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臼田 和弘 院長の独自取材記事

うすだ内科クリニック

(世田谷区/明大前駅)

最終更新日:2024/10/11

臼田和弘院長 うすだ内科クリニック main

京王線、京王井の頭線の明大前駅から徒歩3分の場所にある「うすだ内科クリニック」。脳神経内科と内科を標榜して2018年4月に開院した同クリニック、白を基調とした院内は清潔感にあふれ、バリアフリーにも対応している。脳神経内科を専門とする臼田和弘院長は、日本医科大学付属病院で頭痛や脳卒中治療の研鑽を積み、豊富な知識と経験を持つ。地域のかかりつけ医として、患者の体と心の両面の健康を大切に日々診療にあたっている。一つ一つの事柄を懇切丁寧に説明してくれる姿が印象的な臼田院長に、頭痛の診療や生活習慣病への取り組みなどさまざまな話を聞いた。

(取材日2024年3月19日)

危険な二次性頭痛を見逃さず適切な診療を

どのような主訴で来院する患者さんが多いのでしょうか?

臼田和弘院長 うすだ内科クリニック1

傾向として多いのは私の専門である脳神経内科、つまり頭痛やめまい、しびれ、物忘れといった症状で来られる患者さんですね。一般内科では風邪やインフルエンザなど感冒症状の方、また高血圧、糖尿病、脂質異常症などいわゆる生活習慣病、あるいは膀胱炎や気管支喘息などまで幅広く診療しています。例えば脳神経内科の患者さんでMRIを撮った場合に小さな脳梗塞などが見られることがあるのですが、その場合は脂質や血圧の管理など一般内科としての観点から対応していくこともありますね。

頭痛の診療について教えてください。

頭痛には大きく分けて、脳腫瘍やくも膜下出血、脳出血といった一刻を争う重大な病気となる二次性頭痛と、それ以外の一次性頭痛があります。まずは問診や近隣提携機関での画像検査を行って二次性頭痛か否かを確かめ、危険な所見があればすぐに高次医療機関に紹介いたします。そうしたリスクが除外できて一次性頭痛と診断されれば、投薬治療などを行っていきます。この時、患者さんには日々の症状を記録する「頭痛ダイアリー」をつけていただきます。薬の使用過多によってさらに頭痛が生じることもありますし、不適切な処方では効果が見込めないこともありますから、このダイアリーで頭痛の種類やパターンを見極めていくことが重要なのです。頭痛ダイアリーに準じた管理アプリもありますので、スマートフォンからアプリに記入していただければ、当クリニックにも共有されて記録をスムーズに確認できます。

軽い頭痛を我慢して生活を続けてしまう人も多いと思います。受診のタイミングはどう考えれば良いですか?

臼田和弘院長 うすだ内科クリニック2

大きな判断材料は、日常生活に支障を来すレベルのものであるかどうかだと思います。それまでどおりに生活するのがつらくなったら、医療機関にかかっていただきたいですね。あるいは、その時点では頭痛が生じていない、いわば間欠期にある場合でも、いつ頭痛が再発するかわからないから食事や旅行の予定をキャンセルしてしまうというくらい不安な状態であれば、ぜひ受診してみてください。適切に診療を受けられれば、そうした不安が解消されて快適な生活が送れるのではないかと思います。また、急激に強い頭痛が発症したような場合、先ほどお話しした二次性頭痛の可能性もありますので、早めに来院いただければと思います。

笑顔になってクリニックから帰ってもらいたい

生活習慣病については、どのような時に受診すれば良いでしょうか?

臼田和弘院長 うすだ内科クリニック3

特に自覚症状がなくても、健康診断で何か指摘を受けたり疑問に思ったりしたことがあれば、医療機関を受診して相談していただくのが良いですね。当クリニックでも、健康診断や人間ドックの結果をきっかけに来院される方は多くおられます。診断結果の用紙などをお持ちでしたら一緒にそれを確認しながら、お悩みや疑問などをざっくばらんにお話ししていければと思います。

患者さんとのコミュニケーションで心がけていることはありますか?

心がけているのは、患者さんのお話を十分に聞くということですね。患者さんの言いたいこと、訴えたいことは何なのかをまずは理解することから始まると思います。他院であまりお話を聞いてもらえなかったという患者さんも時折来られるのですが、訴えを医師に聞いてもらうということだけでもある程度、患者さんが楽になるということもありますから、まずはお話をしっかり拝聴したいと考えています。また、診療を重ねてお話を伺っているうちに信用していただけて、1度目の診察ではお聞きできなかったことを2度目、3度目の診察でお話しいただけることもあります。そうしたことは診療を進めるためにも重要ですし、やはり患者さんと信頼関係を築くことは大切ですね。診療では、何よりも患者さんに安心していただくことが一番です。診察が終わってクリニックから出る際には、笑顔になって帰っていただきたいと思っています。

こちらのクリニックでは漢方の処方もされているそうですね。

臼田和弘院長 うすだ内科クリニック4

学生時代や大学病院勤務時代から漢方への関心はあったのですが、自分でも使ってみたり漢方に詳しい高名な先生からの教えを請うたりする中で、患者さんの症状改善のために漢方薬を積極的に用いるようになりました。西洋医学の薬ではなかなか症状改善に適したものがない場合、ひとまずの経過観察として「様子を見ましょう」と言われることがあります。それでも症状自体はあるので、緩和したいですよね。そうした時に、漢方薬が“かゆいところに手が届く”ように症状緩和を図るのに役に立てています。漢方薬だけを処方する場合もありますし、症状に合わせて漢方薬と西洋医学の薬をハイブリッドで用いる場合もあります。

英語での診療にも対応。診療体制も効率的に

開業されて以降も、大学の付属病院での診療も継続しておられると伺いました。

臼田和弘院長 うすだ内科クリニック5

私の母校でもある日本医科大学付属病院の脳神経内科で現在も週に1度、主に頭痛の外来を担当しています。付属病院での診療で学ぶことも多いですし、大学では同僚や先輩・後輩、あるいは他科の先生ともコミュニケーションを取ることができますから、普段は気づかないことを知ったり新しい知識を得られるなどさまざまなメリットがあり、それを当クリニックでの診療にも生かしています。また、当クリニックの患者さんに精密な検査や高次の医療が必要な場合に、日本医科大学と連携を取って紹介することもできますし、逆に付属病院で私が診ている患者さんがさらに高い頻度で受診したい場合には、当クリニックに通っていただくことも可能です。

クリニックの展望を教えてください。

私の専門である脳神経内科の疾患、例えば片頭痛などに関しては、神奈川や千葉、埼玉など遠方から来られる方もいらっしゃいます。明大前周辺の住民の方々はもちろんですが、近隣に限らず日本全国、あるいは世界中からでもぜひいらしていただければと思っています。当クリニックでは英語でコミュニケーションを取りながらの診療も可能ですから、外国から来られて日本に住んでおられる方にもぜひ利用していただきたいですね。また、現在はウェブ問診などデジタル化も進め、同時に私が診療に専念できるようスタッフの分業も効率的に行って、少しでも患者さんの待ち時間を減らせるよう努めています。

読者へのメッセージをお願いします。

臼田和弘院長 うすだ内科クリニック6

まずお伝えしたいのは、「たかが頭痛、されど頭痛」という言葉です。たかが頭痛と思ってやり過ごしてしまうこともあるかと思いますが、その頭痛はもしかしたらくも膜下出血などの二次性頭痛かもしれません。気になる兆候があればぜひ受診していただきたいと思います。当クリニックでは患者さんに寄り添い、患者さんの目線に立って二人三脚で診療していきたいと考えています。ぜひお気軽にご来院ください。

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