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正木 宏 院長の独自取材記事

メディカルパーク湘南こどもクリニック

(藤沢市/湘南台駅)

最終更新日:2020/04/01

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小田急江ノ島線、横浜市営地下鉄ブルーライン、相鉄いずみ野線が乗り入れる湘南台駅。その東口から徒歩で約4分に位置する「メディカルパーク湘南こどもクリニック」は、2018年に開業した小児科のクリニックだ。院長の正木宏先生は20年以上も大学病院の新生児集中治療室で低出生体重児や先天性の特別な病気のある新生児などの診療にあたってきたドクターである。親しみのある優しい笑顔で丁寧に話す言葉の端々に、子どもやその家族への思いと小児医療に対する熱意がにじんでいる。「大学病院での経験を生かして、お子さんの発育や成長に関する情報提供のほか、親御さんの気持ちに寄り添った診療を提供したいと開業しました」と語る正木院長に、さまざまな話を聞いた。
(取材日2018年12月25日)

子どもとその家族に寄り添い、ともに成長を支えたい

まず、クリニックのコンセプトをお教えいただけますか。

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私たちは、お子さんとその家族に寄り添い、支えることを理念にしています。そのために、次のような目標を掲げています。第一に、しっかりとお話をお聞きし、決めつけない診療を行うこと。次に、お子さんの目線、お子さんの立場に寄り添うこと。その上で、患者さんであるお子さんのご家族にとって一番良い方法を、一緒に考えること。そのために、医療と看護におけるクオリティーの向上を念頭に置いて、常に学び続けること。そして、医療安全、環境安全に対して高い意識を持って行動することです。すべてのスタッフがこの目標を共有し、日々の診察や業務に当たっています。

こちらで開業した経緯をお聞かせください。

私は数年前からメディカルパーク湘南という産婦人科のクリニックで新生児診察と1ヵ月健診を担当していました。開業したのはそのご縁からです。メディカルパーク湘南の田中雄大院長は分娩後の赤ちゃんの成長まで責任を持って診るべきだという考えをお持ちで、小児科の開設を切望していたそうです。私もその考えに共感し、クリニックの開業に至りました。2つのクリニックが連携することで、不妊治療から分娩、さらには出産後の成長過程まで情報が共有できますので、母子の健康管理をトータルに行うことができるというメリットは大きいと思います。もちろん診察する患者さんはその限りではありません。地域のお子さんとご家族の健康管理に貢献させていただきたいと思いますので、お気軽になんでもご相談ください。

力を入れている治療や、得意な分野はございますか。

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小児科診療全般です。生まれて間もない赤ちゃんをはじめ、乳幼児、学童、思春期に至るまで、幅広い世代の小児科診療に対応します。予防接種、乳幼児健診にも対応していますし、子育てに関する悩みや不安、疑問にもお答えします。私は20年以上、大学病院で新生児集中治療室に勤務してきました。早産であったり先天性の特別な病気のあるお子さんを診ることが、ライフワークでしたので、その経験を生かしたさまざまな情報をご提供できますし、ご相談に乗ることができます。また、そういったお子さんを持つご家族の気持ちに寄り添い共感できるという点は、一つの特徴といえるかもしれませんね。

予防から一歩進んだ、未病の改善にも取り組む

診察の際に、特に心がけていることはございますか。

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誠実に丁寧に診察することです。診察も、親御さんへの説明も、すべてにおいて誠実で丁寧であること。例えば難しい治療であっても、できるだけ専門用語や医学用語を使わず、詳しく平易な言葉でご説明するようにしています。病名など専門用語を使わざるを得ないこともありますので、わかりやすく解説してからお話ししますが、それ以外は難しい言葉を使わなくても十分に伝わることが多いですからね。お子さんを診察するときにも、ちゃんと説明をした上で体に触れます。言葉がまだわからない乳児であっても、です。患者さんと目を合わせて、言葉を交わして診察する。それが私にとっての、誠実で丁寧な診察です。また、定期的な健診であっても、病的な要素がないか留意することも心がけてもいます。

どのようなことか、具体的に教えていただけますか?

人の健康状態は、「ここまでは健康、ここからは病気」と明確に区分できるわけではなくて、健康と病気の間で連続的に変化しています。その状態を「未病」というのですが、それを早い段階から意識することはお子さんの将来にとって重要です。ですから一般診療に来たお子さんの身長や体重、プロポーションなどを記録して、成長曲線のグラフとして電子カルテに取り込んでいます。例えば将来、生活習慣病になりにくい体にするために、「こういう理由で、食生活の改善が必要なんですよ」とグラフを見ながらお話すれば、理解を深めてもらえます。また、肥満や低身長の傾向は、成長過程の身長や体重の変化から予測することができます。普通に一般の診療をしながら、その裏に何か病気が潜在していないかということを探り、可能な限り客観的な数値や経過を示しながら親御さんに理解していただくことで、未病の改善を啓発できると思うのです。

ではスタッフの皆さんには、どのようなことを心がけてもらっていますか。

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毎朝の朝礼では「ホスピタリティーを持って、患者さんに対応してほしい」と、常に話をしています。ちょっとした所作であるとか言葉遣い、患者さんのことをよく見て具合が悪そうだったら、すぐに伝えてほしいといったことですね。また乳児の予防接種はスケジュールを組むのが大変ですが、お子さんの健康を守る予防という面で、予防接種の意義や必要性をクリニックをあげて啓発しています。ですから看護師をはじめとしたスタッフが、予防接種の種類や必要性などを、細かくわかりやすく親御さんに説明し、予約から実施まで責任を持ってサポートしているのです。その点に関しては、当クリニックが自信を持って提供できる医療サービスの一つだと思っています。

子育ての悩みこそ、小児科の医師に相談してほしい

そもそも、先生が医師を志したのはなぜでしょう。

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父が小児科の医師だということが大きいでしょうね。小児科を選んだのも、父の影響だと思います。自宅のすぐ近くで開業していたので診療時間以外でも、それこそ昼夜を問わず自宅まで来られる人もいたのですが、誠意を持って対応している姿を見て、子どもの頃は単純に「すごいなあ」と思っていたものです。私が医科大学を卒業して医師になり、大学病院で新生児集中治療に携わったことでそのウエイトが大きくなり、実家に戻らない選択を伝えたときにも、父は理解してくれました。本当に尊敬の念しかありません。

小児科の医師として、どのようなときにやりがいを感じますか。

苦しそうにしていたお子さんに笑顔が戻ったり、心配そうだった親御さんの顔から不安の色が消えたりしたときですね。病棟での治療、外来での診療、いずれであってもそういった反応を見ることができると、小児科を選んで良かったと思います。私は、お子さんが新生児集中治療室から退院したとき、その子の成長や将来に対して、最も不安を感じているのは親御さんだということを痛感してきました。育児、養育というのはずっと続いていくので、その子の人生だけでなく、親御さんの心のケアも欠かせません。そういう子やご家族は少数ですが、そんな方たちや地域の皆さんために、自分の経験や小児科医師としてのアイデンティティを生かせるかもしれないと思ったことが、開業した理由の一つでもあるのです。

最後に、子育て世代の方や読者へのメッセージをお願いします。

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夜泣きが、なぜ起こるのか。どうして、おねしょをしてしまうのか。こういったことは、ある年齢を過ぎれば自然に治ると認識されがちですが、実は医学的な説明がつくこともあり、それを改善することで解決することもあるのです。このように私は病気以外にも、子どもを養育していく中で直面する「一体誰に聞いたらいいのかな」というようなことを、答えられるような小児科医師でありたいなと思っています。ですから、「こういうことは、小児科に行ってわざわざ聞くことかな」と躊躇せずに、どうぞ聞きにいらしてください。それこそ、夜泣きやおねしょ、その他の子育てを行う上で直面するさまざまな出来事に関して不安や疑問があれば、一人で思い悩まずに小児の専門家である小児科医師に相談してほしいということを、皆さんにお伝えしたいです。

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