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健康寿命を延ばすためにも意識してほしい骨の健康
骨密度検査

渚うめだ整形外科クリニック

(枚方市/御殿山駅)

最終更新日:2021/10/12

渚うめだ整形外科クリニック 健康寿命を延ばすためにも意識してほしい骨の健康 骨密度検査 渚うめだ整形外科クリニック 健康寿命を延ばすためにも意識してほしい骨の健康 骨密度検査
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「高齢になっても、できる限り自分の足で歩き続けたい」。そう思っている人は多いだろう。骨折は、脳卒中や認知症に続き、寝たきりになる原因の上位に入るにも関わらず、骨折を防ぐために骨を意識している人が少ないのが現状。骨粗しょう症が進行していくと、尻もちをつくなどのちょっとした衝撃でも骨折してしまい、思うような生活ができなくなる人が多いのだそう。「渚うめだ整形外科クリニック」では、患者一人ひとりの年齢や骨の状況、生活習慣に合わせたアプローチで骨折を防ぐことに注力。院長の梅田眞志生に、骨粗しょう症治療の重要性について聞いてきた。

(取材日2020年8月20日)

健康寿命を延ばす一つのポイントが骨折の予防。骨粗しょう症の検査などを通して自分の骨を知っていこう

Q骨粗しょう症とはどのような状態を指すのですか?
A
渚うめだ整形外科クリニック 骨粗しょう症治療の重要性について語る院長

▲骨粗しょう症治療の重要性について語る院長

骨粗しょう症とは、骨がもろくなり簡単に骨折してしまうような状態のことを指します。骨は常に代謝していて、古い骨が壊されては新しい骨が作られています。ところが加齢などの理由によって骨を作る働きより、骨を壊す働きが上回ってしまうとバランスが崩れ、骨がもろくなってしまうのです。骨粗しょう症が進むと、尻もちをつく、荷物を持ち上げる、つまずくといった些細なことでも骨折してしまうこともあります。閉経後の女性や過度なダイエットをした人、ステロイド剤を多用していた人、ご家族に骨粗しょう症の方がいた人などが骨粗しょう症になりやすいのですが、自覚症状がないため検査を受けて早期発見・早期治療に取り組むことが必要です。

Qどのような検査や治療をするのですか?
A
渚うめだ整形外科クリニック デキサ法での検査により、状態をより詳細に知ることが可能

▲デキサ法での検査により、状態をより詳細に知ることが可能

骨密度検査や骨量測定、血液検査の結果で診断し、治療方針を決定していきます。当院では、骨密度検査にはデキサ法でのエックス線骨密度測定装置を用いて骨評価を行います。この方法で腰椎と大腿骨の骨密度を測定し、具体的に骨の状態を確認します。血液検査では骨が溶けすぎているのか、もしくは骨を作る能力が低くなっているのか、骨粗しょう症のタイプを見極めていきます。対処法は、高血圧や糖尿病などの生活習慣病と同じで、基本は生活習慣の改善です。それだけでは効果が不十分な場合は、骨粗しょう症薬を使用します。薬の種類はさまざまなので、症状の進行度や患者さんの生活環境などを考慮し、その人に最適なものを選ぶことが大切です。

Q治療の重要性について教えてください。
A
渚うめだ整形外科クリニック 丁寧に解説してくれた院長

▲丁寧に解説してくれた院長

骨粗しょう症の人が脊椎などを圧迫骨折すると、大腿骨頸部の骨折リスクが高くなると言われていて、次から次へと骨折しやすくなるなど、骨折の連鎖が起きてしまいます。しかし、ここ10年ほどで薬の開発が進んでいて、内服薬や注射製剤で骨折の可能性を下げていけるようになってきています。ところが、骨粗しょう症と考えられる方のうち、治療を受けている人はごくわずかとされていますし、一度治療を始めても1年以内に約半数が治療を中断しているというデータもあります。骨粗しょう症の治療を通して骨折の予防につなげていけるようになっていることを、医療機関がもっと発信していく必要を痛感しています。

Q骨粗しょう症を予防していくためにできることはありますか?
A
渚うめだ整形外科クリニック 日頃のケアや生活習慣改善も重要な要素に

▲日頃のケアや生活習慣改善も重要な要素に

まずは生活習慣の改善ですね。20代、30代の頃から食事と運動に気をつけることが望ましいです。食事ではカルシウムをしっかり取ることが重要です。難しく考える必要はなく、牛乳やチーズ、ヨーグルトなどの乳製品を積極的に摂取していきましょう。スキムミルクを料理に使うのもお勧めです。運動に関しては1日30分程度、散歩するのが効果的ですよ。太陽の光を浴びられる午前中にウォーキングする習慣をつけるといいでしょう。40代、50代になったら定期的に検査を受け、必要に応じて薬を服用するなどして、骨折を防いでいきましょう。

Qこちらで診察時に心がけていることを教えてください。
A
渚うめだ整形外科クリニック 患者一人ひとりに合わせた治療の大切さを語る院長

▲患者一人ひとりに合わせた治療の大切さを語る院長

骨粗しょう症は自覚症状がないため、治療を継続しにくいという課題があります。そのため、「どうして薬を続けなければならないのか」を患者さんが納得できるようにすることが何より大切です。そのため、数値を用いてしっかり説明するように心がけています。一度骨折した患者さんを骨粗しょう症と診断して終わりにするのではなく、「その人の2度目の骨折が起きるのを絶対に防いでいく」。そんな決意で診療にあたっています。

ドクターからのメッセージ

梅田 眞志院長

健康寿命を延ばしていくための一つのポイントが、骨折を防いでいくことです。そのための第一歩は骨密度を測ること。血圧計で血圧をチェックするように、骨密度についても整形外科で定期的に検査を受けましょう。例えば、血圧が高ければ脳出血などを防ぐために血圧を抑えていく薬を飲みますよね。それと同様に、骨密度が低ければ、骨折を防ぐために服薬をしたり、注射をするのだと考えてほしいのです。食事と運動に気をつけ、定期的な検査と継続的な治療を行っていれば、骨折は防ぐことができます。ぜひ、一緒に頑張りましょう。

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