています。

近視の進行を抑制する治療にも力を入れる予定と伺いました。

はい。近視性網膜症という病気があり、以前から近視には注目していました。近視は、眼球の長さが長くなった状態のことを言いますが、一度長くなると元に戻ることはなく、治りません。主に学童期から高校生頃までに進行しますが、最近、この進行を抑制する治療に注目が集まっています。そこで、私もオルソケラトロジーという特殊なコンタクトレンズによる治療を始める予定です。そのほかの近視治療法も積極的に取り入れていきたいです。現在、近視人口は増え続け、小学校高学年のクラスのほとんどが近視とされています。軽度の近視と重度の近視では生活レベルの質が変わります。近視の進行はなんとしても食い止めてあげたいですね。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

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目の病気は生死には関わりませんが、生活の質を左右します。「乾燥していないか?」「目の病気になる可能性はどれくらいあるのか?」など検査を受けていただければ、今の目の状態について確かな情報をお伝えできます。まずは目の健康を意識して、気軽に来院してみてください。

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