全国のドクター13,230人の想いを取材
クリニック・病院 157,725件の情報を掲載(2025年1月22日現在)

ドクターズ・ファイル会員でできること

予約情報をマイページ上で管理できます!

過去の予約を一覧化

予約内容の確認

予約の変更・キャンセル※

※一部対象外の医療機関もありますので、あらかじめご了承ください

会員登録がお済みでない方は

すでに会員の方は

  1. TOP
  2. 千葉県
  3. 千葉市中央区
  4. 千葉駅
  5. ちば静脈瘤クリニック
  6. 高橋 正彦 院長

高橋 正彦 院長の独自取材記事

ちば静脈瘤クリニック

(千葉市中央区/千葉駅)

最終更新日:2025/01/14

高橋正彦院長 ちば静脈瘤クリニック main

千葉駅東口を出て徒歩約1分と極めて便利な立地にあるのが「ちば静脈瘤クリニック」だ。ここは下肢静脈瘤の検査、治療に特化したクリニック。2024年12月から院長として就任したのが高橋正彦先生だ。高橋院長は、それまで約20年以上、複数の病院でカテーテルを用いた心血管及び下肢血管のインターベンション治療に携わってきている。同院でもその培ってきた技術を生かしながら下肢静脈瘤に対する血管内治療を行っている。「下肢静脈瘤という病名を知っている方は多いですが、その病態まで正しく理解している方は少ないですね」と話す高橋院長。同院では費用負担に配慮した検査も行っていて、その際、下肢静脈瘤についてわかりやすく説明している。同院の特徴や下肢静脈瘤について高橋院長に聞いた。

(取材日2024年12月5日)

足の静脈に血液がうっ滞する下肢静脈瘤

先生のこれまでの経歴を簡単に教えてください。

高橋正彦院長 ちば静脈瘤クリニック1

これまで埼玉や東京、香川などの複数の病院でさまざまな心臓血管疾患のカテーテル治療や手術に携わってきました。難しい症例も数多く対応してきましたが、今回、ご縁をいただいて下肢静脈瘤に特化した当院の院長に就任しました。下肢静脈瘤の治療はカテーテル治療が中心ですのでこれまでの経験を少しでも生かせればと思っています。千葉に来るのは久しぶりだったのですが、駅周辺は開発が進んでとてもきれいになっているのに驚きました。当院は千葉駅のすぐ近くなので、千葉市内の方々をはじめJR外房線、JR内房線、JR中央・総武本線などを使っても通院しやすいと思います。これから下肢静脈瘤で悩んでいる方々のお力になっていきたいと思います。

その下肢静脈瘤というのはどんな病気なのですか。

下肢の静脈に血液がうっ滞し、それが進行して静脈がぼこぼこと膨らんでしまう病気です。下肢の静脈は、重力に逆らって血液を心臓に戻さなくてはなりませんから、逆流を防ぐための弁がついています。この弁が正常に機能しなくなるために血液の逆流が生じてうっ滞します。命に関わる病気ではありませんが、足が重い、だるい、つりやすいといった症状が出てきます。足が重苦しいから外出するのがおっくうになって運動量が減り、その結果、足の血行が悪くなり、さらに足がむくんで重苦しくなる、といった負の連鎖が起こることも考えられます。生活の質の低下にもつながりますし、健康に生きる妨げにもなります。また、足のだるさや重苦しさなどはほとんどないのですが、血管がくもの巣状や網目状にもやもやと広がるケースもあります。

どんな人がなりやすいのでしょうか。

高橋正彦院長 ちば静脈瘤クリニック2

高齢の女性に多い疾患ですが、若い人では20代30代から発症する場合もあります。出産を契機に少しずつ進行して、20年後くらいに症状が出てくることが多いですね。家族に下肢静脈瘤の既往歴がある人や出産経験のある人、美容師や調理師のようにあまり歩かずに立ったまま長く仕事をしている人などはなりやすいので注意してください。浮き出た血管をそのまま放置しておくとさらに進行して、色素沈着や潰瘍が起きて痛みも出てきます。そのような状態にならないために適切な時期に治療を行うことが大切です。

経験豊富なカテーテル治療で患者の悩みを解消

その治療法にはどのようなものがあるのですか。

高橋正彦院長 ちば静脈瘤クリニック3

当院では血流うっ滞の原因となっている静脈をふさぐための血管内治療を行っていて、そのふさぎ方として2つの方法があります。1つが血管内焼灼術で、カテーテルを血管内に入れて、患部をレーザーや高周波で焼灼する治療法です。もう1つが、2019年より保険適用となったグルー治療です。これはカテーテルによって医療用接着剤を静脈の中に送り込み血管をふさぐ方法です。それぞれメリット、デメリットがありますので、患者さんの状態に合わせて選択しています。いずれも低侵襲で、日帰りで行えます。また、皮膚表面の静脈がくもの巣のようにもやもやと見える症状に対しては、血管を固めて吸収を促す硬化療法を用います。

診療の際、どのようなことを心がけていますか。

患者さんはご自身の状態について不安を抱かれていますので、「現在地」をご理解いただけるよう努めています。例えば、足が重苦しい、むくむのがつらいと悩んで来られた時に、それが本当に下肢静脈瘤によるものなのか、あるいは他の原因によるものなのかをきちんと診断しています。もし下肢静脈瘤が起きていた場合には、どの程度の進行具合か、今後どんなリスクがあるのか、どのような治療が必要かといったことも丁寧に説明しています。患者さんによって困り事は異なりますし、どのくらい困っているかも異なります。一人ひとりの困り事をお聞きして、解決できるようお話ししています。例えばまだ症状が軽い場合は弾性ストッキングの着用をお勧めしたり、単に足の筋力低下によってむくんでいるのであれば運動するようアドバイスしたりしています。

こちらでは患者さんの費用負担に配慮した検査も行っているとか。

高橋正彦院長 ちば静脈瘤クリニック4

足の血管が気になっていてもなかなか受診に踏みきれない方や、どうしたらいいか悩んでいる方も多く、そんな方々がより気軽に検査を受けられるよう、費用に配慮した検査を行っています。下肢静脈瘤ではないかと心配している方が、検査を受けて下肢静脈瘤ではないとわかれば安心するでしょう。その原因が筋力不足や運動不足かもしれませんし、あるいは他の疾患が原因になっている可能性もあります。また、下肢静脈瘤になっているからといってすぐに治療をしなくてならないということでもありません。患者さんは、下肢静脈瘤という病名は知っていても、その病態まで正しく知っている方はとても少ないですね。ぼこぼこした血管ばかり気にしがちですが、それを引き起こしている根本原因は奥のほうにある静脈であるということをぜひ知っていただきたいですね。このようなことも診療や検査の際、イラストなどを使ってわかりやすく説明しています。

足の重苦しさに悩む人は早めに相談を

そもそも医師を志したきっかけはどんなことだったのですか。

高橋正彦院長 ちば静脈瘤クリニック5

代々医師の家系でしたので、自分も自然と医師になるのだろうと考えていました。子どもの頃は脳に関心がありました。当時、人体の不思議をテーマにしたテレビ番組が多く流れていて、それを見て興味が湧きました。その後、医学部、初期研修と医療を学ぶ中で心臓に関わる医療に魅力を感じるようになり、循環器内科を専門にしました。循環器疾患は、治療によって劇的な改善が期待できることに感動を覚えたのです。救命につながるという点でもとても重要な分野だと思ったのです。以来、心筋梗塞や不整脈などさまざまな心疾患や心臓血管の治療、手術に携わってきました。

ところでプライベートの時間はどのように過ごしていますか。趣味などあれば教えてください。

マラソンをやっています。フルマラソン大会も出ますが、ハーフマラソンのほうが大会数が多いのでハーフの大会によく参加しています。ベストタイムは1時間26分。それを更新するのが今の目標です。マラソンを始めたきっかけは足の骨折です。足を床に軽くつけるだけでも激痛が走っていたのですが、その後リハビリテーションをしていく中で、自分の足にどのくらいの可能性があるのか、せっかくだから挑戦して記録として残したいと思ったのです。今は休日や夜に10~20kmくらい走っています。患者さんからすると、不健康な医師よりも健康な医師に診てもらいたいと思うのではないでしょうか。それに足のむくみの予防・改善に運動や筋力強化を勧めている立場ですから(笑)。

最後に今後の展望とメッセージをお願いいたします。

高橋正彦院長 ちば静脈瘤クリニック6

下肢静脈瘤について誤解されている方も多いように感じます。まずは病態について一人でも多くの方に正しく理解していただきたいと思っています。当院では図や検査画像などをお見せしながらわかりやすくお話ししています。費用に配慮した検査も行っていますので、足がむくむ、つりやすい、足が重いなどと感じている方はぜひ一度受診していただきたいですね。その原因がわかれば気持ちもすっきりすると思いますし、下肢静脈瘤の出ている方にはその後のリスクや治療の必要性などについて丁寧にご説明いたします。足の症状で気になる方はどうぞお気軽に相談に来てください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

弾性ストッキング(保存療法の場合)/5720円(税込)~

Access