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臼田 和弘 院長の独自取材記事

うすだ内科クリニック

(世田谷区/明大前駅)

最終更新日:2025/08/18

臼田和弘院長 うすだ内科クリニック main

京王線、京王井の頭線の明大前駅から徒歩3分の場所にある「うすだ内科クリニック」。白を基調にした院内は清潔感にあふれ、バリアフリーにも対応。臼田和弘院長は脳神経内科を専門に学び、日本医科大学付属病院で脳神経内科全般、特に頭痛と脳卒中の診療にあたってきた。慢性頭痛患者の受診率が低いことに警鐘を鳴らすべく、2018年4月に開院。現在は頭痛と生活習慣病、睡眠時無呼吸症候群に注力しながら、内科全般を診療している。地域のかかりつけ医として、患者に笑顔で帰ってもらえるよう尽力しているという臼田院長。一つ一つの事柄を懇切丁寧に説明してくれる姿が印象的な臼田院長に、頭痛や睡眠時無呼吸症候群、生活習慣病への取り組みなどさまざまな話を聞いた。

(再取材日2025年1月30日)

危険な二次性頭痛を見逃さず適切な診療を

どのような主訴で来院する患者さんが多いのでしょうか?

臼田和弘院長 うすだ内科クリニック1

傾向として多いのは私の専門である脳神経内科、つまり頭痛やめまい、しびれ、物忘れといった主訴で来られる患者さんです。一般内科では風邪やインフルエンザ、また高血圧、糖尿病、脂質異常症などいわゆる生活習慣病、あるいは膀胱炎や気管支喘息などまで幅広く診療しています。例えば脳神経内科を受診した患者さんのMRIを撮った場合、小さな脳梗塞などが見られることはままあるものですが、その場合は脂質や血圧の管理など一般内科としての観点から対応していくことも考えるべきだと思います。

頭痛の診療について教えてください。

頭痛には大きく分けて、脳腫瘍やくも膜下出血、脳出血といった一刻を争う重大な病気と関連する二次性頭痛と、それ以外の一次性頭痛があります。まずは問診や画像検査を行って二次性頭痛か否かを確かめ、危険な所見があればすぐに高次医療機関へ紹介いたします。そうしたリスクが除外できて一次性頭痛と診断されれば、投薬治療などを行っていきます。このとき、患者さんには日々の症状を記録する「頭痛ダイアリー」をつけていただきます。薬の使用過多によってさらに頭痛が生じることもありますし、不適切な処方では成果が見込めないこともありますから、このダイアリーを参考に頭痛の種類やパターンを見極めていくことが重要なのです。頭痛ダイアリーに準じた管理アプリもありますので、スマートフォンからアプリに記入していただければ、当クリニックにも共有されて記録をスムーズに確認できます。

軽い頭痛を我慢して生活を続けてしまう人も多いと思います。受診のタイミングはどう考えれば良いですか?

臼田和弘院長 うすだ内科クリニック2

大きな判断材料は、日常生活に支障を来すレベルのものであるかどうかだと思います。頭痛で仕事や学校を休む、いつもはできている家事や作業ができない、そういったときは医療機関にかかっていただきたいですね。あるいは、その時点では頭痛が生じていない場合でも、いつ頭痛が再発するかわからないから食事や旅行の予定をキャンセルしてしまうというくらい不安な状態であれば、ぜひ受診してみてください。現在は注射による片頭痛の発症予防も図れるようになりました。適切な治療が、快適な生活を送るための手助けとなるのではないかと思います。また、急激に強い頭痛が発症したような場合、先ほどお話しした二次性頭痛の可能性もありますので、早めに来院いただくことをお勧めします。たかが頭痛、されど頭痛。患者さんに、頭痛は病的な症状であると認識してもらうことから、治療はスタートします。

笑顔になってクリニックから帰ってもらいたい

睡眠時無呼吸症候群の治療もされているそうですね。

臼田和弘院長 うすだ内科クリニック3

寝ている時に呼吸が止まる睡眠時無呼吸症候群は、血中酸素濃度の低下や血圧上昇を招くことから、高血圧症や糖尿病を悪化させる恐れがあり、さらには脳卒中や心筋梗塞といった命に関わる重い病気を引き起こしかねません。治療はいびきの緩和や睡眠の改善が期待できるだけでなく、重い病気を防ぐことにつながる「命を守るための治療」とも言えるでしょう。当クリニックではCPAPという気道を広げる機器を使いながら、高血圧や糖尿病のコントロール、肥満の解消を図るなどの体質改善にも力をいれています。

生活習慣病については、どのような時に受診すれば良いでしょうか?

特に自覚症状がなくても、健康診断で何か指摘を受けたり不安に感じたりしたら、医療機関を受診し相談していただくのが良いですね。当クリニックでも、健康診断や人間ドックの結果をきっかけに来院される方は多くおられます。診断結果の用紙などをお持ちでしたら一緒に確認しながら、お悩みや疑問などをざっくばらんにお話ししていければと思います。生活習慣病は頭痛や睡眠時無呼吸症候群などとも密接な関わりがある病気です。当クリニックでは生活習慣病のコントロールを基盤にして、治療を進めていきます。また糖尿病などでダイエットに取り組みたい方からのご相談もお受けしています。

患者さんとのコミュニケーションで心がけていることはありますか?

臼田和弘院長 うすだ内科クリニック4

患者さんのお話を十分に聞くということですね。患者さんの言いたいこと、訴えたいことは何なのかをまずは理解することから始まると思います。訴えを医師に聞いてもらうだけでもある程度、患者さんの気持ちが楽になる場合もあるでしょうから、まずはお話をしっかり拝聴したいと考えています。また、診療を重ねてお話を伺っているうちに信用していただけて、1度目の診察ではお聞きできなかったことを2度目、3度目の診察でお話しいただけることもあるでしょう。そうしたことは診療を進めるためにも重要ですし、やはり患者さんと信頼関係を築くことは大切ですね。診療では、何よりも患者さんに安心していただくことが一番です。診察が終わってクリニックから出る際には、笑顔になって帰っていただきたいと思っています。

こちらのクリニックでは漢方の処方もされているそうですね。

学生時代や大学病院勤務時代から漢方への関心はありましたが、自分でも使ってみたり漢方に詳しい先生に教えを請うたりする中で、患者さんの症状改善のために漢方薬を積極的に用いるようになりました。西洋医学の薬ではなかなか症状に適したものがない場合も、症状自体はあるので緩和したいですよね。ひとまずの経過観察として「様子を見ましょう」ではなく、そういった時こそ漢方薬の出番です。“かゆいところに手が届く”よう、症状改善を図るのに役に立てています。漢方薬だけを処方する場合もありますし、症状に合わせて漢方薬と西洋医学の薬をハイブリッドで用いる場合もあります。

近隣のクリニック・病院とも連携。診療体制も効率化

開業されて以降も、大学の付属病院での診療も継続しておられると伺いました。

臼田和弘院長 うすだ内科クリニック5

母校の日本医科大学付属病院の脳神経内科で現在も週に1度、外来を担当しています。付属病院では学ぶことも多いですし、大学では他科を含め多くの医療従事者ともコミュニケーションが取れるので、そこで得られた新しい知識や気づきは当クリニックでの診療にも生かしています。また、当クリニックの患者さんに精密な検査や高次の医療が必要な場合に、日本医科大学を含む専門性が高い病院と連携を取って紹介することもできますし、逆に付属病院で私が診ている患者さんがさらに高い頻度で受診したい場合には、当クリニックに通っていただくことも可能です。

クリニックの展望を教えてください。

今後も不調でお悩みの方の力になれるよう努めたいです。私の専門である脳神経内科の疾患、例えば片頭痛などに関しては、神奈川や千葉、埼玉など遠方から来られる方もいらっしゃいます。明大前周辺は頭痛を専門的に診られる医師が少ない地域もあると聞きますので、住民の方はもちろん、近隣に限らず日本全国、世界中からでもぜひいらしていただければと思っています。

読者へのメッセージをお願いします。

臼田和弘院長 うすだ内科クリニック6

やはりお伝えしたいのは、「たかが頭痛、されど頭痛」という言葉です。たかが頭痛とやり過ごしてしまうこともあるかと思いますが、その頭痛はもしかしたらくも膜下出血などの二次性頭痛かもしれません。気になる兆候があれば受診を。当クリニックでは患者さんに寄り添い、患者さんの目線に立って二人三脚で診療していきたいと考えています。ここで解決できることなら解決しますし、専門分野が違っても他のクリニックや病院をご紹介できます。また、現在はウェブ問診などのデジタル化やスタッフの分業も効率的に行い、少しでも患者さんの待ち時間を減らせるよう努めています。医療受診の窓口としてご利用・ご活用いただけるとうれしいですね。ぜひお気軽にご来院ください。

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