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臼田 和弘 院長の独自取材記事

うすだ内科クリニック

(世田谷区/明大前駅)

最終更新日:2021/10/12

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渋谷や新宿、吉祥寺からも便利な、明大前駅より徒歩3分。住宅地にある「うすだ内科クリニック」は、2018年4月に開院した新しいクリニックだ。同院は、日本医科大学付属病院で頭痛や脳卒中治療の研鑽を積んだ臼田和弘院長が、日常的な体調不良から専門的治療まで行う。エレベーターで2階に上がると、院内は真っ白で清潔感あふれるシンプルな設えが印象的。頭痛や物忘れなど、患者さんの悩み、苦しみに一緒に向き合って、笑顔で帰ってもらえるクリニックをめざしたいという診療への思いなど話を聞いた。

(取材日2018年9月10日)

「頭痛」に対しての適切な診断とそれに応じた治療を

2018年4月に開業されたそうですね。

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これまで約30年、日本医科大学付属病院の神経・脳血管内科で患者さんの診療や研究に携わってきました。主な専門は頭痛と脳卒中です。このクリニックでは、まず地域のかかりつけ医として風邪や生活習慣病などの一般内科から頭痛、物忘れ、めまい、しびれ、ふるえといった脳神経内科領域の疾患に悩む患者さんのお役に立ちたいと思っています。その上で、例えば30年来、専門としてきた頭痛については、開業後もずっと週1回、日本医科大学付属病院で頭痛の診療を行っています。大学で得た先進の知識に自分のこれまでの経験に加えて、このクリニックでの診療に最大限活用していきたいのです。

頭痛は、どのようなお悩みが多いでしょうか。

そうですね、ひどい頭痛というのは、日常生活に支障を来してしまいます。日本の片頭痛人口は840万人、それを含む慢性頭痛人口は実に3000万人に及ぶといわれます。また、頭痛によって学校や仕事に行けず、集中できないことによる生産性の低下が日本経済に毎年2880億円の損失をもたらすともいわれます。そのくらい、頭痛に苦しんでおられる方はいらっしゃるのです。頭痛は一次性と二次性に分けられますが、一般的に頭痛治療ではまず、くも膜下出血や脳腫瘍など重大な病気が原因となる二次性頭痛を除外することから始めます。MRIなどの画像診断と神経学的な所見をもって、命に関わる病気がないことをまず確認するのですね。それらがなければ一次性頭痛として薬が処方されたりしますね。

一次性頭痛というのは、どうすればよいのでしょうか。

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そこからしっかり診断をつける必要があります。頭痛の診断名は150から200ほどもあるといわれます。適切な診断とそれに応じた治療をすべきで、そうすれば痛みや苦しみから解放されることにつながります。患者さんの中には、当面処方された鎮痛剤を飲んでも症状がなかなか改善せずに、いろんな医療機関にかかり、薬が増えている方もいらっしゃいます。その場合、薬物の使用過多によってさらに頭痛が引き起こされていることも少なくありません。また、痛みがつらくて薬をつい大目に飲んでしまわれることもあるでしょう。その悪循環を断ち切るべく、きちんと診断をつけて頭痛のタイプを見極め、そのための治療を行うべきです。薬も見直して、適切に減らしていく作業も必要でしょう。

医師である前に、まず人間として信頼されることが大切

頭痛について、こちらのクリニックではどのように診てもらえるのですか?

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まず二次性頭痛を否定するために、麻痺がないかなど診察を行い、提携先機関でCTやMRIの画像検査を行い、診察します。脳出血や動脈解離などがもしあれば、迅速に高次病院に紹介します。そうしたリスクを除外でき、一次性頭痛となれば、患者さんに「頭痛ダイアリー」をつけていただきます。いつ、どのように痛かったかを記録してもらうので、発作日数や程度の把握に役立ちます。それを一緒に見ながら話し合いますので、信頼関係が重要ですね。この構築がたいへん大切だと思っています。そして、一般的にはまず薬による治療で様子を診ていきます。発作時に飲む鎮痛剤も頭痛の度合いによって種類を変えますし、ひどい場合には予防薬も使って発作頻度・程度を下げていきます。

その他の疾患については、いかがですか。

定期的に、特定の病気や症状をテーマとして、無料の健康教室をクリニック内で行っています。先日開催した「物忘れ教室」では、30代から70代まで幅広い年齢層の方が来てくださりました。認知症にならないためにはどうすれば良いか、お手玉を使った簡単な運動や、しりとり、アロマを使った嗅覚の刺激などを行い、予防のための日常生活での注意点などをお伝えしました。健康教室では今後もインフルエンザやめまい、しびれ、震えなどを取り上げていこうと思っています。また、専門的な治療としては、禁煙の相談も行っています。依存を解いていく点で、薬剤の使用過多による頭痛の治療に似たところがありますし、タバコによる脳卒中の死亡率も高いとされていますので、ぜひお役に立てればと思います。

患者さんに対して心がけておられることは何ですか?

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診察の後は笑顔で帰っていただきたいので、安心していただくためにも、信頼関係を大切にしています。そのため、私のこれまでの経験に加え、最新の知識で丁寧に説明いたしますし、患者さんがわからないことも何でも良いので言っていただいています。診察室を出られる前には今一度、聞き漏らしたことがないかをお聞きして、確認するようにしています。また、診察する上ではまず私自身の人間としての価値や存在、人間力とでもいうべきものが大事だと考えています。ですから医師として研鑽を積むのと同時に、医師以外の昔なじみの友人などとの付き合いも大切にしています。人から信頼される人間であることが、大前提と考えていますね。

頭痛をはじめ、さまざまな不調に漢方の処方も

今後考えられていることはありますか?

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すでに始めていますが、漢方の処方を、相当する症状の方で希望される場合に行っています。頭痛や不眠、脂質異常症などもですし、病気とまで行かなくても疲れや寝汗、夏バテなど、いわゆる体調不良や不定愁訴に対して行っています。開業してさまざまな患者さんに触れてみて思いを強くしたのですが、西洋医学の薬では対応しきれないものがあると感じたのです。予防や体調管理も含め、実際に漢方での処方を希望される患者さんも多いですね。これも、患者さんに安心して笑顔で帰っていただくための一つの方策です。また、喜ばれていることとしては、英語での診療対応も行っています。

外国の方への診療ですか?

ええ、以前、成田国際空港内のクリニックで診療をしていたことがあって、旅行者などと英語での診療もしていました。昨今は外国人観光客の数も増えていますが、国際結婚や日本での就労などでお住まいの外国人の方も多いと思います。頭痛はもちろん、風邪やアレルギー症状、生活習慣病などでお困りの方はぜひ頼っていただければと思います。英語以外でもできるだけ対応したいですね。

外国語学習がご趣味なのですね。

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そうですね。言葉のリズムが好きで、カラオケでも英語の歌をよく歌います。日本語だと照れてしまうような愛の言葉も、英語なら自然と言えてしまうようなところがあるでしょう(笑)。語学の目的は学習することではなく、実際に相手との意思疎通を図ることです。その意味では、日本におられる外国の方の診療に役立てたい思いもあります。日本語での診療も同様で、患者さんと信頼関係を築いて、安心して笑顔で帰っていただけるようなクリニックでありたいと思っています。それにはやはり、お話を丁寧にしたり、よく伺ったりするコミュニケーションが大切。二人三脚で治療に取り組んで、その病気や症状からのつらさ、苦しみからの解放につなげて差し上げたいですね。特に頭痛については、近隣に留まらず遠方から、世界から患者さんに頼っていただけるような存在になりたいです。

最後にメッセージをお願いします。

まずは、このクリニックのことを多くの方に知っていただきたいです。そして、気軽に相談できるクリニックとして浸透させていきたいですし、やはり私の専門性を地域医療の中で生かしていきたいですね。頭痛やめまいは自己解決してしまいがちですが、中には大きな病気のサインが隠されていたりします。こんな些細な悩みでも来院していいのかな、などは考えず、気になることがありましたら気軽に相談にいらしてくださいね。

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