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姫田 十二 院長の独自取材記事

ちば静脈瘤クリニック

(千葉市中央区/千葉駅)

最終更新日:2023/01/30

姫田十二院長 ちば静脈瘤クリニック main

千葉駅東口を出て徒歩約1分と便利な立地にあるのが「ちば静脈瘤クリニック」だ。ここはその名のとおり、下肢静脈瘤の治療に特化したクリニック。院長の姫田十二先生は、以前、横浜にあるクリニックで下肢静脈瘤の治療に携わっていたが、大学時代から慣れ親しんだ千葉で静脈瘤の治療にあたりたいと2018年7月に開院。「横浜と比べると下肢静脈瘤に対する意識がかなり異なっています。その外見から心配してかかりつけ医に診てもらっても、年齢のせいとか、放っておいて大丈夫と言われた人も多いようです」と姫田院長。姫田院長はそんな患者の不安を少しでも早く解消しようと、丁寧な診療と治療を心がけている。下肢静脈瘤の症状やその治療法、治療への思いなどについてお話を聞いた。

(取材日2018年12月12日)

足の静脈に血液がたまり、血管が膨れ上がる下肢静脈瘤

開院の経緯と開院後の反響について教えてください。

姫田十二院長 ちば静脈瘤クリニック1

私は以前横浜にある美容外科クリニックの血管外科で下肢静脈瘤を診療していたのですが、静脈瘤専門のクリニックグループが千葉に新規開業するということでお声をかけていただき、院長に就任しました。もともと千葉大学医学部出身で、県内各地の病院で勤務していた経験もあり、千葉には親しみを感じていました。ですので、この慣れ親しんだ千葉でぜひ診療したいと思ったのです。開院して気づいたのですが、千葉は下肢静脈瘤に対する意識が横浜とはかなり違うようです。また、患者さんからは、かかりつけの医師に診てもらっても「年齢のせいだから気にしないでいい」とか「そのまま放っておいても大丈夫」などと言われ、そのままに過ごしていたら、血管が膨れ上がってしまったといった声もよく聞かれます。

そもそも下肢静脈瘤とはどんな病気なのでしょう。

下肢の静脈に血液がたまってしまい、それが進行して静脈がぼこぼこと膨らんだり、蜘蛛の巣状に広がったりする疾患です。血管には心臓から血液を送り出す動脈と、末端から心臓に向けて血液を戻す静脈があります。下肢の静脈は重力に逆らって血液を上に流さなくてはなりませんから、逆流を防ぐため静脈の中に弁がついています。下肢静脈瘤はその弁の機能が壊れることで引き起こされるのです。足が重苦しい、だるい、足がつりやすい、かゆいといった自覚症状を感じる場合もあります。主に60代~70代以降の高齢女性に発症しやすく、遺伝的な要素が強いと考えられています。家族に下肢静脈瘤が起きたことのある人は注意してください。

見た目から何か重大な病気になるのではと心配する人も多いと思われますが。

姫田十二院長 ちば静脈瘤クリニック2

静脈がこぶのように膨らんだり、蜘蛛の巣状に広がったりしますから、その見た目から不安を感じる人も多いでしょう。膨らんだ血管が破裂するのでは思う人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。命に関わったり下肢に障害が出たりすることもなく、下肢静脈瘤自体は、さほど重大な病気ではないのです。ですが、外見が気になってスカートがはけないなどと悩んでいる人もおられると思います。生活の質にも関わってきますので気になっている方は治療を受けたほうがよいでしょう。

不安や悩みをできるだけ早く解消できるよう丁寧に診療

治療法にはどのようなものがあるのですか?

姫田十二院長 ちば静脈瘤クリニック3

治療法は静脈瘤の種類や血管の太さなどによって異なります。まだ症状がさほど進んでいない場合は、生活習慣の改善や圧の強い弾性ストッキングの着用によって進行を抑えます。ただこれは根本的治療ではありません。静脈瘤がはっきりと見た目でわかる場合には、根本的治療を行います。血管が細く、静脈瘤が蜘蛛の巣状や網目状に広がっている場合、注射による硬化療法を行います。これは静脈に薬剤を注射して、その後、弾性ストッキングなどで圧迫して静脈を消失させていくという方法です。治療にかかる時間は、注射だけですので、片側5分から10分くらいです。また、太い血管でぼこぼこしている場合には、血管内治療を行います。これは、血管内に高周波を当ててその熱で血管を塞いでいく方法です。治療時間は両側行ったとしても1時間以内で終わります。

診療の際はどんなことを心がけていますか?

患者さんはいろいろな不安や悩みを抱えておられますので、それらの不安をできるだけ早く解消していただけるように丁寧に診察しています。ここに来られる方は、ご自身が下肢静脈瘤になっていることを自覚している方が多いですが、「これまできちんと診てもらえるクリニックがなかった」「どこへ行けばいいのかわからなかった」という声を多く聞きます。内科などの医療者側も、下肢静脈瘤をそれほど重く捉えていないように感じます。確かに心臓の血管や脳血管の疾患と比較すれば重篤ではないですが、外見上の問題やちょっとした足の不快感があります。また、中には、血栓ができてそれが肺に飛んで肺塞栓症になるかも、などと周りから脅かされることもあるようです。下肢静脈瘤は、体の表面の浅いところにある静脈の疾患で、深部静脈にできる深部血栓症とは直接的な関係はありません。そういった誤った情報に惑わされないようにしていただきたいですね。

これまでで印象に残った出来事はございますか。

姫田十二院長 ちば静脈瘤クリニック4

患者さんの話を聞きますと、治療を受けて初めて、いかに自分の足が重苦しかったか、だるかったかがわかった、という人が多いですね。治療前は、足の重さやだるさに慣れてしまっていたのでしょう。下肢静脈瘤は、痛みやしびれはなく、だるさ、かゆみなどのちょっとした不快症状なのですが、やっぱり気になるものですよね。診療後、ここに来てよかった、もっと早く受診すればよかったというお声をいただけるとやはりうれしいですね。

外見上の変化や不快症状がある場合は早めに受診を

医師をめざされたきっかけを教えてください。

姫田十二院長 ちば静脈瘤クリニック5

最初は精神科の医師になりたいと思っていました。子どもの頃にフロイトなどの精神分析や精神医学に関する本を読んで、とても面白そうだと感じ、千葉大学医学部に進学しました。その後、体の機能というより見た目の問題や生活の質を改善する医療領域に関心を寄せるようになり、形成外科分野で研鑽を積んできました。千葉大学大学院ではケロイドの研究を行ったり、パリのサンルイ病院に留学し、乳がん手術後の再建治療などの研究に携わったこともあります。下肢静脈瘤の治療は、血管のぼこぼこをなくしてきれいに治すことをめざして行うので、形成外科の観点からもやりがいがありますね。

プライベートはどのようにお過ごしですか? 健康法についても教えてください。

甘いものが好きなので、時間のある時はスイーツの食べ歩きを楽しんでいます。見た目がかわいいスイーツは撮影してSNSに上げています。あとは子どもたちと遊んでいることが多いですね。健康のために毎日走っています。仕事が終わり帰宅後、夜に7キロくらい、調子のいいときは10キロくらい走ることもあります。あとは糖質制限をしています。スイーツは別として(笑)、米飯やパンなど主食の炭水化物を抜くようにしています。

最後に、今後の展望と読者へのメッセージをお願いいたします。

姫田十二院長 ちば静脈瘤クリニック6

下肢静脈瘤で不安に思っている方や悩んでいる方の相談相手として、患者さん一人ひとりに適した医療を提供していきたいと思います。千葉県内、特に房総半島エリアでは、下肢静脈瘤に関する情報が少なく、症状が出ていてもまだどこにも診てもらっていない方がとても多いと思います。当クリニックは、千葉駅から徒歩1分と便利な立地ですので、外房線、内房線、総武本線など電車1本で来られます。足が重い、かゆいといった症状や血管がこぶのようにふくらんでいるなど、外見上の変化が見られる場合はぜひ一度相談に来てください。治療も日帰りでできますので、お気軽に受診してください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

弾性ストッキング(保存療法の場合)/5500円(税込)~

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